最終更新日:2025/09/06

逆に、反対に、不利に、不運に

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元となった辞書の項目

adversely

副詞

逆に、反対に、不利に、不運に

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解説

1. 基本情報と概要

単語: adversely

品詞: 副詞 (adverb)

英語での意味:

• In a harmful, negative, or detrimental way.

日本語での意味:

• 「悪い影響を及ぼすように」「不利に」「逆に」 といったニュアンスです。

「何かに悪影響を与える場面で使われる言葉です。例えば、天候が農作物に悪い影響を与える、といった状況などを表現するときに使います。」

活用形:

副詞なので時制変化はありませんが、形容詞形として “adverse” (不利な、有害な) があります。


  • 例:


    • 形容詞 “adverse” (形:不利な)

    • 副詞 “adversely” (副:不利に)


CEFRレベルの目安: B2(中上級)

「ある程度英語に慣れてきた段階で出てくる単語です。ニュースやレポートなど、フォーマルまたは少し専門的な文脈でも使用されます。」


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “adverse”


    • ラテン語の “adversus” (向かい合う、反対の、敵対の)から派生した語


  • 接尾辞: “-ly”


    • 英語で形容詞を副詞化する一般的な接尾辞


よく使われるコロケーション(関連フレーズ10選)


  1. adversely affect – 悪い影響を与える

  2. adversely impact – 悪影響をもたらす

  3. be adversely influenced – 悪い影響を受ける

  4. react adversely – 悪い反応を示す

  5. adversely hamper – 悪い影響によって妨げる

  6. adversely reflect – 悪い形で反映する

  7. adversely undermine – 悪い影響で揺るがす

  8. adversely affect one’s health – 健康に悪影響を及ぼす

  9. adversely influence public opinion – 世論に悪い影響を及ぼす

  10. adversely impact productivity – 生産性に悪影響をもたらす


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語 “adversus” (反対する・対峙する) に由来します。

  • 「逆方向を向いている」といったイメージがあり、そこから「好ましくない・不利な」という意味合いが生じました。

ニュアンス:


  • 主に文書やフォーマルな話し言葉で使われることが多く、「結果や状況が悪い方向に傾いている」という消極的ニュアンスを含みます。

  • 感情を強くこめるというよりは、「客観的かつ冷静に評価して悪影響がある」と述べる際に使われることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 文法上のポイント:


    • 副詞 (adverb) なので、動詞や形容詞、または文全体を修飾します。

    • 主にフォーマルな文脈で「悪影響を与えている状態や度合い」を説明するときに用いられます。


  2. 一般的な構文:


    • “X adversely affects Y.” (XがYに悪影響を与える)

    • “If we proceed this way, it may adversely affect our results.” (こう進めると、私たちの結果に悪影響が及ぶかもしれない)


  3. よく使われるイディオムなど:


    • 特定のイディオムはありませんが、「adversely impact/affect + 目的語」がよく用いられます。


  4. 使用シーン:


    • フォーマルまたはビジネスないし公的な文章で使うのが主。カジュアル会話ではやや堅い印象になります。



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “The heavy rain has adversely affected my weekend plans.”


    • 「大雨のせいで週末の予定に悪影響が出ちゃった。」


  2. “I think watching too much TV can adversely influence your sleep schedule.”


    • 「テレビの見過ぎは睡眠スケジュールに悪い影響を与えるかも。」


  3. “Skipping breakfast might adversely impact your energy levels throughout the day.”


    • 「朝食を抜くと、一日を通してエネルギーレベルに悪影響が出るかもしれないよ。」


ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “Any delay in our supply chain will adversely affect our ability to meet the deadline.”


    • 「サプライチェーンの遅延は、締め切りを守る能力に悪影響を及ぼします。」


  2. “The recent policy changes have adversely impacted employee morale.”


    • 「最近の方針変更は社員のモチベーションに悪影響を与えています。」


  3. “An unstable internet connection could adversely affect the quality of our online conference.”


    • 「不安定なネット回線はオンライン会議の品質を損なう恐れがあります。」


学術的・フォーマルな文脈での例文 (3つ)


  1. “High levels of pollution are known to adversely impact marine ecosystems.”


    • 「高いレベルの汚染は海洋生態系に悪影響を及ぼすことが知られています。」


  2. “Lack of funding can adversely influence the progress of long-term research projects.”


    • 「資金不足は長期的な研究プロジェクトの進捗に悪い影響を与えます。」


  3. “Excessive stress has been found to adversely affect both physical and mental health.”


    • 「過度のストレスは身体的・精神的健康の両面に悪影響を与えることがわかっています。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. negatively(ネガティブに)


    • 広く使われ、悪い方向に作用することを表す。より一般的。


  2. unfavorably(好ましくない方法で)


    • 状況や条件などを“不利に”というニュアンスで伝える。


  3. detrimentally(有害に)


    • 「害をもたらす」という意味合いが強い。より硬く学術的。


  4. harmfully(有害に)


    • 健康や環境などに害があるシチュエーションで使うことが多い。


反意語 (Antonyms)


  • positively(ポジティブに)

  • favorably(好意的に、有利に)

  • beneficially(有益に)

例: “His new approach has positively impacted our sales.” は「彼の新しいアプローチは売上にポジティブな影響を与えた」というニュアンス。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ədˈvɜːrs.li/ (イギリス英語), /ædˈvɝs.li/ (アメリカ英語)

  • アクセント: “adVÉRSely” のように “ver” の部分に強勢があります。

  • アメリカ英語では /æd/ (アド) と発音されることが多く、イギリス英語だと /əd/ (アド) と曖昧母音になるのが特徴です。

  • “s” の部分は /s/ のまま発音し、最後の “ly” は /li/ もしくは /liː/ に近い音になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “adversly” と “e” を抜かしたり、「adverse」と「averse」を混同しがち。

  2. 同音異義: “averse” (嫌っている) とつづりが似ていて混乱されがちですが、意味が全く異なります。

  3. 試験対策: TOEICや英検などのリーディングセクションで「悪影響を表す」文脈として出題されることがあります。文章全体の流れをつかむヒントとなる重要単語です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “adverse” は「逆向き」を示すラテン語 “adversus” から。つまり「前に向いていない」「反対方向」のイメージで、「状況が好ましくないほうに傾いた」という感覚で覚えるとよいでしょう。

  • 似たスペルの “averse”(~に反対で) と区別するには「adverse = damage(ダメージ)、averse = avoid(避ける)」と印象づけておくなど、語感で覚える工夫も役立ちます。


以上が “adversely” の詳しい解説です。「不利に」「悪い影響を与えて」という意味合いで、特にフォーマルな文脈で使われることが多い単語です。ビジネス文書や学術的なレポートなどでよく見かけるので、とくに上級者レベルの英語学習者にとっては重要な語彙となります。

意味のイメージ
adversely

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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