最終更新日:2025/10/07

(4輪の)『馬車』 / 《米》(配達用の)小型有蓋(ゆうがい)自動車(van) / おもちゃの四輪荷車(手押し車);うば車 / 《米》(石炭などの鉄道輸送用)無蓋貨車 / 《英》=freight car

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元となった辞書の項目

wagon

名詞

(4輪の)『馬車』 / 《米》(配達用の)小型有蓋(ゆうがい)自動車(van) / おもちゃの四輪荷車(手押し車);うば車 / 《米》(石炭などの鉄道輸送用)無蓋貨車 / 《英》=freight car

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家の外にワゴン車が停まっているのが見えました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: wagon

品詞: 名詞(countable noun)

活用: wagons(複数形)

意味(英語): A four-wheeled vehicle for transporting goods or people, often pulled by animals such as horses or oxen.

意味(日本語): 荷物や人を運ぶための四輪車のことで、馬や牛などの動物に牽引させるものを指します。歴史的な場面や、西部劇のようなイメージで幌馬車(covered wagon)が登場することが多いです。また、現代では「ステーションワゴン(station wagon)」という、乗用車の形状を表す言葉としても使われたりします。「wagon」は古風な雰囲気を持つ単語ですが、派生的にさまざまな文脈で使われます。


  • 「こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です」

    馬に引かれる古い荷車をイメージすることが多いですが、現代では「ワゴン車」「移動販売車」など、物や人を運ぶための車両全般に対しても応用されます。

その他の品詞・形


  • 「wagon」自体は主に名詞ですが、別の派生形としては「bandwagon(流行・ブームの波、運動の流れ)」のような合成語があります。

CEFRレベル: A2(初級)~B1(中級)程度


  • 馬車をイメージする際にはやや古風ですが、日常の自動車の車種として「station wagon」などもあり、比較的よく目にする単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「wagon」は、オランダ語やドイツ語(wagen)由来の単語。接頭語・接尾語はなく、語幹として「wag-」という要素が見られます。

関連した単語・派生語


  • bandwagon: 流行の波、時流

  • station wagon: ステーションワゴン(乗用車の形態)

  • covered wagon: 幌馬車

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. covered wagon(幌馬車)

  2. station wagon(ステーションワゴン / ワゴン車)

  3. wagon train(幌馬車隊)

  4. supply wagon(物資補給車)

  5. bandwagon(流行・ブーム)

  6. food wagon(移動販売車)

  7. milk wagon(牛乳配達車)

  8. circle the wagons(幌馬車で円陣を組む)

  9. donkey wagon(ロバに引かせる荷車)

  10. jump on the bandwagon(流行に便乗する)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ドイツ語やオランダ語の「wagen」から派生。原義は「車・荷車」という意味を持っています。

歴史的な使われ方


  • 主に馬車の時代、物や人を運ぶための手段として発展。アメリカの開拓時代(西部開拓)のイメージと結びつきやすい単語です。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「wagon」は古き良き時代のイメージを帯びることが多く、特に「covered wagon(幌馬車)」は西部劇のようなシーンを思い起こさせます。

  • 比喩的表現では「off the wagon / on the wagon」が「禁酒をやめる / 禁酒する」を表す言い回しとして使われたりもします(ただしやや口語的です)。

フォーマルかカジュアルか


  • 荷車の意味で使う場合は歴史や古い時代の話題、または特定のシーン(移動販売車など)に関連します。カジュアルな会話~ビジネス文脈でも車種の説明で「station wagon」はよく使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞「wagon」は可算名詞です。「one wagon / two wagons」のように数えられます。

  • 一般的には「drive a wagon」や「pull a wagon」のように使われ、歴史などを語る際に登場します。

  • イディオムとしては「on the wagon / off the wagon」が有名で、これは「禁酒中である / 禁酒をやめる」という全く異なる意味になります。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I used to pull my little brother around the yard in a red wagon.”

    (庭で赤いワゴンに弟を乗せて引っ張って遊んだことがあるよ。)


  2. “The kids love riding in the wagon during family picnics.”

    (家族のピクニックで子どもたちはワゴンに乗るのが大好きです。)


  3. “They sell homemade ice cream from a small food wagon on the beach.”

    (ビーチでは小さな移動販売車で手作りアイスクリームを売っているよ。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Our company decided to invest in a fleet of station wagons for deliveries around the city.”

    (わが社は市内の配送用にステーションワゴンの車両を導入することに決めました。)


  2. “We’ve upgraded our supply wagons to handle larger shipments.”

    (より大きな荷物に対応できるよう、物資補給用のワゴンをアップグレードしました。)


  3. “The marketing team jumped on the bandwagon and launched a social media campaign.”

    (マーケティングチームは流行に乗ってSNSキャンペーンを開始しました。)


(3) 学術的・歴史的文脈での例文


  1. “During the 19th century, settlers relied on covered wagons to move westward in the United States.”

    (19世紀、アメリカ合衆国で入植者たちは西部へ移動するのに幌馬車を利用しました。)


  2. “The wagon train was a crucial logistical element in frontier exploration.”

    (幌馬車隊はフロンティア開拓の重要な物流手段でした。)


  3. “The museum showcased a restored pioneer’s wagon to illustrate the harsh travel conditions.”

    (博物館では開拓時代の過酷な移動状況を伝えるため、修復された開拓者のワゴンが展示されていました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. cart(カート): 二輪の荷車。通常、一頭の馬やロバで牽引する小型の車。

  2. carriage(キャリッジ): 人を乗せるための四輪馬車。より上品で乗用が目的。

  3. buggy(バギー): 小型の一人乗り(または二人乗り)馬車。

  4. van(バン): 現代の車両で、荷物や人数を多めに運ぶことができる車。


  • 使い分け: 「wagon」は荷物や人を運ぶ四輪車全般を指すのに対し、「cart」は二輪が多いなど、規模や形状に若干違いがあります。「carriage」は乗用のための馬車で、よりフォーマルなイメージです。

反意語


  • 「wagon」の直接の反意語は特にないですが、強いて言えば「自動車(car, automobile)」が内燃機関などを用いる近代的手段として対比される場合があります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /ˈwæɡ.ən/

  • イギリス英語: /ˈwæɡ.ən/

強勢(アクセント)


  • 最初の音節 “wag-” に強勢があります。

  • “wæ” は口を少し開いて「ウェァ」に近い音。

アメリカ英語とイギリス英語の違い


  • 大きな違いはありませんが、アメリカ英語のほうがやや明確に “æ” の音を出すことが多いです。イギリス英語でもほぼ同じ発音が使われます。

よくある発音ミス


  • “wa” の部分を「わ」としてしまうこと。実際は「ウェァ」に近い音を意識すると自然です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “wag*g*on” のように“g”が2回出てくるので注意。

  • 同音異義語との混同: 類似単語は特にありませんが、“dragon”や“flag on”など、耳で聞くと別の単語とつながる場合もあるので文脈を確認することが大切です。

  • “on the wagon / off the wagon”はイディオム的表現であり、本来の「馬車」とは全く異なる意味なので気をつけましょう。

  • 試験対策: 英検などでは西部開拓や昔の交通手段についての文章で出てくる場合があります。TOEICなどビジネス寄りでは「station wagon(ワゴン車)」という車種表現で見かけることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「wagon」は「ワゴン車」や「荷馬車」をイメージすると覚えやすいです。

  • 「wagon」の綴りは「wag」+「on」。「犬がしっぽをふる(wag)」と「~の上(on)」を組み合わせた、とイメージすると覚えやすいかもしれません。

  • 「on the wagon」というイディオムは全然違う意味なので面白い、と印象に残しておくと単語自体も記憶に定着しやすくなります。


以上が「wagon」の詳細な解説です。馬に引かれるクラシックな荷馬車から派生して、現代ではさまざまな車両の総称やイディオムにまで使われる興味深い単語です。学習の際にはぜひ「station wagon」や「on/off the wagon」のような表現もあわせて覚えてみてください。

意味のイメージ
wagon
意味(1)

(4輪の)馬車

意味(2)

《米》(配達用の)小型有蓋(ゆうがい)自動車(van)

意味(3)

おもちゃの四輪荷車(手押し車);うば車

意味(4)

《米》(石炭などの鉄道輸送用)無蓋貨車

意味(5)

《英》=freight car

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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