(恐怖・興奮・寒さなどで)〈身体・声などか〉『震える』《+with(at)+名》 / 〈地面・木の葉・旗などが〉震動する,揺れる,そよぐ / 心配する,気づかう
tremble
1. 基本情報と概要
単語: tremble
品詞: 動詞 (自動詞)
意味 (英語): to shake involuntarily, usually because of fear, excitement, weakness, or cold.
意味 (日本語): 怖さや興奮、寒さなどによって思わず身体が震えることを表します。感情が高ぶったときや体力が落ちているときなどに使われる、ふるえを伴う動きのニュアンスを持つ単語です。
活用形:
- 原形: tremble
- 三人称単数現在形: trembles
- 現在分詞/動名詞: trembling
- 過去形/過去分詞: trembled
- 原形: tremble
他の品詞形:
- 名詞形: trembling(「震え」を意味する名詞としても使われます)
- 形容詞形: trembling(「震える〜」という形容詞としても)
- 名詞形: trembling(「震え」を意味する名詞としても使われます)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
「tremble」はやや文学的表現にも使われることがあり、感情表現として理解しておきたい語です。日常会話でも見聞きしないわけではありませんが、少し表現の幅を広げたい中上級Learner向けの単語として捉えるとよいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- tremble は接頭語や明確な接尾語を持たない語で、単体で一つの動詞として機能します。
派生語・類縁語
- trembling (形容詞/名詞): 震える(こと)、震え
- tremulous (形容詞): 震える、震えた(文語寄り)
- trembling (形容詞/名詞): 震える(こと)、震え
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- tremble with fear(恐怖で震える)
- tremble with excitement(興奮で震える)
- tremble in one’s boots(ブーツの中で震える → 「(恐怖で)心底怯える」というイディオム)
- tremble at the thought of ...(~を考えるだけで震える)
- tremble from cold(寒さで震える)
- make someone tremble(人を震えさせる)
- tremble with rage(怒りで震える)
- hands tremble(手が震える)
- his/her voice trembled(彼/彼女の声が震えた)
- tremble uncontrollably(止められないほど震える)
- tremble with fear(恐怖で震える)
3. 語源とニュアンス
- 語源
「tremble」はラテン語の“tremere”(震える)に由来し、古フランス語の“trembler”を経て中英語に取り入れられました。 - 歴史的使用とニュアンス
古くから「身体が震える」状態全般を表してきましたが、現代では恐怖や興奮だけでなく、感情的・身体的な理由で震える様子に広く使われます。 - 使用時の注意点・感情的響き
- 「震える」というニュアンスそのものに、ある程度強い感情や物理的な刺激(寒さや衰弱など)が伴います。
- 口語・文語どちらでも使えますが、恐怖や強い感情を伴う場合によく登場するため、情景描写としても使い勝手の良い動詞です。
- 「震える」というニュアンスそのものに、ある程度強い感情や物理的な刺激(寒さや衰弱など)が伴います。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- 自動詞として「(人が)震える」という形で使われるのが基本です。
例:I trembled at the sound of thunder.
- 「tremble to do something」などの形で、「(恐ろしくて)~するのが怖い」「身震いする」ような表現として使われることもあります。
例:I tremble to think about the consequences.
- 自動詞として「(人が)震える」という形で使われるのが基本です。
フォーマル/カジュアルの差
- フォーマルな文脈: 文学的なテキストで「震える様子」を強調するために使用される。
- カジュアルな会話: 多少改まった印象もあるが、恐怖や寒さなどを強調したいときに自然に用いられる。
- フォーマルな文脈: 文学的なテキストで「震える様子」を強調するために使用される。
名詞化・形容詞化
- “trembling” は名詞としても形容詞としても使われる。
- “tremble” 自体に可算・不可算の区別はありません(基本的に自動詞として使われる動詞です)。
- “trembling” は名詞としても形容詞としても使われる。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
I always tremble when I watch horror movies.
(ホラー映画を見ると、いつも震えちゃうんだよね。)My hands start to tremble if I drink too much coffee.
(コーヒーを飲みすぎると手が震え始めるの。)She trembled at the thought of giving a speech in public.
(人前でスピーチをすることを考えると、彼女は震えた。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
He began to tremble slightly before the important presentation.
(重要なプレゼンの前、彼は少し震え始めた。)Don’t tremble in front of the clients; stay confident.
(クライアントの前では震えないで、自信を持って。)Even seasoned professionals sometimes tremble with nervousness before negotiations.
(ベテランのプロでも、交渉前には緊張で震えることがある。)
学術的な文脈での例文(3つ)
The patient’s hands trembled noticeably due to the side effects of the medication.
(患者の手は薬の副作用のため、目に見えて震えていた。)In extreme conditions, the body may tremble as a natural defense to generate heat.
(極限状態では、体は熱を生むために自然に震えることがある。)Researchers observed that subjects began to tremble under acute stress.
(研究者たちは、被験者が強いストレス下で震え始めることを観察した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- shake(シェイク): 一般的な「振る・揺れる」。trembleほど感情的な含みは必ずしもない。
- shiver(シヴァー): 寒さや恐怖で細かく震えるイメージ。特に寒さについて使われやすい。
- quiver(クイヴァー): 弱々しく小刻みに震える感じ。やや文学的。
- quaver(クウェイヴァー): 声や音が震えるときによく使われる。
- shake(シェイク): 一般的な「振る・揺れる」。trembleほど感情的な含みは必ずしもない。
反意語
- remain steady(安定したままでいる)
- stand firm(しっかり立つ)
- stay still(じっとして動かない)
- remain steady(安定したままでいる)
類義語はいずれも「震える」という点では似ていますが、trembleは少し恐怖や感情の起伏を強くイメージさせる傾向がある点が特徴です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈtrɛmbəl/
- イギリス英語: /ˈtrɛmb(ə)l/
- アメリカ英語: /ˈtrɛmbəl/
強勢(アクセント)の位置:
trem - ble
のように、第一音節「trem」にアクセントが置かれます。
アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- 大きな差はありませんが、イギリス英語では「(ə)」の部分が曖昧母音になりやすいです。
- 大きな差はありませんが、イギリス英語では「(ə)」の部分が曖昧母音になりやすいです。
よくある発音の間違い:
- 第一音節の母音 /ɛ/ が /e/(日本語の「エ」)よりもやや広めであること。
- 語尾の /l/ をはっきりと発音しない場合が多いため、/trem-bəl/ のように注意して発音するとよいでしょう。
- 第一音節の母音 /ɛ/ が /e/(日本語の「エ」)よりもやや広めであること。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: tremble は “b” の後に “l” が続く点に注意(“tremlbe” などの誤字に注意)。
- 同音異義語: 目立った同音異義語はありませんが、たとえば “tumble” や “tremor” などと混同しないように。
- 試験対策:
- TOEICや英検などでは、感情や状態描写を問う読解問題、または選択肢で同意語を選ぶ問題で出る可能性があります。
- 「震える」「揺れる」を表す類義語の区別などが問われる場合もあるので、文脈をしっかり把握しておくことが大切です。
- TOEICや英検などでは、感情や状態描写を問う読解問題、または選択肢で同意語を選ぶ問題で出る可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: “tremble” = “tremor” 「地震で大地が揺れる」というラテン語ルーツとの関連を思い出すと、身体が小さく揺れる様子を結び付けやすいかもしれません。
- 覚え方のコツ: 先頭の “tre-” は「揺れる地震(tremor)」を連想すると覚えやすいです。
- 勉強テクニック: 「恐怖」「寒さ」「興奮」など具体的シチュエーションを想定して、自分の体験をイメージしながら短い文章を作ってみると定着しやすくなります。
以上が、動詞 “tremble” の詳しい解説です。恐怖や興奮、寒さ、弱さなどによって体や心が震える様子を表すときに使い、感情のニュアンスが強い表現として覚えておくと便利です。
(恐怖・興奮・寒さなどで)〈身体・声などか〉震える《+with(at)+名》
〈地面・木の葉・旗などが〉震動する,揺れる,そよぐ
心配する,気づかう