最終更新日:2025/10/12

〈C〉(人生の不幸を題材とした)悲劇 / 〈U〉(演劇部門としての)悲劇 / 〈U〉〈C〉(人生・文学などの)悲劇的要素;悲惨なでき事,惨事

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元となった辞書の項目

tragedy

名詞

〈C〉(人生の不幸を題材とした)悲劇 / 〈U〉(演劇部門としての)悲劇 / 〈U〉〈C〉(人生・文学などの)悲劇的要素;悲惨なでき事,惨事

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解説

名詞 “tragedy” の詳細解説


1. 基本情報と概要

【英語の意味】

“Tragedy” refers to a disastrous event or situation causing great sadness or distress, often involving serious misfortune or suffering.

【日本語の意味】

「tragedy」とは、大きな悲しみや痛ましい結果をもたらす、非常に不幸な出来事や状況を指す単語です。たとえば、事故や自然災害、大切な人の死など、深刻な悲劇や惨事に用いられます。つまり「大きな悲しみを伴う悲劇的な出来事」というニュアンスがあります。


  • 品詞: 名詞 (noun)

  • 活用形:


    • 単数形: tragedy

    • 複数形: tragedies


【他の品詞形】


  • 形容詞: tragic (悲劇的な)

  • 副詞: tragically (悲劇的に)

【CEFRレベル(目安)****


  • B2 ほど(中上級レベル)


    • 「悲劇」や「劇的」なニュアンスを表現できるようになると、語彙の幅が広がります。



2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • tragedy は、ギリシャ語を由来とする語で、現代英語としては明確な接頭語や接尾語は含まれていません。 “trag-”(悲劇)に関する語幹がベースになっています。

派生語・類縁語


  • tragic (形容詞)

  • tragically (副詞)

  • tragicomedy (「悲喜劇」という文学ジャンル)

よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ10選


  1. “a terrible tragedy” (ひどい悲劇)

  2. “a personal tragedy” (個人的な悲劇)

  3. “a family tragedy” (家族の悲劇)

  4. “a national tragedy” (国家的な悲劇)

  5. “the tragedy of war” (戦争の悲劇)

  6. “to mourn a tragedy” (悲劇を悼む)

  7. “to avert tragedy” (悲劇を回避する)

  8. “a tragic event” (悲惨な出来事)

  9. “a sense of tragedy” (悲劇感)

  10. “deeply affected by tragedy” (悲劇に深く影響を受ける)


3. 語源とニュアンス

“Tragedy” は、古代ギリシャ語の「τραγῳδία (tragōdia)」に由来し、もともとギリシャ悲劇の戯曲を指す言葉でした。歴史的には文学や演劇で「人間の苦悩や運命の不条理」を描くときに使われ、現代では「大惨事」「非常に悲しい出来事」という意味へと広く使われるようになっています。

【使用時の注意点】


  • “Tragedy” は深刻で痛ましい出来事を指すため、カジュアルな場面ではあまり使わないほうがよい場合があります。

  • 文学・劇中ではもっとフォーマルかつ叙情的なニュアンスを帯びることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (countable noun)


    • 通常は可算名詞として扱い、“a tragedy” や “many tragedies” のように用いられます。


  • 典型的な構文:


    • “(It is) a tragedy that + 主語 + 動詞”

    • 例: “It is a tragedy that so many people lost their lives.”

    • “The tragedy of + 名詞/動名詞”

    • 例: “The tragedy of losing loved ones can be overwhelming.”


【フォーマル/カジュアル】


  • フォーマル・インフォーマルどちらの文章でも使用されますが、内容そのものが深刻である場合に使われるため、文章だと正式に扱われることが多いです。

  • 日常会話でも、深刻な悲報に対して使われる場合が多いです。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I heard about the tragedy in their family; it’s truly heartbreaking.”


    • 彼らの家族に起こった悲劇のことを聞いたよ。本当に胸が痛むね。


  2. “That accident was a huge tragedy for the whole town.”


    • あの事故は町全体にとって大きな悲劇だったよ。


  3. “It’s such a tragedy that we lost our old neighborhood library.”


    • 昔からあった地域の図書館がなくなってしまうなんて、本当に残念ね。


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “The company’s sudden closure was a tragedy for hundreds of employees.”


    • その会社の突然の閉鎖は、数百人の従業員にとって悲劇だった。


  2. “We should set up measures to prevent such tragedies from happening again.”


    • このような悲劇を二度と起こさないために、対策を講じるべきです。


  3. “The environmental disaster turned into an economic tragedy for the region.”


    • その環境破壊は、地域経済にとって悲劇的状況へと発展した。


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “In classical literature, tragedy often involves a noble hero’s downfall.”


    • 古典文学では、悲劇はしばしば高貴な主人公の没落を伴う。


  2. “The philosopher analyzed the societal factors leading to large-scale tragedies.”


    • その哲学者は大規模な悲惨な出来事を引き起こす社会的要因を分析した。


  3. “Greek tragedy has significantly influenced modern theatrical forms.”


    • ギリシャ悲劇は現代の演劇形態に大きな影響を与えてきた。



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “disaster” (大惨事)


    • 天災や人災など大規模な被害を指す。悲しみというより被害の大きさに焦点がある。


  2. “catastrophe” (大惨事)


    • disaster の強調版。突然の非常に破滅的な出来事を指す。


  3. “misfortune” (不運)


    • 困難や不運な出来事に焦点があるが、tragedyほど深刻とは限らない。


反意語 (Antonyms)


  • “blessing” (恩恵、ありがたいこと)

  • “comedy” (喜劇) ※文学的文脈での対比語


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈtrædʒ.ə.di/

  • アメリカ英語 (AmE): [トゥラ(j)ェ・ヂィ] のように発音されることが多い。

  • イギリス英語 (BrE): [トラ(j)ェ・ヂィ] のように発音されることが多い(母音の響きが少し明確)。

  • 第一音節 “tra-” に強勢がきます。“-ge-” が曖昧母音 /ə/ になりやすいため、/ˈtrædʒədi/ のように発音します。

【よくある発音ミス】


  • “tra-je-dy” のように /ʒ/ を /dʒ/ ではなく /dz/ のように濁してしまうことがある。

  • 第二音節を強く発音してしまい “tra-GE-dy” にならないよう、最初の音節にストレスを置くことに注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “tragedy” と “tragedie” や “tragady” など、母音の位置を間違えやすい。

  • 同音異義語: 似た音をもつ語は特にないが、 “strategy” (戦略)などと混同しないように。

  • 資格試験などでは、大規模災害や重大事件に関するニュースや英文記事中での読解問題に頻出。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “tragedy” は “tragic” (悲劇的な) という形容詞とセットで覚えると良いです。

  • “tragic” から “tragedy” と最後に “-y” が付く形になるので、スペルを一緒に覚えましょう。

  • ギリシャ悲劇の舞台や、大きな悲しみを伴う演劇的イメージと紐付けると記憶に残りやすいです。


以上が名詞 “tragedy” の詳細な解説です。深刻な悲しい出来事やギリシャ古典の悲劇など、幅広い文脈で使われる重要語彙です。ぜひ関連表現と合わせて覚えてみてください。

意味のイメージ
tragedy
意味(1)

〈C〉(人生の不幸を題材とした)悲劇

意味(2)

〈U〉(演劇部門としての)悲劇

意味(3)

〈U〉〈C〉(人生・文学などの)悲劇的要素;悲惨なでき事,惨事

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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