take
1. 基本情報と概要
単語: take
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語)
- An opinion or point of view on something (例: “What’s your take on this issue?”)
- A version or attempt in filming or recording (例: “We did three takes of that scene.”)
- The amount of money or profit collected, especially at an event (例: “The box office take was huge.”)
意味(日本語)
ある事柄についての「意見」「見解」や「捉え方」を指します。
例: “What’s your take on this issue?” → 「この問題について、あなたの意見はどうですか?」
→ これは「あなたの見方や意見は?」という時に使われるニュアンスです。映画や録音・録画の分野で「テイク(撮り直し回数や試し録音・録画の回)」を指します。
例: “We did three takes of that scene.” → 「そのシーンを3回撮り直ししました。」
→ 映画や動画制作の現場でどのバージョンかを示す言い方です。興行収入やイベント・ビジネスでの「売り上げ」や「収益」を指す場合に使われます。
例: “The box office take was huge.” → 「その映画の興行収入はとても大きかった。」
→ “take”が「稼ぎ」や「取り分」というニュアンスで使われる用法です。
「名詞」としての“take”は日常のカジュアルな会話から、ビジネス、クリエイティブな現場まで幅広く使われます。
活用形
- 名詞なので、複数形は “takes” となります。
- 動詞形は “take - took - taken” ですが、今回は名詞の使い方がメインとなります。
他の品詞になった時の例
- 動詞: “to take” (取る、連れて行く、受け取る etc.)
例: “I will take an umbrella.” (傘を持っていきます) - 形容詞的表現: “taken” (動詞の過去分詞形が形容詞として機能する場合)
例: “He was taken aback by the news.” (彼はそのニュースに驚かされた)
CEFRレベルの目安: B2
- “take”自体はA1〜A2の初級レベルで習う最も基本的な動詞の一つですが、名詞としての用法はより中上級(B2)レベルで見かける使い方と言えます。
- B2: 中上級レベル。日常表現のみならず、議論や抽象的なニュアンスを扱うレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “take”には特別な接頭語や接尾語はついていません。
- もともとは古ノルド語の “taka” に由来すると言われています。
派生語・類縁語
- intake (名詞): 摂取量、取り込み
- uptake (名詞): 理解、吸収力・取り込み
- overtake (動詞): 追い越す
- undertake (動詞): 引き受ける
- outtake (名詞): (フィルムなどの)未使用シーン、NGシーン
よく使われるコロケーション10選
- my take on this – 私のこの件に対する意見
- hot take – 辛辣な、または大胆な意見
- box office take – 映画の興行収入
- first take – 最初のテイク、最初の試し撮り
- final take – 最終テイク
- one-take recording – 一発録り
- take-away – (会議やプレゼンからの) 持ち帰り情報・要点
- double take – 二度見、見直し
- give and take – お互いの譲歩 (ただし、慣用的には動詞用法)
- fresh take – 新鮮な見解・新しい視点
3. 語源とニュアンス
語源
- “take”は古ノルド語 “taka” (取る) が古英語に取り入れられたものが起源とされます。
- その後、中英語を経て現代英語の “take” に発展しました。
- もともとは「取る」という動作を示す動詞として使われていましたが、過程で様々な意味拡張が起こり、名詞としての用法も生まれました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 意見・見解として使う場合には、カジュアルな会話でもビジネスの議論でもよく用いられます。
例: “So, what’s your take on this?” (で、あなたはこれをどう捉えますか?) - 撮影でのテイクの用法は制作・メディア関係者の間では日常的ですが、一般会話でも動画撮影などが身近になった現代では比較的通じやすい用語です。
- 興行や売上、利益などの“take”はニュース記事やビジネス文脈、映画の宣伝文句等で目にするややフォーマルよりな場面もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞(countable noun):
例: “We did several takes.” (テイクをいくつか撮りました) - 他動詞/自動詞の区別は動詞形において重要ですが、今回は名詞なので可算名詞である点が重要です。
よく使われる構文・表現
- What’s your take on ~? → 「〜についてのあなたの考えは?」
- (number) takes → 「〜回のテイク」
- the box office take → 「興行収入」
フォーマル度合いでいえば、意見を問うときの「What’s your take on…?」はビジネスシーンでもカジュアルでも、どちらでも使われる便利な表現です。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “What’s your take on the new restaurant downtown?”
- 「ダウンタウンにできた新しいレストラン、どう思う?」
- 「ダウンタウンにできた新しいレストラン、どう思う?」
- “I did a quick vlog in one take without any editing.”
- 「編集なしで一発撮りの簡単なVlogを撮ったよ。」
- 「編集なしで一発撮りの簡単なVlogを撮ったよ。」
- “That’s my take on why the movie was so popular.”
- 「この映画がそんなに人気になった理由に関して、私の考えはそんな感じかな。」
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
- “Let’s hear everyone’s take on this proposal before we decide.”
- 「決定する前に、この提案についてそれぞれの見解を聞きましょう。」
- 「決定する前に、この提案についてそれぞれの見解を聞きましょう。」
- “The company’s take on last quarter’s sales was higher than expected.”
- 「先四半期の売上(取り分、収益)は予想以上となりました。」
- 「先四半期の売上(取り分、収益)は予想以上となりました。」
- “His take on market trends is always insightful.”
- 「市場のトレンドに関する彼の意見はいつも洞察深いです。」
学術的な文脈での例文 (3つ)
- “Her take on postmodern philosophy is quite controversial but well-argued.”
- 「彼女のポストモダン哲学に対する見解は、かなり物議を醸しますが、説得力があります。」
- 「彼女のポストモダン哲学に対する見解は、かなり物議を醸しますが、説得力があります。」
- “I’d like to present my take on the recent research findings.”
- 「最近の研究結果に対する私の解釈を発表したいと思います。」
- 「最近の研究結果に対する私の解釈を発表したいと思います。」
- “Professor Green’s take adds an intriguing perspective to the debate.”
- 「グリーン教授の見解は、その議論に興味深い視点を提供してくれます。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- opinion (意見): 純粋に「意見」を表す最も一般的な単語。
- view (見解): より客観的または思想的な側面を含むニュアンス。
- perspective (視点): 物事を見る「視点」や「観点」。より広い文脈を見る感じ。
- angle (見方・視点): 特に「切り口」という意味が強い。
“take”は、これらを少しカジュアルに、または多少くだけたいニュアンスで言いたい時に便利です。
反意語 (Antonyms)
- (明確な対義語はありません)
意見や見解を持たない状態を表すには “no opinion” や “no view” などを使いますが、名詞 “take” の直接の反意語はありません。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- 米音(アメリカ英語): /teɪk/
- 英音(イギリス英語): /teɪk/
どちらも「テイク」と発音します。語末の [k] をしっかりと発音するのがポイントです。
強勢と違い
- TAKE (単音節語) のため、大きなアクセントの違いはほぼありません。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな差はなく、同じように聞こえます。
よくある発音ミス
- 語末の “k” を抜かしてしまい “tay” のようにならないように注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 動詞との混同
- “take”は非常に頻繁に使われる動詞ですが、名詞としての用法で使う場面をしっかり区別しましょう。
- 例: “My take on this is…” → 名詞用法 (“私の意見は…”)
- “take”は非常に頻繁に使われる動詞ですが、名詞としての用法で使う場面をしっかり区別しましょう。
- スペルミス
- 短い単語なのでミスは少ないですが、“tack”や“tale”と混同しないように注意しましょう。
- 短い単語なのでミスは少ないですが、“tack”や“tale”と混同しないように注意しましょう。
- TOEICや英検などでの出題
- ビジネスシーンの会話や文章問題で “What’s your take on ~?” の熟語的な用法として出題される可能性があります。
- 正しく「意見を問うフレーズ」だと理解しておきましょう。
- ビジネスシーンの会話や文章問題で “What’s your take on ~?” の熟語的な用法として出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “take”を「自分の考えを取ってきて提示する」イメージと覚えると、名詞としての「意見、見解」という意味がスッと入ってきます。
- 動画撮影や映画撮影で、「テイク」=「撮り直し(回数)」という意味も、日本語に近いカタカナ英語として親しみやすいでしょう。
- ビジネスでは「取り分(稼ぎ)」のイメージで「収益」という意味でも使われる、と3パターンを一緒に覚えると便利です。
以上が名詞 “take” の詳細解説です。意見を問う際や、撮影回数を表す時、収益・興行収入を指す時など、多彩な場面で登場する単語ですので、用法の違いをしっかり押さえてください。
取ること, 獲得
売上,利益,収入
(映画で,連続して撮った)1シーン;(連続撮影の)1ショット
反応,見解(「What is your take on何々?」で「何々をどう思いますか」)
(1回の)捕獲高,漁獲高