元となった辞書の項目
social networking
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: social networking
品詞: 名詞 (複合名詞)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
意味(英語):
The use of internet-based social media platforms and websites to connect with others, share information, and build social relations.
意味(日本語):
インターネットを利用したSNSなどのプラットフォームを通じて、人とつながったり、情報を共有したり、交流関係を構築すること。「人とオンラインでつながってやり取りする」、というニュアンスのある単語です。
- 「networking」は「人脈づくり」「ネットワーク構築」を意味する動詞 “network” の動名詞形にあたります。ここでは「social(社会的な)」が前につくことで「社会的なつながり作り」を指し示しています。
- 「social networking」は概して抽象名詞として扱われ、普通は不可算名詞扱いをされます。
活用形
- 「networking」は動名詞形なので、時制変化は動詞のnetworkを元に考えます(network - networked - networking)。
- 「social」自体は形容詞(socialize, sociallyなど、他の品詞形も存在)。
他の品詞の例
- 動詞形: to network(人と交流する、ネットワークを築く)
- 形容詞形: social(社会的な)
- 名詞形(別形): network(ネットワーク、つながり)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- social: 「社会の」「社交の」を意味する形容詞
- networking: 「network(名詞)+ -ing(動名詞化/形容詞化)」によって「ネットワーク作り」「交流」を表す語
- social: 「社会の」「社交の」を意味する形容詞
詳細な意味
- インターネット上での人との交流や情報共有
- 「SNSでのつながり」という意味合いが強く、Facebook、Twitter、Instagramなどでの人脈づくりやコミュニケーションに関する活動全般を指す
- インターネット上での人との交流や情報共有
関連語・派生語
- social media: ソーシャルメディア
- social networking service: SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)
- to socialize: 社交的にふるまう、交流する
よく使われるコロケーション(10個)
- social networking site → ソーシャル・ネットワーキング・サイト
- engage in social networking → ソーシャルネットワーキングを行う
- social networking platform → ソーシャルネットワーキングのプラットフォーム
- online social networking → オンラインでのソーシャルネットワーキング
- social networking activity → ソーシャルネットワーキング活動
- expand (one’s) social network → 人脈を拡大する
- privacy settings in social networking → ソーシャルネットワーキングにおけるプライバシー設定
- social networking strategy → ソーシャルネットワーキング戦略
- professional networking → ビジネス上の人脈づくり
- virtual community building → 仮想コミュニティを構築する
3. 語源とニュアンス
語源
- 「social」はラテン語の “socius”(仲間)に由来。
- 「network」は “net”(網)+ “work”(仕事、作業)から派生し、「網目状のつながり」を持つ意味になったとされます。
- 現代では “network” が「人とつながる」「情報や関係が網の目のようにつながる」という意味をもち、そこから “networking” は「人脈づくり」「情報網の構築」を指すようになりました。
- 「social」はラテン語の “socius”(仲間)に由来。
ニュアンス・使用上の注意
- 「social networking」はカジュアルにもビジネスにも使われる用語ですが、ビジネス文脈では「SNS」という言葉より少しフォーマルに聞こえる場合があります。
- 個人情報の扱いやプライバシーの問題などに関して、センシティブな印象をもつこともあるため、使う際には文脈・状況を考慮しましょう。
- 「social networking」はカジュアルにもビジネスにも使われる用語ですが、ビジネス文脈では「SNS」という言葉より少しフォーマルに聞こえる場合があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞としての特徴
- 原則として不可算名詞扱い:例 “Social networking is crucial for modern businesses.”
- 「social networking site」のように複合名詞の一部としてカウントされる場合もある。
- 原則として不可算名詞扱い:例 “Social networking is crucial for modern businesses.”
よく使われる構文・イディオム
- be involved in social networking: 「SNSでの交流にかかわっている」
- through social networking: 「ソーシャルネットワーキングを通じて」
- the rise/growth of social networking: 「ソーシャルネットワーキングの台頭/成長」
- be involved in social networking: 「SNSでの交流にかかわっている」
フォーマル/カジュアル
- フォーマル度合い:ビジネス関連や学術論文でも使われるが、「SNS」ほどカジュアルな響きではない。
- カジュアル会話では「SNS使ってる?」など、単に “Are you on social media?” と言うことも多い。
- フォーマル度合い:ビジネス関連や学術論文でも使われるが、「SNS」ほどカジュアルな響きではない。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I spend too much time on social networking these days!”
(最近ソーシャルネットワーキングに時間を使いすぎてるよ!) - “Social networking has helped me reconnect with old friends.”
(ソーシャルネットワーキングのおかげで昔の友達とまたつながれたんだ。) - “Through social networking, I found a great local event to attend.”
(ソーシャルネットワーキングを通じて、参加できそうな地元のイベントを見つけたよ。)
ビジネス (ややフォーマル)
- “Social networking is now an integral part of our marketing strategy.”
(ソーシャルネットワーキングは、いまや私たちのマーケティング戦略に欠かせない要素です。) - “We should leverage social networking platforms to reach a broader audience.”
(より広い層にリーチするために、ソーシャルネットワーキング・プラットフォームを活用すべきです。) - “Effective social networking can significantly boost brand awareness.”
(効果的なソーシャルネットワーキングは、ブランド認知度を大幅に高めることができます。)
学術的/専門的
- “Several studies have examined the psychological impact of social networking on teenagers.”
(多くの研究がティーンエイジャーに対するソーシャルネットワーキングの心理的影響を調査している。) - “Social networking has introduced new dynamics in human interaction and communication models.”
(ソーシャルネットワーキングは人間の交流とコミュニケーションモデルに新たな動態をもたらした。) - “Researchers must address privacy concerns associated with social networking.”
(研究者は、ソーシャルネットワーキングにまつわるプライバシー問題を扱わなければならない。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語・関連語
- social media (ソーシャルメディア)
- 意味はほぼ重なるが、platform自体を指すことが多い。活動そのものより「媒体」としての側面にフォーカスする。
- 意味はほぼ重なるが、platform自体を指すことが多い。活動そのものより「媒体」としての側面にフォーカスする。
- online networking (オンライン上のネットワーク作り)
- “social networking” より少し広義で、特にビジネスや学術でも使われる。“social” というよりオンライン全般の意味。
- “social networking” より少し広義で、特にビジネスや学術でも使われる。“social” というよりオンライン全般の意味。
- digital networking (デジタルでの人脈づくり)
- 意味は近いが、デジタル技術を使った「ネットワーク構築」を強調する表現。
反意語
- 直接的な反意語は存在しませんが、「offline networking(オフラインでの人脈作り)」は対比的な概念として挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- イギリス英語 (BrE): /ˌsəʊ.ʃəl ˈnet.wɜː.kɪŋ/
- アメリカ英語 (AmE): /ˌsoʊ.ʃəl ˈnet.wɝː.kɪŋ/
- イギリス英語 (BrE): /ˌsəʊ.ʃəl ˈnet.wɜː.kɪŋ/
アクセント位置
- “so-cial” の第1音節 “so-” が弱め、 “networking” の “net” で強めにアクセント。
- 全体としては “networking” に強めのアクセントが置かれる傾向があります。
- “so-cial” の第1音節 “so-” が弱め、 “networking” の “net” で強めにアクセント。
注意点
- “social” の “o” はイギリス英語では /əʊ/、アメリカ英語では /oʊ/ の発音になる場合が多い。
- “networking” の “t” がアメリカ英語ではフラップT気味 (ネッワーキング) に発音されることもある。
- “social” の “o” はイギリス英語では /əʊ/、アメリカ英語では /oʊ/ の発音になる場合が多い。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “social network” と “social networking” の混同
- “social networking” は行為・活動を指し、 “social network” はネットワークそのもの(つながり・構造)。
- “social networking” は行為・活動を指し、 “social network” はネットワークそのもの(つながり・構造)。
- スペルミス: “socal” と書いてしまう、 “netwroking” としてしまうなど。
- 長くて2単語なので、ハイフン(-)を入れるなどのミスに注意(通常はハイフンを入れない)。
- 試験対策
- TOEICや英検では、ビジネスや現代社会のトピックとして出題されやすい可能性があります。文脈を正しく捉え、 “social networking” が示す「活動」を把握しておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ソーシャル」=「社交」+「ネットワーキング」=「人脈づくり・つながり活動」。
- “SNS” という略語をイメージするとわかりやすいかもしれません。
- 実際にSNSで投稿したり、友達リクエストを送信したりするアクションを思い浮かべるとイメージしやすく、スペルも覚えやすくなります。
- “social” と “networking” を分けて「so-cial」と「net-work-ing」と区切って練習して読むと発音もスムーズです。
以上が、名詞 “social networking” の詳細解説です。現代社会で非常に身近な概念なので、使い方も広く、さまざまな文脈での表現に慣れておくと役立つでしょう。
意味のイメージ