元となった辞書の項目
shadowy
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: shadowy
品詞: 形容詞 (adjective)
英語での意味:
- “Full of shadows” (影が多い、薄暗い)
- “Indistinct or unclear” (ぼんやりとした、不明瞭な)
日本語での意味:
- 「影に包まれたように暗く、はっきりと見えない」というニュアンスです。
- たとえば、「shadowy figure」と言えば、正体や姿がはっきりしない人影のことを指します。
「shadowy」は薄暗い雰囲気や不明瞭さを表すときに使われる形容詞です。フィクションやミステリーの文脈などで、「影がある」「はっきりしない」イメージを伝えたいときによく使います。
活用形:
- 原形: shadowy
- 比較級: なし(“more shadowy”, “less shadowy” などで表現する)
- 最上級: なし(“most shadowy”, “least shadowy” などで表現する)
他品詞形:
- Shadow (名詞) : 影
- To shadow (動詞) : 影を落とす、尾行するなどの意味
- Shadowiness (名詞) : 影のある状態、不鮮明さ
- Adverb は一般的ではありませんが “shadowily” を使う場合があります。
CEFRレベル:
- B2(中上級)
- 「shadowy」は単語としては比較的理解しやすいですが、文学的・抽象的に使われることが多いので、ある程度豊富な語彙力が必要です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- shadow + -y
- “shadow”は「影」を表す名詞。
- “-y”は「~のような」「~に富んだ」を意味する形容詞化の接尾辞。
- “shadow”は「影」を表す名詞。
詳細な意味
- 影の多い、あるいは薄暗い
- 夕暮れや建物の影になり、はっきりと見えない状況。
- 夕暮れや建物の影になり、はっきりと見えない状況。
- ぼんやりとした、曖昧な
- 人物や情報などがはっきりしない場合にも用いる。
コロケーション(共起表現)と関連フレーズ(例)10選
- shadowy figure(ぼんやりとした人影)
- shadowy corner(薄暗い隅)
- shadowy shape(かすかな形)
- shadowy past(不透明な過去)
- shadowy outline(ぼんやりした輪郭)
- shadowy forest(薄暗い森)
- remain shadowy(依然として謎めいている)
- shadowy underworld(闇社会)
- cast a shadowy light(ほの暗い光を投げかける)
- in a shadowy manner(薄暗い、またははっきりとしない方法で)
3. 語源とニュアンス
語源
- “shadow”は古英語の “sceadu” に由来し、「暗がり」「陰」を意味してきました。
- そこに形容詞化を表す接尾辞 “-y” が付くことで、「影のような」「影に満ちた」という意味が生まれました。
使用時のニュアンス
- 「影が多い」「薄暗い」など物理的に暗い様子を表すだけでなく、「謎めいている」「ちょっと怪しげで正体がつかめない」という印象も与える単語です。
- 文語表現やイメージをふくらませる文章(小説や詩など)でよく用いられますが、会話ではネガティブな含みをもつ形容として使われることもあります。
使用シーン
- ミステリー小説やホラーなど、少し不気味な雰囲気を演出したい時にも好まれがちです。
- フォーマル/カジュアルどちらにも使えますが、日常会話では少し文学的な印象を与えるかもしれません。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾するときに使われます。
- 可算・不可算の区別は特になく、「shadowy + 名詞」という形や、補語としても使われます。
例: The room was shadowy.(その部屋は薄暗かった。)
一般的な構文例
- “It was a shadowy alleyway.”(それは薄暗い路地だった。)
- “Her motives remain shadowy.”(彼女の動機は不透明なままだ。)
イディオム
- とくに決まったイディオムはそれほど多くありませんが、「shadowy figure」は非常に頻出する表現です。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I saw a shadowy figure outside my window last night.”
- 昨夜、窓の外にぼんやりとした人影が見えたんだ。
- “The basement always feels shadowy and a bit eerie.”
- 地下室はいつも薄暗くて、ちょっと不気味なんだ。
- “Could you turn on the light? It’s too shadowy in here.”
- 明かりをつけてくれない?ここ、ちょっと暗すぎるよ。
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We need more concrete data; the findings are still shadowy.”
- より具体的なデータが必要です。まだ調査結果が曖昧なままです。
- より具体的なデータが必要です。まだ調査結果が曖昧なままです。
- “The company’s ownership structure is rather shadowy.”
- その会社の所有構造はかなり不透明だ。
- その会社の所有構造はかなり不透明だ。
- “Some of the source code’s origins are shadowy, so proceed with caution.”
- 一部のソースコードの出所が不明瞭なので、注意して進めましょう。
学術的な文脈での例文(3つ)
- “The concept remains shadowy in current theoretical frameworks.”
- 現在の理論的枠組みでは、その概念は依然として曖昧である。
- 現在の理論的枠組みでは、その概念は依然として曖昧である。
- “Historical records regarding this figure are shadowy and incomplete.”
- この人物に関する歴史的記録は不十分で曖昧だ。
- この人物に関する歴史的記録は不十分で曖昧だ。
- “Our understanding of dark matter remains shadowy despite recent advances.”
- 最新の進歩にもかかわらず、ダークマターに関する理解はまだ不透明である。
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- “dim”(薄暗い)
- 物理的に光が少ないときによく使うが、はっきりしないというニュアンスはやや少ない。
- 物理的に光が少ないときによく使うが、はっきりしないというニュアンスはやや少ない。
- “vague”(あいまいな)
- 抽象的・概念的に不明瞭な場合に用いる。物理的な薄暗さを含まない。
- 抽象的・概念的に不明瞭な場合に用いる。物理的な薄暗さを含まない。
- “murky”(濁った、暗い)
- 光の届きにくい場所や水中などのイメージが強い。ネガティブな含みが強い。
- 光の届きにくい場所や水中などのイメージが強い。ネガティブな含みが強い。
- “indistinct”(はっきりしない)
- はっきり区別できない・視認できない場合に使う。
- はっきり区別できない・視認できない場合に使う。
反意語(Antonyms)
- “bright”(明るい)
- “clear”(はっきりした)
- “distinct”(明確な)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈʃædəwi/ (アメリカ英語), /ˈʃædəʊi/(イギリス英語)
- アメリカ英語の発音は「シャダウィ」に近く、イギリス英語は「シャダウィ」または「シャダオイ」に近い発音となります。
- アクセント(強勢)は sha の部分に置かれます(SHAD-ow-y)。
- “shadowy” の最後の -y を「イー」と言わず、やや曖昧に「ウィ」のようにすると英語らしくなります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスで “shaddowy” と “d” を重複させてしまうエラーが起こりがちです。
- “shadow” と “shadowy” の使い分けを混乱することがありますが、名詞と形容詞で用法が異なります。
- TOEICや英検のような試験で直接出題される頻度は高くありませんが、読解問題で「謎めいた」「曖昧な」状況を描写する際に登場する場合があります。意味を把握することが大切です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “shadow + y” と分解して、「影に富んでいる、影がある状態」とイメージすると覚えやすいです。
- 映画や小説で暗い路地や怪しげな人を表すときによく使われる表現、と想像すると記憶に残りやすいでしょう。
- “sha-do-wy” のように区切って、音読しながら「暗そうな響き」をイメージすると良いです。
以上が形容詞 “shadowy” の詳細な解説です。影がはっきりしない様子や未知な感じを表すときに役立つ単語です。
意味のイメージ
意味(1)
陰になった,影を生ずる
意味(2)
影のような,ぼんやりとした