最終更新日:2025/09/13

『神聖な』,神の / 『宗教の』,宗教に関する / 功粛厳粛な;神聖にして犯すことができない / 《補語にのみ用いて》(神に)ささげられた,(…を)祭った,記念する《+『to』+『名』》

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元となった辞書の項目

sacred

IPA(発音記号)
形容詞

『神聖な』,神の / 『宗教の』,宗教に関する / 功粛厳粛な;神聖にして犯すことができない / 《補語にのみ用いて》(神に)ささげられた,(…を)祭った,記念する《+『to』+『名』》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: sacred

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): holy, deserving great respect and reverence

意味(日本語): 神聖な、崇拝されるべき、非常に大切な

「sacred」は、宗教的または精神的な意味合いで尊いもの、触れてはならないほど大切なものを表すときに使われます。「神聖な」「神々しい」といった日本語訳がされることも多いです。

たとえば、教会や寺院のような聖域、神々や先祖を祀る儀式など、宗教的背景の強い場面で多用されますが、より広く、何かを非常に重要視する気持ちを示すためにも使われます (例: “Friendship is sacred to me.”「友情は私にとって神聖なものだ」)。

活用形


  • 原形: sacred

  • 比較級・最上級の形は一般的にはとりません(“more sacred” / “most sacred” と言えなくはないが、あまり一般的ではない)。

ほかの品詞


  • 名詞形: sacredness (神聖さ)

  • 副詞形: sacredly (めったに使われない)

CEFRレベルの目安


  • B2 (中上級): 学術的文章や宗教関連の文章など、ややフォーマルかつ専門的な文脈にも登場する単語です。宗教・文化的文脈をある程度理解できると自然に使えるようになります。


2. 語構成と詳細な意味

sacred は、ラテン語の “sacer”(神聖な) が語源となっています。接頭語や接尾語という観点では、はっきりとした分解はありませんが、以下のような関連単語を知っておくと理解が深まります。


  • sacrament (聖礼典、聖餐(せいさん)式などの宗教儀式)

  • sacrifice (神聖なものとして捧げる、犠牲にする)

よく使われるコロケーション(10個)


  1. sacred place — 神聖な場所

  2. sacred temple — 尊い寺院

  3. sacred ritual — 神聖な儀式

  4. sacred text — 聖典

  5. sacred vow — 神聖な誓い

  6. sacred duty — 神聖な義務

  7. sacred music — 聖なる音楽

  8. sacred object — 神聖な物体/物

  9. sacred right — 神聖な権利

  10. sacred ground — 神聖な地

これらはすべて、宗教的またはとても重要度の高い対象を表現するときに使われるフレーズです。


3. 語源とニュアンス

語源

「sacred」という単語は、ラテン語の “sacer” または “sanctus” から派生し、「神に捧げられた」「神聖な」という意味合いを持ちます。歴史的には、宗教的な文脈で多く用いられてきました。

ニュアンス・使い方の注意


  • 宗教的に重要なものを指すことが多いですが、「個人的にとても大切で、侵してはならないもの」としてもライトに使われることがあります。

  • 文章(フォーマル)・口語(ややフォーマル/誇張表現)どちらでも使われますが、深い敬意を含む場合は特にフォーマルな場面で好まれます。

  • 「崇高」「畏敬の念がある」といった意味が含まれるため、軽い冗談交じりで使うと少し皮肉にもなり得るので注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞であり、名詞を修飾します。可算・不可算を区別する名詞ではありません。

  • 多くの場合「be + sacred」の形や、「a sacred + 名詞」の形で使われます。

一般的な構文例


  1. This place is sacred to many people.

    (多くの人にとって、この場所は神聖な場所である。)

  2. They consider this text sacred.

    (彼らはこの文書を神聖なものとみなしている。)

イディオム的表現


  • “nothing is sacred”: 何事も神聖扱いされない or タブーなし

    例: “He’s a comedian for whom nothing is sacred.”

    (彼はタブーのないコメディアンだ。)


5. 実例と例文

以下、それぞれ3つずつ提示します。

日常会話での例文


  1. “I always remove my shoes before entering this sacred space in my home.”

    (家のこの神聖なスペースに入る前は、いつも靴を脱ぐんだ。)


  2. “My grandmother’s ring is sacred to our family.”

    (祖母の指輪は、私たち家族にとって神聖なものなんだ。)


  3. “Sunday mornings are sacred for me; I spend them reading quietly.”

    (私にとって日曜の朝は神聖な時間で、静かに読書をして過ごすんだ。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “In our company culture, personal data privacy is considered sacred.”

    (私たちの企業文化では、個人のデータプライバシーは神聖なものとみなされています。)


  2. “Time management is sacred in this organization, so please be punctual.”

    (この組織では時間管理は神聖とされているので、時間厳守でお願いします。)


  3. “We believe trust between colleagues should remain sacred at all times.”

    (私たちは、同僚間の信頼は常に神聖であるべきだと考えています。)


学術的・宗教的文脈での例文


  1. “The cathedral is a sacred site for pilgrims traveling across Europe.”

    (その大聖堂は、ヨーロッパ中を巡礼する人々にとっての神聖な地です。)


  2. “Many ancient civilizations held fire to be a sacred element.”

    (多くの古代文明が、火を神聖な要素と考えていました。)


  3. “Anthropologists study how certain rituals are deemed sacred in various cultures.”

    (人類学者は、特定の儀式がいかに多様な文化において神聖とみなされるかを研究しています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. holy (神聖な)


    • 「宗教的に聖なる存在」を強く表す。文脈によっては “sacred” とほぼ同義。


  2. divine (神の、神々しい)


    • 神からのもの、非常に尊いという含みが強い。


  3. revered (崇敬される)


    • 敬意を払われることに重点を置く表現。


  4. hallowed (神聖な、聖別された)


    • 古風・厳かな響き。特に空間や土地などに使われる。


反意語 (Antonyms)


  1. profane (不敬な、冒涜的な)


    • 宗教的・神聖なものを尊ばず冒涜する意味。


  2. secular (世俗の、宗教と無関係の)


    • 「宗教によらない、世俗的な」もの。sacred の対極。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈseɪ.krɪd/

  • アクセント(強勢)は最初の音節 “sa-” に置かれます。

  • アメリカ英語: [セイクリッド] というように /ˈseɪ.krɪd/。

  • イギリス英語: アメリカ英語とほぼ同様ですが、母音のわずかな違い(“rɪd” の発音など)があります。

よくある発音の間違い


  • “scared” (/skɛrd/) と混同しがち。“sacred” は /seɪ.krɪd/ と “sɑː(またはseɪ)クリッド” のようになりますが、“scared” は「怖がっている」という意味なので注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “scaerd,” “sakred,” など。

  • “scared” との混同: 意味が全く異なるので要注意。

  • TOEICや各種試験での出題: 主に読解問題で「神聖な」「大切に扱う」という文脈を問う問題で登場します。類義語との区別も頻出するケースがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “sacred” は、ラテン語で「神聖な」を意味する “sacer” と関連→ 「サ(ス)ケル」 → 英語で “sacred” になった、とイメージして覚えると良いでしょう。

  • “sacrifice” とスペリングの初めの部分が似ている→ “sacri-” が「神聖」関連のイメージを呼び起こすキーになります。

  • “scared” (怖がっている)と字面が似ているので、 “sa*cr*ed” → “神聖(CR)” と思い出す工夫をすると混乱を防げます。


以上が “sacred” の詳細解説です。宗教的・精神的文脈で非常に重要な意味を持つ形容詞であり、同様に「深く尊重される」という広いニュアンスで用いられることもあります。ぜひ注意して使ってみてください。

意味のイメージ
sacred
意味(1)

神聖な,神の

意味(2)

宗教の,宗教に関する

意味(3)

功粛厳粛な;神聖にして犯すことができない

意味(4)

《補語にのみ用いて》(神に)ささげられた,(…を)祭った,記念する《+to+

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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