rolling
1. 基本情報と概要
単語: rolling
品詞: 形容詞 (adjective)
英語の意味:
• moving or turning over and over, or appearing to do so
• having gentle rising and falling slopes or contours
日本語の意味:
• 転がるように動き続ける、または転がっているように見える
• (地形や形状などが)なだらかに起伏している
「rolling」は、何かが回転しながら進んでいたり、地形がゆるやかに続いている様子を表すときに使います。「なだらかに起伏し、どこまでも続いていく感じ」がニュアンスです。たとえば「rolling hills(なだらかな丘)」などが代表的な使い方です。
活用形
- 形容詞: rolling
- 同じ語幹をもつ動詞: roll (例: He rolls the ball. / 彼はボールを転がす。)
- 名詞形: roll (例: give me a roll of tape / テープのロールをちょうだい), roller (ロールする道具), rolling(進行形的に使われることもありますが、形容詞としての用法が多いです)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 比較的よく使われる形容詞ですが、初学者のレベル(A1・A2)ではあまり学習しないかもしれません。ネイティブの会話や文章でも登場しやすく、自然な表現を学びたい中級〜上級学習者に最適です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: roll
- 接尾語: -ing(形容詞・動名詞・進行形をつくる)
「roll」は「転がる、回転する」という意味の動詞や、丸めた状態(ロール)の名詞としても広く使われます。そこに「-ing」がついて、「転がっている状態」「なだらかに続く様子」を表す形容詞に派生しています。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- rolling hills
(なだらかな丘陵地帯) - rolling terrain
(起伏に富んだ地形) - rolling countryside
(なだらかに続く田園地帯) - rolling motion
(回転運動、転がる動き) - rolling wave
(寄せては返す波、ゆるやかに押し寄せる波) - rolling stone
(転がる石。「転がる石には苔がつかない」ということわざも有名) - rolling deadline
(随時更新される締め切り・ローリング方式の締め切り) - rolling start
(走行中から始めるスタート、モータースポーツ用語などで) - rolling schedule
(進捗に応じて柔軟に変更されるスケジュール管理) - rolling basis
(一定期間ごとに更新・見直して継続的に実施する方法)
3. 語源とニュアンス
語源:
「roll」の起源は中英語 (Middle English) の “rollen” から来ており、古フランス語 “roler” に遡ります。さらにラテン語の “rotulare” (円筒状にする、巻く)に由来すると言われています。「車輪を回す(wheel, rotate)」というイメージが語源にあります。ニュアンス:
「rolling」という形容詞は、単に「転がっている」だけでなく、「ゆったりと起伏する」や「徐々に進み続ける」という継続的なイメージが強いです。文脈でカジュアルにもフォーマルにも使われますが、多くはやや落ち着いた表現で、特に地形やスケジュール・納期管理などの抽象的な場面でも使われる柔軟な単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 使用シーン: 地形の描写(rolling hills)、物理的な動き(rolling ball)や時系列的な動き(rolling updates)など
- 他動詞/自動詞: 「roll」自体は他動詞(~を転がす)にも自動詞(転がる)にもなり得ますが、「rolling」は形容詞なので名詞を修飾したり、補語として使われます。
例:
- Attributive(前置修飾): “The rolling hills stretch for miles.”
- Predicative(叙述用法): “Those hills look rolling from a distance.”(やや文語的)
- Attributive(前置修飾): “The rolling hills stretch for miles.”
フォーマル/カジュアル:
- 地形の描写などではやや文語寄り、文芸的なニュアンスでも使えます。
- ビジネス文脈(rolling schedule, rolling deadline)ではフォーマルなレターやプレゼン資料でも一般的に利用される表現です。
- 地形の描写などではやや文語寄り、文芸的なニュアンスでも使えます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“We went for a drive through the rolling countryside yesterday. It was so peaceful.”
(昨日はなだらかに起伏する田園地帯をドライブして、とても穏やかだったよ。)“I love watching rolling waves at the beach; it helps me relax.”
(浜辺で寄せては返す波を眺めるのが大好き。リラックスできるの。)“Check out that rolling cloud formation — it looks like a storm might be coming.”
(あのなだらかに続く雲の形を見て。嵐が来るかもしれないね。)
ビジネスでの例文(3つ)
“Our company uses a rolling deadline for project submissions, so we can adapt to changes quickly.”
(我が社ではプロジェクトの提出にローリング方式の締め切りを採用しています。これにより変化に迅速に対応できます。)“We have a rolling schedule for staff training, ensuring everyone can attend sessions at different times.”
(スタッフトレーニングにはローリング方式のスケジュールを導入して、各自が異なる時間帯に受講できるようにしています。)“The marketing campaign will launch on a rolling basis, targeting one region at a time.”
(マーケティングキャンペーンは、一地域ずつ段階的にローンチしていきます。)
学術的な文脈での例文(3つ)
“The rolling motion of tectonic plates can cause gradual shifts in the Earth’s crust.”
(プレートの転がるような動きが地殻に徐々な変化をもたらすことがあります。)“Data for this longitudinal study were collected on a rolling basis over five years.”
(この長期研究のデータは、5年間にわたって段階的に回収されました。)“The experiment measured rolling friction to analyze the energy loss in rotating systems.”
(回転システムにおけるエネルギー損失を分析するために、実験では転がり摩擦を測定しました。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語:
- undulating(うねるように続く)
- wavy(波のようにうねる)
- rippling(さざ波のように揺れる)
- undulating(うねるように続く)
これらも“なだらかに起伏する”イメージを表しますが、
- “rolling”は動きの連続感と地形のイメージが強め
- “undulating”は水面のようにうねる様子
- “wavy”は波型の全般的なイメージ
“rippling”は表面の軽い揺れを想起させます
- 反意語:
- 反意語:
flat(平らな, まったく起伏がない)
static(動きがない, 静止している)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈroʊ.lɪŋ/
- イギリス英語: /ˈrəʊ.lɪŋ/
- アメリカ英語: /ˈroʊ.lɪŋ/
アクセント:
“róll-ing”のように、最初の音節「roll」に強勢が置かれます。よくある発音の間違い:
・「ro-lin」など、最後の “g” を弱めすぎたり、母音をあいまいにしすぎて聞こえにくくなることがあります。
・イギリス英語では「ローリング」に近く、アメリカ英語では「ローウリング」に聞こえる場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “roling”と “l” を1つだけ書いてしまうミスが起こりやすいです。
- 同音異義語との混同: “role”(役割)とは綴りが異なるので注意。
- 試験対策: TOEICや英検などで地形の説明やビジネスの納期(rolling deadlineなど)の文脈として出題される可能性があります。単なる「転がる」だけでなく、「段階的な/継続的な進行・起伏」といった意味を理解しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方のコツ: “ロールケーキが回転しながら進んでいくイメージ”や “転がり続ける石(rolling stone)”を思い出すと「転がる」「起伏がある」という意味をすぐ連想できます。
- ストーリーで覚える:
- “A rolling stone gathers no moss.”(転がる石には苔がつかない)ということわざを思い出す。
- 地形や動きなど、何かが止まらずに続く様子をイメージすることで、覚えやすくなります。
- “A rolling stone gathers no moss.”(転がる石には苔がつかない)ということわざを思い出す。
以上が形容詞「rolling」の詳細な解説です。地形や物事の継続的な動き、あるいは段階的に進む状況など、多彩なシーンで使われる便利な表現です。ぜひ日常会話やビジネス、学術的な文章でも活用してみてください。
転がる;ぐるっと回る / よろめく / 《名詞の前にのみ用いて》(波など)うねっている;(土地が)起伏している / 横揺れする
転がる;ぐるっと回る
よろめく
《名詞の前にのみ用いて》(波など)うねっている;(土地が)起伏している
とどろく