最終更新日:2025/09/21

(…に)『未払いの』,支払うべき(due)《+『to』+『名』》,~のせいで

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元となった辞書の項目

owing

IPA(発音記号)
形容詞

(…に)『未払いの』,支払うべき(due)《+『to』+『名』》,~のせいで

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彼は財政的な困難のために家賃を支払うことができなかった。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: owing

品詞: 形容詞 (adjective)

英語の意味:

・(形容詞として) “未払いの” “支払われるべき” “残額が残っている”

・(句として “owing to” の形で) “〜が原因で” “〜のために”

日本語の意味:

・(形容詞として) 「支払われていない」「まだ返済が残っている」

・(“owing to” の形で) 「〜のせいで」「〜が理由で」

この形容詞 “owing” は、「オウイング」のように発音し、支払いや返済がまだ済んでいない状態を表します。また「owing to 〜」という決まり表現は「〜のせいで/〜が理由で」と意味し、少しフォーマルな文脈で使われます。

活用形


  • owe (動詞) → owes, owing, owed

  • owing は形容詞としては変化しませんが、もともとは動詞 “owe” の現在分詞形です。

他の品詞での例


  • owe (動詞): 「〜に借りがある、〜に恩を受けている」

    例: I owe you a favor.(私はあなたに恩がある)

  • owed (形容詞): 「支払われるべきだった、既に期限が過ぎている」

CEFRレベル


  • “owing” は文書やビジネスなどで使われるややフォーマルな単語のため B2(中上級) 以上のレベルとして捉えられます。


    • A1(超初心者): 単純な日常会話

    • A2(初級): 簡単な表現

    • B1(中級): 日常である程度の会話ができる

    • B2(中上級): 少し抽象的・専門的な話題も扱える

    • C1(上級): 複雑な内容を流暢に理解・表現

    • C2(最上級): ネイティブ級の豊富な表現力



2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: owe(借りがある、負う)

  • 接尾語: -ing(進行形や形容詞化する語尾)

“owing” は「借りがある状態」「払う義務がある状態」を意味する動詞 “owe” に、-ing (進行形) がついた形から形容詞として派生したものです。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. amount owing → 「未払いの金額」

  2. payment owing → 「支払いが未了の状態」

  3. rent still owing → 「まだ支払っていない家賃」

  4. taxes owing → 「未納の税金」

  5. debt owing → 「残っている借金」

  6. bills owing → 「支払うべき請求書」

  7. owing balance → 「残高不足、差額」

  8. owing to circumstances → 「状況が理由で」

  9. owing to health issues → 「健康上の理由で」

  10. owing to bad weather → 「悪天候が原因で」


3. 語源とニュアンス

“owing” は、中英語の “owen(借りがある)” に由来し、さらに古英語の “āgan(所持する、義務を負う)” から派生しています。歴史的には「負債や義務を負う」という意味合いが強く、そこから「借金がある」「未払い」という状態を示すようになりました。


  • 使用時の注意点


    • 「未払いの」という形容詞としては、やや硬いニュアンスがあります。

    • 「owing to 〜」はフォーマルな文章表現で、カジュアルな会話では “because of 〜” や “due to 〜” のほうがよく使われます。

    • ビジネスやオフィシャルな文脈で頻繁に見られます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞としての用法: なし(“owing” は形容詞や分詞句として用いられる)

  • 形容詞: 「支払われていない」「残りがある」


    • 例: The rent owing on this property must be settled by tomorrow.


  • 前置詞的表現 “owing to”: 「〜のために/〜が原因で」


    • 例: Owing to the heavy traffic, I was late for the meeting.


カジュアル/フォーマル


  • “owing to” はややフォーマルで書き言葉寄り

  • 日常会話で同じ意味を表すときは “because of” や “due to” が好まれる


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアルな文脈)


  1. I still have some money owing on my credit card, so I can’t buy a new phone yet.

    (クレジットカードにまだ支払いが残っているから、新しい携帯を買えないんだ。)


  2. There’s some rent owing from last month. Let’s settle it quickly.

    (先月分がまだ残ってるから、家賃を早めに支払おう。)


  3. Owing to the bad weather, our barbecue got canceled.

    (悪天候のせいで、バーベキューは中止になったよ。)


ビジネス (フォーマルな文脈)


  1. We have an outstanding invoice with an amount owing of ¥100,000.

    (10万円の未払い残高がある請求書があります。)


  2. Kindly let us know if there is any payment still owing on your account.

    (アカウントに未払いの支払いがあるかどうか教えてください。)


  3. Owing to organizational restructuring, there will be layoffs in the next quarter.

    (組織再編のため、次の四半期にレイオフが行われる予定です。)


学術的 (レポート・論文など)


  1. Owing to the limited sample size, the study’s findings must be interpreted with caution.

    (サンプル数の少なさが原因で、この研究結果は慎重に解釈されるべきだ。)


  2. Any debt owing to the institution should be settled before the end of the semester.

    (学期末までに大学に対する負債は支払われるべきである。)


  3. Owing to the complexity of the data, statistical software was required for analysis.

    (データが複雑なため、統計ソフトを使って分析が行われた。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • due(日本語: 支払期日の)


    • “due” は「期日が来た」「責任がある」というニュアンス。 “due payment” は「支払い期日が来ている」状態。


  • unpaid(日本語: 未払いの)


    • “owing” とほぼ同じ意味だが、日常的により使いやすい単語。


  • outstanding(日本語: 未解決の、未払いの)


    • 主に「未解決」や「支払われていない金額」などの文脈で使う。


反意語


  • paid(日本語: 支払われた)


    • 完了した支払い状態を示す。


  • settled(日本語: 決着のついた)


    • 支払いなども含め、処理された状態。


使い分けの例:


  • “owing” は「借りがある状態」を示唆し、少し硬めの印象。

  • “unpaid” はカジュアルに「未払いの」を示す。

  • “due” は「支払い期限」「提出期限」「しかるべき時期」を連想させる。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音 (IPA):


    • アメリカ英語: /ˈoʊɪŋ/ (「オウイング」のように)

    • イギリス英語: /ˈəʊɪŋ/ (「オウイング」のように、最初の母音がやや「オウ」に近い)


  • アクセント: 先頭の “o” の部分に強勢があります: O-wing

  • よくある発音ミス:


    • “owing” を「アウイング」と発音してしまう

    • “owning” (所有する) と混同してしまう



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “oing” や “owig” と打ち間違えることがあるので注意

  • “owning” との混同: “owning” は「所有している」を表す形で意味が全く異なる

  • “owing to” と “due to”: どちらも原因を表すが、文法構造やフォーマル度が少し異なる。試験で書き換え問題が出ることもある。

  • 試験対策:


    • TOEIC や英検などでもビジネス文書、契約書類などで “owing” “owed” “due” の使い分けが問われる可能性がある。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “owe” + “ing” = “まだ借りが残っている状態” とイメージすると覚えやすい

  • “owing to” は “because of” に近いけれど、フォーマルな印象を持つ、と関連づける

  • “owing” を見るたびに「お金が残り続けているイメージ」を思い浮かべると定着しやすい


以上が形容詞 “owing” の詳細な解説です。未払い、未決済という少しフォーマルな印象をもち、主にビジネス文章や堅めの文脈で多用される言葉です。併せて “owing to” は「〜のために」という意味の表現としても覚えておくと、英語力の幅がさらに広がります。

意味のイメージ
owing
意味(1)

(…に)未払いの,支払うべき(due)《+to+

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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