元となった辞書の項目
lawful
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: lawful
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): “lawful” means “in accordance with the law,” “legitimate,” or “legal.”
意味(日本語): 「法に適った」「合法的な」「正当な」「正規の」といった意味です。
「lawful」は、主に「法律に基づいて正当である」「法的に許された」というニュアンスを表す形容詞です。例えば、「この行為は正当なものだ」「法的に問題がない」という状況で使われます。
- 比較級: more lawful
- 最上級: most lawful
他の品詞例
- 副詞形: lawfully (例: “They acted lawfully.” – 彼らは合法的に行動した)
- 名詞形: lawfulness (例: “The lawfulness of his actions was questioned.” – 彼の行動が合法かどうか疑われた)
難易度 (CEFR)
- B2(中上級)レベル: 一般的なビジネスや法的文脈でも使われる単語で、法律や社会的規範を論じる上で出てきやすい語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: law (法律)
- 接尾辞: -ful (“〜の性質を持つ” の意味をもつ接尾辞)
「lawful」は直訳すると「法律の性質を持つ」という感じで、「法に則っている」や「合法的な」という意味を表します。
派生語や類縁語
- law (法律)
- lawless (無法の)
- legal (合法の、法的な) — 類義語
- legitimate (合法の、正当な) — 類義語
- unlawful (違法な) — 反意語
よく使われるコロケーション (共起表現) 10選
- lawful conduct(合法的な行為)
- lawful authority(正当な権限)
- lawful excuse(正当な言い訳・理由)
- lawful basis(法的根拠)
- lawful order(合法的な命令)
- lawful marriage(合法的な結婚)
- lawful procedures(法令に則った手続き)
- lawfully wedded(法的に結婚した)
- lawful right(法的権利)
- lawful possession(合法的な所持)
3. 語源とニュアンス
語源
- “lawful”は、古英語の“lagu” (law) と “-ful” (full of, having qualities of) が組み合わさった言葉です。
- 歴史的には「法にかなっている」「法的に守られた」というようなニュアンスで使われてきました。
ニュアンス・使用上の注意
- 主にフォーマル寄りの文脈で使われることが多いです。日常会話でも使われますが、「legal」「legitimate」のほうが使用頻度が高い場合もあります。
- 「lawful」は固めのイメージを与えやすいので、法律文書や公式声明、論文など文章で使われることが多いです。
- 感情的な響きはそれほど強くなく、客観的に「法に即しているか」を表す、比較的中立的な単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として、名詞を修飾する際に使われます。たとえば“lawful action”など。
- 文章では「It is lawful to + 動詞」構文で「〜することは合法である」として使われることもあります(例: “It is lawful to protest peacefully.”)。
イディオムや一般的な構文
- “by lawful means”
- 「合法的な手段によって」という意味で、書き言葉/スピーチなどで使用されます。
- 「合法的な手段によって」という意味で、書き言葉/スピーチなどで使用されます。
- “lawful heir”
- 「正当な相続人」というニュアンスで、法律上の継承権を持つ人を指します。
フォーマル/カジュアル
- 「lawful」はややフォーマル。口語で短く言いたい場合は「legal」の方が使われることが多いです。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “Is it lawful to park my car here?”
- 「ここに駐車しても合法かな?」
- 「ここに駐車しても合法かな?」
- “He wants to make sure everything is lawful before signing the contract.”
- 「彼は契約に署名する前に、すべてが法的に問題ないか確認したいんだ。」
- 「彼は契約に署名する前に、すべてが法的に問題ないか確認したいんだ。」
- “I’m not sure if this action is lawful, so I’ll check with the local authorities.”
- 「この行為が合法かどうか分からないから、地元の当局に確認してみるよ。」
ビジネス
- “We must ensure all our transactions are lawful to protect the company’s reputation.”
- 「会社の評判を守るために、すべての取引が合法であることを確認しなければなりません。」
- 「会社の評判を守るために、すべての取引が合法であることを確認しなければなりません。」
- “A lawful authorization from the board is required before proceeding.”
- 「進める前に、役員会による正当な承認が必要です。」
- 「進める前に、役員会による正当な承認が必要です。」
- “The client asked for proof that the agreement is lawful under international regulations.”
- 「顧客は、その契約が国際規則の下で合法である証明を求めました。」
学術的文脈
- “The concept of lawful behavior is central in jurisprudence.”
- 「法に基づく行動の概念は、法学において中心的な位置を占める。」
- 「法に基づく行動の概念は、法学において中心的な位置を占める。」
- “Scholars debate the boundaries of what constitutes lawful conduct in wartime.”
- 「研究者たちは、戦時における合法的行為とは何か、その境界について議論している。」
- 「研究者たちは、戦時における合法的行為とは何か、その境界について議論している。」
- “Investigations were conducted to determine whether the research methods were lawful according to ethical guidelines.”
- 「その研究方法が倫理ガイドラインに照らして合法的であるかどうかを確認するために調査が行われた。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- legal (合法の)
- 一般的で広く使われる語。会話でも文書でも頻出。
- 一般的で広く使われる語。会話でも文書でも頻出。
- legitimate (正当な)
- 法的にも正当性がある状況を強調するイメージ。文書やフォーマルシーンでよく使う。
- 法的にも正当性がある状況を強調するイメージ。文書やフォーマルシーンでよく使う。
- legally acceptable (法的に認められた)
- やや長い言い回しだが、「法的に承認されている」ことを強調する。
反意語 (Antonyms)
- unlawful (違法な)
- 最も直接的な反意語。
- 最も直接的な反意語。
- illegal (違法な)
- 日常会話からビジネスまで幅広く使われる。
- 日常会話からビジネスまで幅広く使われる。
- illicit (不法の、禁制の)
- 非常にフォーマルな響きがある。違法かつ道徳的にも疑わしいイメージ。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈlɔːfəl/ (イギリス英語), /ˈlɔːfəl/ または /ˈlɑːfəl/ (アメリカ英語; 地域による)
- アクセント: “law” の部分に第一アクセントがあります。
- イギリス英語とアメリカ英語で母音音がやや異なる場合があります。アメリカ英語の一部地域では “lɑː-” と発音する傾向があります。
- よくある間違いとしては、
lɔː(ロ)フル
のように発音を強引に崩してしまうこと。また、つづりを lawfull のように “l” を重ねてしまうスペルミスも起こりやすいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “lawful” を “lawfull” と綴ってしまう。
- 同音異義語として “awful” (ひどい) は全く意味が違うので混同に注意。
- TOEICや英検では、「形容詞としての用法」「反意語(illegal, unlawful)」との組み合わせで出題される可能性があります。ビジネス文書や契約書の中で見かけることも多いため、正確に意味を理解しておくと良いでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「law」+「ful」 =「法律がいっぱい」→「法に沿っている」→「合法的な」。
- 「法律(law) が満たされている(ful)」というイメージで覚えると、スペリングのミスを防ぎやすいです。
- 「lawful」はフォーマル度合いが高いので、書き言葉としてしっかり覚えておくのがおすすめです。
以上が、形容詞 “lawful” の詳細解説です。法律に関する文脈だけでなく、契約書・ビジネス文書などさまざまなシーンで登場するので、スペリングやニュアンスを押さえておくと使いこなしやすくなります。
意味のイメージ
意味(1)
合法の,法定の;(法律上)正当な;法律を適用できる