元となった辞書の項目
including
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: including
品詞: 前置詞 (preposition)
意味(英語): “including” means “containing, encompassing, or having as part of the whole.”
意味(日本語): “~を含む、~を含めて” という意味です。「何かを数えるときや要素を挙げるときに、それらも含まれている」ことを示すときに使う単語です。
- 「何かのリストや数に、特定の要素やカテゴリーも入っていますよ」というニュアンスを伝えるのに便利です。
活用形について:
- “including” は “include” の現在分詞形が前置詞として使われるようになった形です。
- 動詞形 “to include” (動詞:含む) → “including” (前置詞:〜を含めて)
- 動詞形 “to include” (動詞:含む) → “including” (前置詞:〜を含めて)
- 他の品詞例:
- 動詞 “include”: 例 “I will include all members in the project.”
- 名詞形は特になし(“inclusion” は名詞形ですが、同義ではなく “含む行為、包含” の抽象名詞です)。
- 動詞 “include”: 例 “I will include all members in the project.”
CEFRレベル: B1(中級)
- 日常会話やビジネスでよく使われる便利な前置詞なので、B1レベルの学習者にも重要な単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 語源的には動詞 “include” に由来します。
- 「in-(中へ)」とラテン語“claudere(閉じる、囲む)”が合わさって“include(中に入れる)”となり、それが現在分詞形の “including” となりました。
派生語・類縁語:
- “include” (動詞):含む
- “inclusive” (形容詞):包括的な
- “inclusion” (名詞):包含、含み
よく使われるコロケーション(10個)
- including taxes → 税金を含めて
- including fees → 手数料を含んで
- including shipping → 配送料を含めて
- including everyone → みんなを含めて
- including me → 私を含めて
- including the cost → 費用を含めて
- including lunch → 昼食を含めて
- including accommodation → 宿泊費を含めて
- including weekends → 週末を含めて
- including travel time → 移動時間を含めて
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語 “includere” (in- 「中へ」 + claudere 「閉じる、囲む」) から来ています。
- 元々は「~を内部に囲い込む」というニュアンスでした。
ニュアンス・使用時の注意:
- 「~もその中に入っていますよ」と強調するときに使います。
- 口語でも書き言葉でもどちらでも頻繁に使われます。
- 大人数や多数の項目のなかに特定のものを示す場合はややカジュアル、フォーマルな文書でも問題なく使えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 「including + 名詞/名詞句」の形が基本です。
- 例: “There will be 10 people coming to the party, including my friend from Tokyo.”
- 例: “There will be 10 people coming to the party, including my friend from Tokyo.”
- SVO構文で “including” を副詞的に置くこともあります。
- 例: “He prepared everything he needed, including notebooks and pens.”
可算・不可算名詞の区別: 前置詞 “including” は名詞の可算・不可算を問わず、どんな名詞でも後ろにつけられます。
フォーマル/カジュアル: どちらの文脈でも使われますが、ビジネスメールなどでは “including” を使うと明確で便利です。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I have a lot of hobbies, including painting and cooking.”
(私には多くの趣味があります。絵を描くことや料理なども含めて。) - “We’re all going on holiday next week, including my grandparents!”
(来週は祖父母も含めてみんなで休暇に行きます。) - “The meal comes with several side dishes, including salad and soup.”
(この食事にはサラダやスープなども含まれています。)
(2) ビジネスでの例文
- “Please review the attached documents, including the financial report.”
(添付の書類を確認してください。財務報告書も含めてお願いします。) - “The new policy covers all departments, including Sales and Marketing.”
(新しい方針は全部署に適用されます。営業部やマーケティング部も含めてです。) - “We have international branches, including offices in London and Singapore.”
(当社は海外支店を持っています。ロンドンやシンガポールのオフィスも含めてです。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “Several variables, including age and education level, were taken into account.”
(年齢や教育水準など、いくつかの変数が考慮されました。) - “We analyzed various factors, including economic and social indicators.”
(経済指標や社会指標など、さまざまな要因を分析しました。) - “The survey polled over 500 participants, including students from multiple universities.”
(調査では500名以上の参加者を対象としました。複数の大学からの学生も含まれています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “such as” / 例えば … のような
- 意味:例示を示すときに使うが、具体的事例をピックアップするニュアンスが強い。
- 意味:例示を示すときに使うが、具体的事例をピックアップするニュアンスが強い。
- “like” / ~のように
- 意味:口語的で、「例として~」というニュアンス。
- 意味:口語的で、「例として~」というニュアンス。
- “among others” / 他にも色々ある中で
- 意味:強調したい例にして “among others” をつけることで「他にもある」という雰囲気を出す。
- 意味:強調したい例にして “among others” をつけることで「他にもある」という雰囲気を出す。
反意語
- “excluding” / ~を除いて
- “including” の逆の意味で、「それは含まれない」ことを示す。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- /ɪnˈkluːdɪŋ/ (アメリカ英語・イギリス英語ともにほぼ同じ)
強勢(アクセント):
- 第2音節の “klu” の部分に強勢がきます。「in-KLU-ding」のように発音します。
アメリカ英語とイギリス英語での違い:
- 大きな差はありませんが、アメリカ英語では「ɪnˈkluːdɪŋ」の “t” の発音があまり聞こえない場合もあります。
- イギリス英語はやや「ɪnˈkluːdɪŋ」の “d” がはっきりする傾向があります。
よくある発音ミス:
- “in” の音を弱くしすぎて “əncluding” のようにならないように注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “including” の “c” と “l” の順番を間違えて “inculding” と書いてしまうことがあります。
- 同音異義語との混同: 同音異義語はほとんどありませんが、「include (動詞)」と混同しないように、前置詞としての使い方を覚えましょう。
- 試験対策: TOEIC や英検などでも「追加情報や範囲を説明する前置詞」として出題される可能性があります。リーディング問題で前後の要素を正確に理解するのが重要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「in + clude + ing」 = 「囲い込む真っ最中」というイメージ: “include” が「中へ囲い込む」の意味を持っているので、「まだその中に取り込んでいる最中」を思い浮かべると「含めている」というニュアンスを覚えやすいです。
- スペリングは “in” と “clud”(“close(=締める)” のようなイメージを連想)+ “ing” とイメージすると書き間違いが減ります。
- 「 irgend が含まれる」というような自分なりの語呂合わせを見つけるのもよいでしょう。
以上が、前置詞 “including” の詳細な解説です。さまざまなシーンで「~を含む」という意味を表す便利な単語なので、ぜひ使いこなしてください。
意味のイメージ
意味(1)
…を含んで,入れて