最終更新日:2025/10/09
編集履歴(0)
元となった辞書の項目

hurt

IPA(発音記号)
形容詞

けがをした

このボタンはなに?

彼女は私のけがした指に包帯をした。

このボタンはなに?
解説

以下では、形容詞 “hurt” を中心に、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

単語: hurt

品詞: 形容詞(*ただし同じ形で動詞・名詞でも使われます)

CEFRレベル: B1(中級)


  • 理由: 日常会話で比較的よく使われる語で、身体的・精神的な「傷」や「痛み」を表現する頻度が高いためです。

意味(英語・日本語)


  • 英語: injured, harmed, or upset

  • 日本語: けがをしている、傷ついている、痛みを感じている、心を傷つけられている


    • たとえば「I’m hurt.(私はけがをしている/傷ついている)」のように、身体・心の両方の痛みを表現できる単語です。状況に合わせて、「物理的な傷」または「感情的に傷ついている状態」を表すニュアンスをもつ形容詞としてよく使われます。


活用形


  • 形容詞: hurt(変化なし)

  • 動詞: hurt – hurt – hurt(原形・過去形・過去分詞すべて同形)

  • 名詞: hurt(「痛み」や「苦痛」「害」を意味することがありますがややフォーマル/文語的)

他の品詞例


  • 副詞形: 直接「hurt」を副詞化した形はありませんが、似た機能として “hurtfully” を使う場合があります(“hurtful”〔形容詞〕+ “-ly”〔副詞〕:「傷つけるように」)。

  • 形容詞形: hurtful(「相手を傷つけるような」)


2. 語構成と詳細な意味

この単語は接頭語や接尾語を含まない、単独の形です。ただし以下の関連語があります:


  • hurtful(形容詞): 傷つけるような、痛ましい

  • hurtfully(副詞): 傷つけるように

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. hurt feelings(傷ついた気持ち)

  2. deeply hurt(深く傷ついている)

  3. physically hurt(身体的にけがをしている)

  4. emotionally hurt(精神的に傷ついている)

  5. feel hurt(傷ついたと感じる)

  6. get hurt(けがをする / 傷つく)

  7. sound hurt((声の様子から)傷ついているように聞こえる)

  8. look hurt((表情などから)傷ついていそうに見える)

  9. hurt pride(傷ついたプライド)

  10. hurt severely(深刻なけがをする / 深く傷つく)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “hurt” は中英語(Middle English)を経由して、古フランス語の “hurter”(ぶつける、衝突する)に由来すると言われています。もともとは物理的な衝突や打撃によるダメージを表すことが中心でした。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 物理的な痛みだけでなく、感情的に傷つくことを表すのにも使われます。文脈によってどちらの「傷つき」かを判断する必要があります。

  • 口語でも文章でも頻繁に使われます。カジュアルな場面からフォーマルな場面まで幅広く使われるため、日常会話でもビジネス文章でも違和感なく使用できます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての “hurt”: 状態を表します。「I feel hurt.(傷ついていると感じる)」など、人の感情や身体的状態を説明する際に使われます。

  • 可算・不可算: 形容詞としては可算/不可算の区別はありません。名詞の “hurt” は不可算名詞として用いられることがありますが、日常では頻度が低いです。

  • 動詞(他動詞・自動詞): “hurt” は「~を傷つける」(他動詞)や「(体・心が)痛む」(自動詞)としても使われます。形容詞とは区別が必要です。

  • イディオム:


    • “get hurt” = 「けがをする / 傷つく」

    • “be hurt” = 「傷を負う / 傷ついている」

    • “hurt one’s feelings” = 「(人)の気持ちを傷つける」 ※こちらは動詞構文



5. 実例と例文

ここでは形容詞としての “hurt” を中心に示します。

日常会話での例文


  1. “Are you okay? You look hurt.”

    (大丈夫? なんだかけがしているように見えるよ。)

  2. “I feel really hurt by what she said.”

    (彼女の言ったことに本当に傷ついているんだ。)

  3. “He seemed hurt when I didn’t invite him.”

    (私が彼を招待しなかったとき、彼は傷ついているようだった。)

ビジネスでの例文


  1. “She was hurt by the harsh feedback from her boss.”

    (彼女は上司からの厳しいフィードバックに傷ついていました。)

  2. “We need to check if anyone is hurt in the warehouse accident.”

    (倉庫での事故で、けがをした人がいないか確認が必要です。)

  3. “His pride was a bit hurt after the negotiation didn't go well.”

    (交渉がうまくいかなかったことで、彼のプライドは少し傷ついていました。)

学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “Several participants reported feeling hurt during the experimental section.”

    (実験セクションの間に、複数の参加者が傷ついた感覚を報告しました。)

  2. “The athlete was severely hurt and had to withdraw from the competition.”

    (その競技選手は深刻なけがを負い、大会からの棄権を余儀なくされました。)

  3. “Research indicates that when individuals feel hurt, they may become more defensive.”

    (研究によると、人は傷ついたと感じると、より防衛的になる傾向があります。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. injured(けがをしている)


    • “hurt” とほぼ同じく身体的なけがを表すが、医療的な文脈では “injured” のほうがややフォーマル。


  2. wounded((主に刃物・銃などで)傷を負った)


    • 一般に外傷のイメージが強いが、心の傷にも比喩的に使われることがある。


  3. offended(感情を害した、気分を害した)


    • 心が傷ついた、侮辱されたというニュアンスに特化。


反意語


  • uninjured / unharmed(けがをしていない)


    • 身体的・精神的損傷がない状態を表す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /hɜːt/(イギリス英語), /hɝːt/(アメリカ英語)

  • 1音節で、最初の “h” の後に強めの “ɜː(r)” の音を入れます。

  • アメリカ英語では “r” がやや強めに発音されます。

  • イギリス英語では “r” は控えめか、母音的に発音されることも多いです。

  • “heart” (/hɑːrt/ /hɑrt/) と綴りが似ていますが、発音は異なるので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 「heart」と“hurt” のスペリング・発音の混同


    • “heart” は「ハート」、“hurt” は「ハート」の母音が変わったイメージ。“u” の音に注意しましょう。


  • 動詞 “hurt” の活用形(hurt-hurt-hurt)は変わらないので、過去形のつづりミスに注意。

  • 「be hurt」と「get hurt」の使い分け


    • “be hurt” は状態を示す(「傷ついている状態」)

    • “get hurt” は動作・変化に焦点がある(「(結果的に)けがをする/傷つく」)


試験対策(TOEIC・英検など)


  • 感情表現(feel hurt)や身体的損傷(get hurt)を述べる文章問題によく出る傾向があります。

  • “hurt someone’s feelings” のようなフレーズもよく登場するので覚えておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “heart” から “a” を取ったら “hurt” になると覚えると、感情的な痛みを含むイメージがしやすいです。

  • 短い単語なので動詞・名詞・形容詞で形が同じことを一気に覚えてしまうのも手です(“hurt-hurt-hurt” で動詞活用もバッチリ)。

  • 口に出して練習する際は “ハー(r)ト” (アメリカ英語)に近いイメージで発音のブレを減らしましょう。


以上が、形容詞 “hurt” の詳細な解説です。身体的・精神的どちらの「傷」をも表し、文脈によって意味合いが異なる点に注目して、場面に応じて正しく使えるようになりましょう。

意味のイメージ
hurt
意味(1)

けがをした

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★