元となった辞書の項目
honeymoon
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: honeymoon
品詞: 名詞 (ただし、動詞として「新婚旅行をする」という意味で使われる場合もあります)
意味(英語・日本語)
- 英語: A holiday or trip taken by a newly married couple immediately after their wedding.
- 日本語: 結婚式のあと、新婚夫婦が行く特別な旅行・休暇のことを指します。
こういう場面で使われます:
「結婚したばかりのカップルが、特別な思い出を作るために行く旅行」というニュアンスです。
活用形
- 名詞: honeymoon (複数形: honeymoons)
- 動詞: honeymoon (honeymoon, honeymoons, honeymooned, honeymooning)
他の品詞形
- 動詞 (to honeymoon): “They decided to honeymoon in Hawaii.” のように「新婚旅行に行く」という動きを表す場合に用います。
CEFRレベル目安
- B1 (中級): 一般的な旅行やイベントに関する語彙として、文脈があれば理解しやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: honeymoon
- 「honey」(はちみつ、愛称)と「moon」(月)の組み合わせと言われています。語源については後述しますが、ロマンチックなイメージをもつ言葉です。
派生語や類縁語
- Honeymooner(s): 新婚旅行中の人(たち)
- Honeymoon period: 新婚のラブラブな時期、または物事を始めたばかりで調子のいい時期
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- go on a honeymoon(新婚旅行に行く)
- plan a honeymoon(新婚旅行を計画する)
- honeymoon destination(新婚旅行の目的地)
- dream honeymoon(夢の新婚旅行)
- extended honeymoon(長期の新婚旅行)
- honeymoon suite(新婚旅行用の特別スイートルーム)
- tropical honeymoon(熱帯地域での新婚旅行)
- short honeymoon(短期間の新婚旅行)
- honeymoon budget(新婚旅行の予算)
- return from a honeymoon(新婚旅行から帰る)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「honey」は古くから甘くロマンチックなイメージを持つ「はちみつ」を指し、愛情を示す愛称でもあります。
- 「moon」は「月」を指す言葉で、周期や時間を象徴します。
- 中世のヨーロッパでは、新婚夫婦が最初の1か月(満ち欠けひと巡り)に甘いはちみつ酒を飲む習慣があったとも言われ、この「甘く幸せな期間」を表現したのが始まりとされています。
ニュアンス・使用時の注意
- 一般的には新婚夫婦の特別な休暇や旅行を指すため、ロマンチックで前向きな響きがあります。
- 「honeymoon period」と言うと、結婚以外の場面でも「始めたばかりでうまくいっている期間」の比喩的表現として使われることがあります。
- フォーマルな文章でもカジュアルな会話でも比較的気軽に使われますが、やや親密な印象を含む言葉です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞の可算・不可算: 一般には可算名詞として扱われ、 “a honeymoon” “their honeymoon” のように冠詞や所有格を伴います。
- 動詞の用法: 「to honeymoon somewhere」で「新婚旅行をする」という他動詞的な意味合いになることがありますが、ほとんどは自動詞的または前置詞と共に使われています。
- 例: “They are honeymooning in Europe.”
一般的な構文例
- “They went on a honeymoon to Italy.”
- “They decided to honeymoon in Italy.”
- “This is our honeymoon period in this new project.” (比喩的用法)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “We’re saving money for our honeymoon in Hawaii.”
(ハワイでの新婚旅行に備えてお金を貯めているんだ。) - “When is your honeymoon? I’m so excited for you!”
(新婚旅行はいつ行くの?すごく楽しみだね!) - “They have just returned from their honeymoon and look very happy.”
(彼らは新婚旅行から戻ったばかりで、すごく幸せそうだね。)
ビジネスシーンでの例文
- “He’s on his honeymoon leave, so he’ll be back next week.”
(彼は新婚旅行の休暇中なので、来週戻る予定です。) - “During the honeymoon period of a merger, everyone is optimistic.”
(合併直後のハネムーン期間中は、誰もが楽観的です。) - “We often refer to the first few months at a new job as the 'honeymoon phase.'”
(新しい仕事の最初の数か月を「ハネムーン期」と呼ぶことがよくあります。)
学術的な文脈 / 書き言葉での例文
- “The concept of a ‘honeymoon period’ is frequently cited in organizational behavior studies.”
(「ハネムーン期」の概念は、組織行動学の研究でしばしば引用されます。) - “Historically, the honeymoon tradition can be traced back to various cultural practices involving honey-based beverages.”
(歴史的に見て、新婚旅行の慣習ははちみつを使った飲み物に関するさまざまな文化的慣習にさかのぼることができます。) - “In romantic literature, the honeymoon is often depicted as a symbol of perfect union and bliss.”
(ロマン派文学において、新婚旅行はしばしば完全な結びつきと至福の象徴として描かれます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- wedding trip(ウェディングトリップ)
意味合いはほぼ同じですが、honeymoonほど情緒的なニュアンスは薄い表現です。 - post-wedding vacation(結婚後の休暇)
技術的な言い回しで、フォーマル寄りの場合に使われることがあります。
反意語
はっきりした「反意語」は存在しませんが、もし対比するなら「日常生活の開始」や「平凡な日常」のような表現になり、直接的な単語はありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記: /ˈhʌn.i.muːn/
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、アメリカ英語では /ˈhʌn.i.muːn/、イギリス英語でもほぼ同様です。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、アメリカ英語では /ˈhʌn.i.muːn/、イギリス英語でもほぼ同様です。
- アクセント: “hó-neymoon” のように、最初の “ho” の部分に強勢があります。
- よくある間違い: 「ハニーマーン」のように “moon” を /mʊn/ と誤って短く発音しないよう注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “honeym o on” のように o を一つ落としたり増やしたりするミスが起こりやすいので注意。
- 同音異義語との混同: 特に同音異義語はありませんが、似た響きの “honey” と “money” を聞き間違えないように。
- 試験対策: TOEICや英検などのリスニングやリーディングで、新婚旅行に関する話題が出る際に登場する可能性があります。旅行のプランや日程に関する問題で応用されるかもしれません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「honey = 甘いもの」、「moon = 月」→ “新婚の甘いひとときは満月のように幸せに満ちている” とイメージすると覚えやすいです。
- スペリングでは “honey” と “moon” を単純につなげただけと考えると綴りを間違えにくくなります。
- 実際には「蜜の味の素敵な期間を1か月(moon)味わう」と想像すると、記憶に残りやすいでしょう。
以上が名詞 「honeymoon」 の詳細解説です。新婚旅行だけでなく、「物事を始めたばかりのうまくいっている時期」という比喩的表現としても使える便利な単語なので、ぜひ覚えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
新婚旅行(休暇),ハネムーン
意味(2)
蜜月;幸福な期間