最終更新日:2025/09/16

(人間の足の)『かかと』 / (人間以外の脊椎(せきつい)動物の)かかと / (手首に近い)手のひらの縁の肉の盛り上がった部分 / (靴・靴下などの)かかとを包む部分 / (靴の裏の)かかと,ヒール;《複数形で》ヒールのついた靴;ハイヒール / (形・用途・位置などの)かかと状のもの / 《おもに米俗》卑劣な男

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元となった辞書の項目

heel

IPA(発音記号)
名詞

(人間の足の)『かかと』 / (人間以外の脊椎(せきつい)動物の)かかと / (手首に近い)手のひらの縁の肉の盛り上がった部分 / (靴・靴下などの)かかとを包む部分 / (靴の裏の)かかと,ヒール;《複数形で》ヒールのついた靴;ハイヒール / (形・用途・位置などの)かかと状のもの / 《おもに米俗》卑劣な男

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彼女はパーティーにハイヒールを履いていた。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: heel

品詞: 名詞 (ときに動詞としても用いられます)

意味(英語): the back part of the foot below the ankle; the part of a shoe or sock that covers this

意味(日本語): 足のかかとの部分、または靴や靴下のかかとの部分を指す単語です。主に「足の後ろの部分」を意味し、日常会話では「足のかかと」や「靴(靴下)のかかと」を表す際に使われます。


  • 「heel」はファッションや健康の話題でよく登場する単語です。たとえば「ハイヒール (high heels)」といえば、かかとの高い靴を指します。足の部位を説明する際にもよく出てくる、とても基本的な名詞です。

  • 活用形:


    • (単数) heel

    • (複数) heels


  • 他の品詞形:


    • 動詞形「to heel」: 犬などに対し、「ついて!」と命令するイメージ。また、船や人が傾く「(船や物が)傾く」、あるいは「傾ける」という動詞用法があります。


CEFRレベル: A2(初級)

→ 足や体の部位に関する基本単語として、初級レベルで学ぶ頻度が高い単語です。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成: 「heel」は短い単語で、特に接頭語・接尾語がつかない形態です。「he-」と「-el」のように分けることはできますが、現代英語においては意味のある接頭・接尾要素とはみなされません。

  • 派生語・類縁語:


    • heeled (形容詞): かかとがある、(特に靴に)かかとを付けた

    • heeling (動名詞・現在分詞): かかとをつけること、または船が傾くこと


  • コロケーション・関連フレーズ10選:


    1. high heels (ハイヒール)

    2. flat heels (低めのかかと、フラットシューズ)

    3. shoe heel (靴のかかと)

    4. heel pain (かかとの痛み)

    5. Achilles’ heel (アキレス腱のかかと→「弱点」の比喩)

    6. heel of the hand (手のひらの付け根)

    7. drag one’s heels (ぐずぐずする、先延ばしにする)

    8. cool one’s heels (退屈して待たされる)

    9. kick up one’s heels (くつろいで楽しむ・羽を伸ばす)

    10. head over heels in love (恋に夢中になっている)



3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語の “hēla” に由来し、ゲルマン祖語にさかのぼる表現と考えられています。古くから「足の後ろの部分」を表してきました。

  • ニュアンスと注意点:


    • 主に「かかと」を意味する非常に直接的・基本的な単語です。

    • 「Achilles’ heel」というフレーズでは「致命的な弱点」という比喩的意味で用いられます。

    • 口語/文章いずれにも普通に用いられますが、靴や足に関する会話や文脈が多いです。

    • ふだんのカジュアルな場面から、ファッション関係のフォーマルな場面まで幅広く使えます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞としての用法: 可算名詞 (かかとは数えられるものとして扱われます)。


    • 例: one heel / two heels (靴のかかとや足のかかとの数を表せます)


  • 動詞としての用法: 「(犬などに)かかとにつかせる」「(船や物が)傾く」「(物を)傾ける」など。


    • 例: “The boat heeled over in the wind.” (その船は風で傾いた)


  • イディオム:


    • “drag one’s heels” → ぐずぐずする

    • “cool one’s heels” → 退屈して待つことを余儀なくされる

    • “head over heels” → 夢中になっている



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “My heel is sore after walking all day.”

    →「一日中歩いたら、かかとが痛いよ。」

  2. “These shoes have really high heels, so be careful when you walk.”

    →「この靴はかかとがとても高いから、歩くときは気をつけて。」

  3. “I need to buy some new heel pads for my running shoes.”

    →「ランニングシューズ用にかかとのパッドを新しく買わないと。」

ビジネスシーンでの例文


  1. “Make sure the product’s heel design fits our ergonomic standards.”

    →「製品のかかとのデザインが、当社の人間工学的基準に合うことを確認してください。」

  2. “Her high heels clicked on the office floor as she walked.”

    →「彼女が歩くとき、オフィスの床でハイヒールの音がカツカツと鳴っていました。」

  3. “We need to address the heel support issue in our new footwear line.”

    →「新しいフットウェアラインで、かかとのサポートの問題に対処する必要があります。」

学術的・専門的な例文


  1. “The study examines the biomechanical stress on the heel during running.”

    →「この研究は、ランニング中のかかとにかかる生体力学的ストレスを検証しています。」

  2. “A heel spur often results from repeated stress to the plantar fascia.”

    →「かかとの骨棘(こつきょく)は、足底筋膜に繰り返されたストレスが原因になることが多いです。」

  3. “The footwear prototype uses a reinforced heel cup for stability.”

    →「このフットウェアの試作品は、安定性を高めるために強化されたかかとのカップを使用しています。」


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    • back of the foot (足の後ろ): 直訳的に「足の後ろ部分」を意味しますが、日常会話ではあまり使いません。

    • sole (足の裏): 厳密には「足の裏」を指すので「heel」とは位置が異なります。混同しないように注意。


  • 反意語:


    • toe (つま先): 「足の前方の部分」という意味で、かかと(heel)との対比関係にあります。


“heel”は「足の後ろ側」、反対に“toe”は「足の前側」に当たるため、セットで覚えると便利です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /hiːl/

  • アクセント: 1音節語なので「hiːl」のみ。強勢は単語全体にあります。

  • アメリカ英語とイギリス英語: どちらもほぼ同じ発音 /hiːl/ です。

  • よくある発音の間違い: “hill” (丘) /hɪl/ と混同しやすいので注意。 “heel”は長音 [iː]、 “hill”は短い [ɪ] です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “heal” (治す) と混同されやすいです。


    • “heel” (かかと) と “heal” (治癒する) は発音は同じですがスペリングと意味が異なる同音異綴語 (homophones) です。


  • 同音異義語: “heal” (治す), “heel” (かかと) どちらも /hiːl/ なので文脈に注意。

  • 試験対策: TOEICや英検で「靴の話題」「身体の話題」などで出る可能性があります。スペリングや意味をよく区別しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • スペリングが “heel” と “heal” で似ている点を覚えるときは、「足の“ee”が “かかと”の “heel”」とイメージすると区別しやすいです(ee → かかとが二つくっついているようなイメージ)。

  • 「高いヒール」= “high heels” と日常的に目にするフレーズなので、靴売り場などで自然に連想しやすいかもしれません。

  • “Achilles’ heel” という表現を一緒に覚えると、話題として広がりますし、弱点を意味するイディオムとしても役立ちます。

以上が名詞 “heel” の詳細な解説です。かかとを表現するとき、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
heel
意味(1)

(人間の足の)かかと

意味(2)

(人間以外の脊椎(せきつい)動物の)かかと

意味(3)

(手首に近い)手のひらの縁の肉の盛り上がった部分

意味(4)

(形・用途・位置などの)かかと状のもの

意味(5)

《おもに米俗》卑劣な男

意味(6)

(靴・靴下などの)かかとを包む部分

意味(7)

(靴の裏の)かかと,ヒール;《複数形で》ヒールのついた靴;ハイヒール

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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