hearty
1. 基本情報と概要
【英語】 hearty
【日本語】 心からの、元気いっぱいの、たっぷりした、といったニュアンスをもつ形容詞です。
「hearty」は、人や態度が「元気で温かい、愛情がこもっている」ことや、食事などが「十分に量がある、栄養たっぷりで満足感が得られる」ことを表す単語です。たとえば「a hearty meal」は「お腹いっぱいになる食事」という意味合いになります。温かくて、パワフル、そして真心籠もったイメージが強い単語です。
- 品詞: 形容詞 (Adjective)
- 活用形: hearty (原級), heartier (比較級), heartiest (最上級)
他の品詞になったときの例
- 副詞: heartily(心から、元気よく)
例: “They laughed heartily.”(心から笑った) - 名詞: heartiness(心からの温かさ、元気の良さ)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 日常会話やビジネス英語でも十分に使える表現で、少しニュアンスをくみ取りたい中上級レベル程度です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: heart
- 接尾語: -y(「〜のような」「〜な状態」をつくる)
“heart” は「心」や「核心」を意味し、そこに “-y” が付いて「心のこもった」、「芯から元気いっぱいの」といった意味合いを強調します。
派生語や類縁語
- heart: 心
- heartfelt: 心からの、心から湧き出る
- heartwarming: 心温まる
- heartily: 心から、元気よく
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- a hearty meal(たっぷりした食事)
- a hearty welcome(温かい歓迎)
- a hearty laugh(豪快な笑い)
- a hearty appetite(旺盛な食欲)
- a hearty handshake(力強い握手)
- a hearty greeting(元気よくあいさつすること)
- a hearty breakfast(満足感のある朝食)
- hearty congratulations(心からの祝福)
- hearty support(大きな支援、熱心な支持)
- hearty thanks(心からの感謝)
3. 語源とニュアンス
語源: 「heart(心)」から派生。古英語の “heorte” を起源とし、ラテン語の “cor” などとも関連があります。心からの態度や真心を表すために使われ、そこから「活力にあふれた」「大きな喜びや満足感を与える」という意味が発展しました。
ニュアンス:
- ポジティブで温かい印象を与えます。
- 食事や笑い声などの表現に使うときは、量や大きさ、満足感を強調できます。
- 口語でもフォーマルでも使われますが、食事や歓迎などカジュアルなシーンでの使用が多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として、名詞を修飾するときに使われます。
- “Hearty” は可算名詞・不可算名詞に関係なく使えますが、主に食べ物や歓迎など特定の名詞と強い結びつきを持ちます。
- フォーマル度合いは中程度。カジュアルな会話からビジネスメールまで、幅広いシーンで使えますが、「より丁寧なニュアンス」を出す場合は “warm” なども併用します。
イディオム
- to give a hearty welcome: 心から歓迎する
- hearty agreement: 心からの同意
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I had a hearty breakfast this morning, so I’m full of energy.”
(今朝はたっぷりした朝食をとったから、とても元気だよ。) - “She gave me a hearty hug when we finally met.”
(やっと会えたとき、彼女はあたたかく力強いハグをしてくれた。) - “After the hike, we enjoyed a hearty meal together.”
(ハイキングの後、私たちは一緒にたっぷりした食事を楽しんだ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We received a hearty welcome from the new clients.”
(新しい顧客から心のこもった歓迎を受けました。) - “His hearty support made the project possible.”
(彼の力強いサポートのおかげで、そのプロジェクトは実現しました。) - “I’d like to extend my hearty thanks to everyone for their hard work.”
(皆さんのご尽力に対し、心からの感謝を申し上げます。)
学術的 / フォーマルな文脈での例文(3つ)
- “The researcher offered hearty congratulations to her colleague on the publication.”
(その研究者は同僚の論文出版を心から祝福した。) - “Through a series of experiments, the team demonstrated a hearty endorsement of the initial hypothesis.”
(一連の実験を通して、チームは最初の仮説を強く支持する結果を示した。) - “Her hearty encouragement significantly impacted the morale of the research staff.”
(彼女の力強い励ましは、研究スタッフの士気に大きな影響を与えた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- warm(あたたかい、親切な)
- “He gave a warm welcome.” → 「温かい歓迎をした」
- “Hearty” より抽象的で、気持ちの面での「あたたかさ」を強調します。
- “He gave a warm welcome.” → 「温かい歓迎をした」
- cordial(心からの、誠心誠意の)
- ややフォーマルな文脈で使われるのが一般的です。
- ややフォーマルな文脈で使われるのが一般的です。
- robust(強健な、活気のある)
- 食事や議論などが「力強い」イメージを与えるときにも使用しますが、「心のこもった」ニュアンスは薄めです。
- 食事や議論などが「力強い」イメージを与えるときにも使用しますが、「心のこもった」ニュアンスは薄めです。
- cheerful(陽気な)
- 個人の性格や雰囲気を表すときに使い、「心からの」というよりは「ほがらか、楽しげ」な印象です。
- 個人の性格や雰囲気を表すときに使い、「心からの」というよりは「ほがらか、楽しげ」な印象です。
反意語 (Antonyms)
- half-hearted(気乗りしない、中途半端な)
- reserved(控えめな、打ち解けない)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˈhɑːr.t̬i/
- イギリス英語: /ˈhɑː.ti/
- アメリカ英語: /ˈhɑːr.t̬i/
強勢(アクセント): 最初の “har” の部分に強勢があります (HAR-ty)。
発音上の注意: アメリカ英語だと “r” の巻き舌が強く、「ハー(r)ティ」に近い音になります。イギリス英語では「ハーティ」に近く、
r
がやや弱めです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “heart” + “y” の組み合わせですが、時々 “healty” と綴ってしまう人もいます。
- 類似単語: “hardy”(丈夫な、たくましい)とスペルが似ていますが、意味やニュアンスは異なります。
- 試験対策: TOEIC や英検などにおいては、読解パートやビジネスメールの文中で登場することがあります。言い換え表現 (warm, cordial) とセットで覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
● “hearty” の中に “heart” が入っているのがヒントです。
● 「心からの」と考えると、覚えやすくなります。
● 食事なら「お腹を満たすほどのボリューム・温かさ」、人の態度なら「心のこもった元気な様子」をイメージするとよいでしょう。
たとえば「ハート(heart)+元気な (y)」という連想で、まるで「心が満たされる」イメージを持つと記憶に残りやすいでしょう。
元気な,達者な
(食事が)たくさんの;栄養のある
心のこもった,親切な,温かい