hammer

1. 基本情報と概要

英単語: hammer

品詞: 名詞 (countable noun)

意味（英語）: A tool with a heavy metal head attached to a handle, used for hitting nails or breaking things.

意味（日本語）: 釘(くぎ)を打ち込んだり、物を打ち砕いたりするのに使われる、金属製の重い頭部と柄(え)をもつ道具のことです。日常的に大工仕事や何かを叩く作業で使われる道具としてよく登場する単語です。

• CEFRレベル: A2（初級）
  
  → 日常場面で出てくる基本単語の一つとして、早めに学習しておきたい語です。

活用形・他の品詞形

• 名詞なので複数形は hammers です（例：two hammers）。
  


• 動詞形として “to hammer” が存在し、「(〜を)ハンマーで打つ、強く叩く」という意味になります。(例: I hammered the nail into the wall.)

2. 語構成と詳細な意味

• 語幹: hammer
  
  
  
  • 接頭語や接尾語は特にありませんが、古い英語 (Old English) の “hamor” が変化してきた形です。
  
  

よく使われるコロケーション（共起表現）10個

1. hammer a nail (釘を打つ)
   


2. hammer head (ハンマーの頭部)
   


3. claw hammer (くぎ抜きのついたハンマー)
   


4. sledge hammer (大型ハンマー)
   


5. hammer and chisel (ハンマーとノミ)
   


6. hammer it home (しっかりと打ち込む/強調する)
   


7. hammer away at (〜をコツコツ叩く・繰り返し取り組む)
   


8. under the hammer (競売にかけられる)
   


9. drop the hammer (厳しい措置を取る/銃の撃鉄を落とす)
   


10. hammer out a deal (合意を打ち出す/まとめあげる)

3. 語源とニュアンス

• 語源: 古英語 “hamor” からきており、ゲルマン祖語 *hamaraz（石、道具）に由来すると考えられています。
  


• ニュアンス: 物理的に叩く道具という直接的なイメージのほか、比喩的に「何かを熱心に繰り返す・攻撃的に押し通す」ニュアンスでも使われます。
  


• 使用時の注意点:
  
  
  
  • 日常会話・大工仕事・DIYなどカジュアルな場面でもよく登場。
    
  
  
  • 比喩表現としての “hammer out” はビジネスやフォーマルな文章でも用いられます。
    
  
  

4. 文法的な特徴と構文

• 可算名詞: a hammer / hammers (複数形)
  



• 一般的な構文・イディオム:

  
  
  • “to bring the hammer down on someone” → （誰かに）厳しい制裁を加える
    
  
  
  • “to hammer something in” → 何か（考え・意見など）を強く叩き込む
  
  



• 使用シーン: 工具名として使う場合はカジュアルやフォーマルを問わず。比喩的表現はビジネス記事やスピーチなどにも登場。

5. 実例と例文

日常会話 (3例)

1. “Can you hand me the hammer? I need to fix this shelf.”
   
   （ハンマーを取ってくれる？ この棚を直さないといけないんだ。）




2. “I accidentally hit my thumb with the hammer!”
   
   （ハンマーで誤って親指を打っちゃった！）




3. “Don’t forget to put the hammer back in the toolbox.”
   
   （ハンマーを道具箱に戻すのを忘れないでね。）

ビジネス (3例)

1. “We need to hammer out the details of the contract before next week.”
   
   （来週までに契約の詳細を詰めておく必要があります。）




2. “The negotiating team hammered away at the agreement for hours.”
   
   （交渉チームは何時間もかけて合意事項を詰め続けました。）




3. “The investor dropped the hammer on the failing project, cutting all funding.”
   
   （投資家は失敗しかけているプロジェクトに断固たる措置をとり、全ての資金を断ち切った。）

学術的な文脈 (3例)

1. “Archaeologists used a small hammer and pick to carefully excavate the pottery.”
   
   （考古学者たちは小さいハンマーとピックを使って慎重に陶器を発掘しました。）




2. “The physics of a hammer striking a nail involves impulse and momentum transfer.”
   
   （ハンマーが釘を打ち込む物理現象には衝撃力と運動量の伝達が関わっています。）




3. “He demonstrated the mechanical properties of a hammer during the engineering class.”
   
   （彼は工学の授業でハンマーの機械的特性を実演して見せました。）

6. 類義語・反意語と比較

• 類義語 (Synonyms):
  
  
  
  1. mallet (マレット) → 木製やゴム製の頭を持つハンマー状の道具。音楽用や木工用など。
     
  
  
  2. gavel (ギャベル) → 裁判官やオークションなどで使われる小さな木槌。
     
  
  
  3. sledgehammer (スレッジハンマー) → 大型ハンマー。重作業用。
     
  
  

これらは“hammer”同様に叩く道具ですが、材質や用途が大きく異なります。

• 反意語 (Antonyms):
  
  
  
  • 直接的な反意語はありませんが、「叩く」行為の逆に「引き抜く・取り除く」道具として “puller” や “extractor” が挙げられます。ハンマーとは方向性が逆ですが、名詞として対比で見ることもあります。
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA: /ˈhæm.ər/ (アメリカ英語), /ˈhæm.ə/ (イギリス英語)
  


• 強勢: 語頭 “ham” の部分にアクセントが来ます。
  


• 注意点:
  
  
  
  • 日本語で「ハンマー」と発音しがちですが、英語では“ハンマー”というより “ハ(む)ァー”に近い音で意識するとよいです。
    
  
  
  • イギリス英語では後半の “r” の音がやや弱く、アメリカ英語でははっきり “r” を感じさせる発音になる傾向があります。
  
  

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “hummer” (ハマー) と間違えやすい。
  


• 同音/類似音の誤り: “hammer” と “hummer” の混同に注意。
  


• 試験対策: TOEICのリスニングやリーディングでは、作業現場の描写やビジネス上の「細部の詰め合わせ (hammer out)」に関する表現として出題されることがあります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• ハンマーは見た目や「叩く」動作がわかりやすいので、音と動きをセットで覚えるのがおすすめです。
  


• “Hammer time!”（曲のタイトルで有名）というフレーズから連想して、すぐにキーワードとして思い出す方法もあります。
  


• スペルは “ham + mer”。“ハム(ham)”と“マー(mer)”に分割して覚えてもよいでしょう。
  

以上が名詞 “hammer” の詳細な解説です。日常的に見かける工具ですが、派生表現や比喩的用法も多いので、ぜひ使い方をマスターしてみてください。