gorilla
1. 基本情報と概要
単語: gorilla
品詞: 名詞(可算名詞)
意味(英語): A large, powerful ape mainly found in the forests of central Africa.
意味(日本語): 中央アフリカの森林地帯に生息する、大型で力強い類人猿を指します。
「森の中に棲み、非常に力強いサルの仲間」というイメージで使われる単語です。日常会話でも動物の話題や自然の話題の時に登場し、たまに比喩的にも使われたりします。
活用形:
- 単数形:gorilla
- 複数形:gorillas
他の品詞への変化は基本的にありません(動詞形や形容詞形はありません)が、比喩的表現として使われることはあります(例:「800-pound gorilla(訳:業界の巨大企業、圧倒的存在)」など)。
CEFRレベル(目安):B1(中級)
日常会話で動物を話題にする時などに学習者が比較的早い段階で覚えやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成: もともとラテン語由来の接頭語や接尾語がついているわけではなく、固有名称に近い単語ですので、明確に「語幹・接頭語・接尾語」に分けられるものではありません。
派生語や類縁語:
- 「gorilla suit」:ゴリラの着ぐるみ
- 「silverback gorilla」:背中が銀色の毛をもつオスのゴリラ
- 「mountain gorilla」:山地に生息するゴリラ
- 「lowland gorilla」:低地に生息するゴリラ
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個):
- “silverback gorilla” → 「シルバーバックゴリラ(背中が銀色のオスのゴリラ)」
- “mountain gorilla” → 「マウンテンゴリラ(標高の高い地域に住むゴリラ)」
- “gorilla habitat” → 「ゴリラの生息環境」
- “gorilla conservation” → 「ゴリラの保護活動」
- “gorilla enclosure” → 「ゴリラの飼育スペース」
- “gorilla troop” → 「ゴリラの群れ」
- “gorilla sanctuary” → 「ゴリラの保護区」
- “800-pound gorilla” → 「(比喩) 圧倒的存在、業界の巨大企業など」
- “gorilla trek” → 「ゴリラを観察するトレッキングツアー」
- “endangered gorilla” → 「絶滅危惧種のゴリラ」
3. 語源とニュアンス
語源:
「gorilla」という言葉は、ギリシャ語の“Gorillai”から来ていると言われ、紀元前の探検家が「毛深い女性の部族」を記述したところから始まっているとされます。のちにこれがヨーロッパに伝わり、大型類人猿を指す言葉として定着しました。
ニュアンスと使用時の注意点:
- 動物園や自然に関する話題で、文字通りゴリラを指すことが多いです。
- 口語的表現やビジネスの隠喩では「圧倒的に大きな存在」「強大な競合相手」を指す場合があります(“800-pound gorilla” など)。
- カジュアルにもフォーマルにも使われますが、比喩的に使う場合は少しインパクトのある表現になります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算/不可算: gorilla は可算名詞です。単数形、複数形を区別して使います。
- 冠詞・修飾語: 文中で“a gorilla” / “the gorilla” / “some gorillas”のように冠詞や数量表現を付けられます。
- 比喩的表現“800-pound gorilla”などを用いる場合、基本的には慣用句として固有表現に近い扱いをします。
イディオム例:
- “the 800-pound gorilla (in the room)”: 「非常に大きな問題や強い存在感をもつ存在」
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I saw a huge gorilla at the zoo yesterday!”
(昨日動物園で大きなゴリラを見たんだ!) - “My little sister loves watching documentaries about gorillas.”
(妹はゴリラのドキュメンタリーを見るのが大好きなんだ。) - “Did you hear that the gorilla just had a baby at the wildlife park?”
(野生動物公園でゴリラに赤ちゃんが生まれたって聞いた?)
ビジネスシーンでの例文
- “That company is the 800-pound gorilla in this market.”
(あの会社はこの市場で圧倒的な存在だよね。) - “We have to negotiate carefully with the gorilla of the industry.”
(業界の巨大企業と交渉するときは慎重にやらないといけません。) - “When a new competitor appears, we compare them to the 800-pound gorilla.”
(新しい競合が現れると、私たちはその会社を巨大企業と比較しがちです。)
学術的・専門的文脈での例文
- “Gorilla behavior studies have shed light on primate social structures.”
(ゴリラの行動研究は、霊長類の社会構造について新たな知見をもたらしています。) - “Mountain gorillas are critically endangered, requiring strict conservation efforts.”
(マウンテンゴリラは深刻な絶滅の危機にあり、厳格な保護活動が必要です。) - “Research on gorilla genetics can help us understand human evolution.”
(ゴリラの遺伝子研究は、人類の進化を理解する手助けになります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- “ape” (類人猿):ゴリラを含む大きなサルの仲間の総称。
- “chimpanzee” (チンパンジー):ゴリラよりも小柄で樹上生活に長けた類人猿。
- “orangutan” (オランウータン):主に東南アジアに生息し、腕が長く樹上生活を営む。
- “monkey” (サル):しっぽがある種類のサル全般を指すため、ゴリラとは異なる。
- “ape” (類人猿):ゴリラを含む大きなサルの仲間の総称。
反意語:
特定の「反意語」はありませんが、鳥や魚など全く異なる動物名で「違い」を際立たせるケースはあります。
ニュアンスの違い: gorilla は特に「陸上生活」「大型で力強い」という特徴があります。chimpanzee や orangutan とは生息地や体格で明確な違いがあり、monkey はしっぽがあるサルのイメージなので混同しないようにします。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ɡəˈrɪl.ə/
- アクセント(強勢): “go-RILL-a”(第2音節 “rill” にアクセント)
- 米英の発音の違い: アメリカ英語・イギリス英語とも大きな違いはありません。どちらも /ɡəˈrɪl.ə/ と発音されることが多いです。
- よくある発音ミス: /go-ˈri-la/ とそのまま読んでしまい、母音の発音が強すぎること。実際は軽い“gə-”で始めるイメージです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “gorila” と “l”を1つだけ書いてしまう間違い。また、“guerrilla(ゲリラ)”と混同しないように注意が必要です。
- 同音異義語的な混同: “gorilla” と “guerrilla” は発音が似ていますが、意味は全く異なります(guerrilla は「ゲリラ兵」、戦術的な用語)。
- 試験対策: TOEICや英検でも動物の名前として選択肢に出る場合がありますが、大きな注意点はスペリングミスとguerrillaとの混同です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ゴリラの “ゴ” と発音をそろえて「go-rilla」というリズミカルなイメージで覚えるのがおすすめ。
- スペリングで“l”が2つ入ることをしっかり意識しましょう。「ゴ・リ・ラ」と3拍で発音しながら“gor-i-lla”と刻むと自然に覚えられます。
- 視覚的に「ゴリラの顔」を思い浮かべると、スペリングも印象的に定着しやすくなります。
以上が名詞 “gorilla” の詳細な解説です。ゴリラという強く賢い動物のイメージと合わせて、言葉の使い方や比喩表現もぜひ楽しみながら学習してみてください。
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