fifth
1. 基本情報と概要
単語: fifth
品詞: 名詞 (また、形容詞・副詞としても用いられますが、ここでは名詞としての解説です)
意味 (英語):
1) The position or element that comes after the fourth one in a sequence.
2) One of five equal parts of a whole.
3) (米国で)特にお酒の量を表す際、1ガロンの5分の1(≒750ml)を指すことがある。
意味 (日本語):
1) 5番目・5番目のもの
2) 5等分の1
3) (アメリカで) 約750mlの酒瓶の単位
「fifth」は「5番目」や「5分の1」を指すときに使われます。日常会話で日付や順番を伝えるとき、また音楽的に「5度」という場面、さらにアメリカのお酒の単位としても見かける、比較的よく目にする単語です。
活用形:
- 複数形: fifths (例: three fifths で「3つの5分の1」)
他の品詞例:
- 形容詞: fifth (例: the fifth day / 5日目)
- 副詞: fifth (例: I finished fifth in the race. / そのレースで5位でゴールした)
CEFRレベル目安:
- A2 (初級): 序数や分数を扱うための基本的な語彙として学習されることが多いです。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: 「fif-」 (「five」という単語に関連)
- 接尾語: 「-th」 (序数を作る英語の典型的な接尾語)
同じく「-th」で終わる序数としては「fourth」「sixth」「seventh」などがあります。
「fifth」は、数的な順番の「5番目」、分数としての「5分の1」、またアメリカ英語でお酒の容器のサイズを指す特殊な使い方が知られています。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- a fifth of whiskey:ウイスキーの1/5ガロン(約750ml)
- the fifth of May:5月5日
- three fifths:5分の3
- a perfect fifth (music):(音楽で)完全5度
- fifth position:5番目の位置
- fifth floor:5階
- fifth gear:車の5速ギア
- fifth in line:列で5番目
- fifth element:5番目の要素
- plead the Fifth:第五修正条項を根拠に黙秘権を行使する(米国法での表現)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「five(5)」に序数化するための接尾辞「-th」が付き、「fifth」になりました。古英語からある形で、”fīfta”などの形を経て現代英語の「fifth」になりました。
- 微妙なニュアンス:
- 一般の「5番目」や「5等分」を示すときに幅広く使われます。
- 「plead the Fifth」という表現は、アメリカ合衆国憲法修正第5条の黙秘権を指し、ニュースや法律関係の文脈で登場するため、多少フォーマルですが同時に口語的にも知られています。
- 一般の「5番目」や「5等分」を示すときに幅広く使われます。
- 使用シーン:
- 日常会話:日にちや順序、分数を表現するとき。
- 文書:フォーマルな報告書や資料でも序数として登場。
- カジュアル:音楽やお酒の話題で「a fifth」として使われることも。
- 日常会話:日にちや順序、分数を表現するとき。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 「one fifth」「two fifths」のように「分数」として扱う場合は可算名詞扱いとなり、複数形 (fifths) が用いられます。
- 序数 (ordinal): 「the fifth」と定冠詞を伴って順番を表す使い方が典型的です。
- イディオム:
- “take/plead the Fifth”:「黙秘権を行使する」を意味します。(カジュアルでも法律関連の議論でも使われる)
- “take/plead the Fifth”:「黙秘権を行使する」を意味します。(カジュアルでも法律関連の議論でも使われる)
フォーマル/カジュアルというよりも、序数として用いられるため、文章・口語いずれでも頻繁に登場します。ただし上記の「plead the Fifth」は法律文脈ゆえややフォーマル寄りです。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “Today is the fifth of July, right?”
「今日は7月5日だよね?」 - “Could you cut the cake into fifths?”
「ケーキを5等分に切ってもらえますか?」 - “He came in fifth place in the race.”
「彼はレースで5位になったよ。」
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our fifth branch opened last month.”
「我が社の5番目の支店が先月オープンしました。」 - “We’ve completed the fifth stage of the project.”
「我々はプロジェクトの第5段階を完了させました。」 - “About one-fifth of our budget is allocated to marketing.”
「予算の約5分の1がマーケティングに割り当てられています。」
(3) 学術的な文脈での例文
- “In music theory, a perfect fifth is a common interval.”
「音楽理論では、完全5度はよく使われる音程です。」 - “One fifth of the population was surveyed in this study.”
「本研究では人口の5分の1を対象に調査が行われました。」 - “The philosopher is best known for his fifth argument.”
「その哲学者は5番目の議論で最も有名です。」
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語:
- “quarter” (4分の1) ※本質的には似ていませんが、分数や序数仲間。
- “tenth” (10番目、10分の1)
- “one-half” (2分の1)
- “the fourth” (4番目)
これらはすべて序数・分数というカテゴリで似た使い方をします。
- “quarter” (4分の1) ※本質的には似ていませんが、分数や序数仲間。
- 反意語:
- 序数や分数に明確な反意はありませんが、 “fifth” に相当する「対極の číslo(数)」の概念は特にありません。文脈によっては「whole」(1つのまとまり) などが対となることもあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /fɪfθ/
- アメリカ英語: fɪfθ
- イギリス英語: fɪfθ
- 強勢(アクセント): 第1音節にあります (FIF-th)。 “th” の絡みで舌先を歯の隙間に当てる発音が難しいので注意。
- よくある間違い: /fif-su/ のように余分な母音を入れてしまう場合がある。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「fith」「fitht」などと脱字や重複が起きやすい。
- 同音異義語との混同: “fifth” は “fifths” と複数形になると /fɪfθs/ でさらに発音が難しくなる。
- 試験での出題傾向: 英検やTOEICなどでも、日付表現や分数表現、序数の問題で頻出。特にリスニングや速読での序数認識が問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「five (5) + -th → fifth」の流れで、単純に「5番目」と覚えてしまう。
- 「一瞬で発音しきること」を意識し、舌を素早く動かす練習をすると良い (fɪfθ)。
- ケーキを5等分にカットするとき “Cut it into fifths!” とよく言うイメージで覚えると実感がわきやすい。
以上が名詞「fifth」の詳細解説です。日常からビジネスシーンまで幅広く使われる重要な序数・分数表現なので、ぜひ活用してみてください。
《the~》第5,5番目[のもの];(月の)5日
〈C〉5分の1
〈C〉《米》5分の1ガロン[びん]