元となった辞書の項目
fax
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: fax
品詞: 動詞(他動詞)、名詞としても使われることがある
活用形:
- 現在形: fax / faxes
- 過去形: faxed
- 過去分詞形: faxed
- 現在分詞形: faxing
意味(英語)
To send a document or image electronically via a fax machine (facsimile machine) over a telephone line.
意味(日本語)
ファックス機を使って書類や画像を送ること。
「書類などを電話回線を通じてファックス機で送る」というニュアンスの単語です。昔からビジネスシーンでよく使われますが、最近はメールなどに取って代わられつつあります。
また、名詞としては「ファックス」そのもの(機械や送られてきた書類)を指します。
CEFRレベル:B1(中級)
比較的シンプルな単語ですが、テクノロジーに絡む語彙として、ある程度の英語学習が進んだ段階で登場する可能性が高い単語です。
他の品詞での例
- 名詞: “a fax” → 「ファックス機」あるいは「ファックス文書(送信物)」
- 動詞: “to fax someone something” → 「誰かにファックスする」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
“fax” は “facsimile” の略語で、特定の接頭語や接尾語は持ちません。歴史的には “facsimile” が省略されて “fax” となりました。
関連・派生語
- facsimile (名詞・動詞): 原語、よりフォーマル
- fax machine (名詞): ファックス機
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- send a fax (ファックスを送る)
- receive a fax (ファックスを受け取る)
- fax a document (書類をファックスする)
- fax machine (ファックス機)
- request by fax (ファックスによる依頼)
- fax transmission (ファックス送信)
- fax number (ファックス番号)
- keep a fax record (ファックスの記録を残す)
- urgent fax (至急のファックス)
- confidential fax (機密ファックス)
3. 語源とニュアンス
語源
- facsimile (ラテン語 “fac simile” = “make similar” が由来)
- 昔は電報や郵便が主流でしたが、電話回線を利用して文書をコピーして送る技術として “fax” が広まりました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 少し古めの技術をイメージさせるため、現代のビジネスでは「メールで送る」方が主流になりつつあります。
- 依然として公式文書のやり取りで使われる場合もあるため、丁寧かつ正確な送付を示したい際に使用することがあります。
- カジュアルというよりはビジネスやフォーマルな状況でよく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 動詞 (他動詞): “to fax [相手/場所] [書類]”
例: “I will fax the contract to you.” - 名詞としては可算名詞として扱われる。“a fax” (1通のファックス) / “two faxes” (2通のファックス) のように数えられます。
- 比較的フォーマルなやり取り (ビジネスシーン) で用いられることが多いです。
よくある構文例
- “Could you fax me the invoice?” (その請求書をファックスしていただけますか?)
- “I faxed the report yesterday.” (昨日、報告書をファックスしました。)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Do you still fax documents, or do you prefer email?”
(まだ書類はファックスする? それともメールを使う?) - “I need to find a place to fax these papers.”
(これらの書類をファックスする場所を探さなくちゃ。) - “My parents asked me to fax them some forms.”
(両親がいくつか書類をファックスしてくれって言うんだ。)
ビジネスでの例文(3つ)
- “Please fax the signed contract to our office by 5 p.m.”
(署名済みの契約書を午後5時までに弊社オフィスへファックスしてください。) - “Our fax machine is currently out of order, so please email the documents instead.”
(ファックス機が故障中なので、その書類はメールで送ってください。) - “I will fax you the agenda for tomorrow’s meeting first thing in the morning.”
(明朝一番で、明日の会議のアジェンダをファックスします。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “The historical data was faxed to the research institute for further analysis.”
(歴史的データが、さらなる分析のために研究所へファックスで送付されました。) - “In early digital communication studies, fax technology was considered revolutionary.”
(初期のデジタルコミュニケーション研究において、ファックス技術は革命的と見なされていました。) - “We will fax you the signed release form as soon as it’s approved.”
(承認が下り次第、署名済みのリリースフォームをファックスします。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- send (送る)
- transmit (送信する)
- mail (郵送する)
- email (メール送信する)
- post (郵便で送る)
これらは「相手に何らかの手段で文書を送る」という点で共通しますが、fax は特にファックス機を用いることを指します。
反意語(Antonyms)
- receive (受け取る) → ファックスで送るの反義は受け取るという意味合いになります。
- ignore (無視する) → 意味的に完全な反意語ではありませんが、送らない・何もしないというニュアンスの場合はこのような語が対比的に使われることも。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /fæks/
- アメリカ英語・イギリス英語ともにほぼ同じ発音です。
- アメリカ英語・イギリス英語ともにほぼ同じ発音です。
- 「ファックス」のように /f/ と短い /æ/ の発音に続けて /ks/ と発音します。
- 強勢は “fax” の1音節のみの単語なので、全体に置かれます。
よくある発音の間違い
- 日本語の「ファクス」と英語の /fæks/ の間で、母音の長さやアクセントがやや異なります。/ʌ/ ではなく /æ/ です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “facts” と混同することがあるので注意(本来 fax の後ろに “t” は入りません)。
- 省略表現: 「facsimile」を省略しているため、フォーマルに書く場合は早とちりに気をつけましょう。
- 試験対策: TOEICなどでビジネス文脈の語彙問題に出る可能性があります。特に古めかしいイメージがありますが、ビジネスレターなどでまだ出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “fax” = “fa + x” と短い綴りなので間違えにくいですが、似た単語 “facts” とは区別しましょう。
- “facsimile” からきていると覚えると、スペリングをイメージしやすくなります。
- “Fax” の母音は「ファ」とはっきり発音すると自然に近づきます。
- 学習テクニックとして、過去形・現在分詞形を混ぜて何度か書いてみる(faxed, faxing)と覚えやすくなります。
以上が動詞 “fax” の詳細な解説です。ファックスというややレトロなイメージのあるテクノロジーですが、まだまだ各種ビジネスシーンで根強く使われています。メールやクラウドなど別の手段にも親しみつつ、いざという時に “fax” で送信指示をできると仕事で役立つでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
《B to A》AにBをファックスで送る