extinct
形容詞 “extinct” を徹底解説
1. 基本情報と概要
単語: extinct
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英): no longer in existence; died out
意味(日): 「存在しない」「絶滅した」「消滅した」
恐竜のように「今はもう存在しない」「絶滅した」ものを指すときに使われる単語です。動植物などが「完全に存在しなくなった」状況や、火山のように「活動が終わって死火山になった」場合にも用います。
活用形: 形容詞のため、動詞のような時制変化はありません。
- 原形: extinct
- 比較・最上級: more extinct, most extinct(基本的にはあまり使われません)
他の品詞形:
- 名詞: extinction (絶滅)
- 動詞: (同根語として)extinguish(火・光などを消す)とは語源が近いですが、品詞と意味は異なります。
CEFR レベル目安: B2(中上級)
・B2(中上級)とは、具体的な話題だけでなく少し専門的な文章や会話も理解し、意見交換ができるレベルを表します。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: ex- (…の外に、取り除く)
- 語幹: -stinct (ラテン語の「消す・打ち滅ぼす」を意味する “stinguere” に由来)
“ex-”+“stinguere” が「消滅する」ニュアンスを作り出し、そこから派生して “extinct”=「存在が消された、絶滅した」という意味になりました。
関連語
- extinction (名詞): 絶滅
- extinguish (動詞): (火・光などを)消す
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10選)
- extinct species(絶滅した種)
- extinct animal(絶滅した動物)
- extinct volcano(死火山)
- become extinct(絶滅する)
- render something extinct(~を絶滅させる)
- nearly extinct(絶滅寸前の)
- extinct language(死語)
- an extinct breed(絶滅した品種)
- extinct in the wild(野生絶滅した)
- completely extinct(完全に絶滅した)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語で “exstinguere” から来ており、 “ex-” (外へ) + “stinguere” (消す・鎮める) という語根を持ちます。
- 元々は「消し去る」「火を消す」といったイメージがあり、そこから「存在がなくなる」→「絶滅した」という意味に派生しました。
ニュアンス・使用時の注意
- 絶滅を強調するため比較級・最上級の形ではあまり使われません。
- 生物の存在が完全に無くなってしまったことや、火山や言語がもう機能しない状態を表すのに適しています。
- 文章でも会話でも使われますが、動植物や科学的文脈でフォーマルに使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント: 形容詞なので、基本は名詞を修飾する形で使います。
- the extinct species (その絶滅した種)
- The dinosaurs became extinct long ago. (恐竜はとっくの昔に絶滅しました) など。
- the extinct species (その絶滅した種)
使用シーンとスタイル
- フォーマル・カジュアルどちらでも使用可能。
- 科学的論文やニュース記事などでも多用されます。
- フォーマル・カジュアルどちらでも使用可能。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I heard that the dodo bird is extinct.”
「ドードー鳥って絶滅したんだって聞いたよ。」“Are there any animals that recently went extinct?”
「最近絶滅した動物っているのかな?」“This old recipe is almost extinct in our family.”
「この古いレシピ、うちの家族ではもうほとんど受け継がれてないんだよ。」
(2) ビジネスシーンでの例文
“Our company’s outdated technology is going extinct in the market.”
「我が社の古い技術は市況では廃れてきています。」“Marketing strategies that ignore social media are practically extinct nowadays.”
「最近はSNSを無視したマーケティング戦略は事実上廃れてしまっています。」“We need to modernize our products before our brand becomes extinct.”
「ブランドが淘汰される前に製品を刷新する必要があります。」
(3) 学術的・専門的な文脈での例文
“Many species have become extinct as a result of habitat destruction.”
「多くの種が生息地の破壊によって絶滅しました。」“The concept of an extinct volcano refers to a volcano that is no longer active.”
「死火山とは、もはや活動していない火山を指す概念です。」“Experts warn that certain languages may become extinct within a generation.”
「専門家は、いくつかの言語が一世代のうちに消滅する可能性があると警告しています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- died out(絶滅した)
- vanished(消滅した)
- lost(失われた)
- wiped out(根絶された)
- no longer existing(もはや存在しない)
→ これらは「完全に消え去った」という意味合いで共通しています。
反意語 (Antonyms)
- thriving(繁栄している)
- existing(存在している)
- surviving(生き残っている)
- living(生存している)
- flourishing(繁栄している)
→ いずれも「まだ存在している」「活発に続いている」というニュアンスを持ちます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ɪkˈstɪŋkt/
- アメリカ英語, イギリス英語ともに大きく変わりはありませんが、イギリス英語では /ɛkˈstɪŋkt/ のように [ɛ] 音になることもあります。
- アメリカ英語, イギリス英語ともに大きく変わりはありませんが、イギリス英語では /ɛkˈstɪŋkt/ のように [ɛ] 音になることもあります。
- アクセントは “ex” の後ろ(“tinct” の部分)に置かれます。ex-TINCT のイメージです。
- “extinct” と “instinct” はつづりが似ているので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “exinct” や “instinct” と混同しがち。
- 名詞形との混同: adjective “extinct” (絶滅した) と noun “extinction” (絶滅) は使い方が異なるので注意してください。
- 試験対策: TOEICや英検などでも環境問題や動物保護などのトピックで出題される可能性が高い単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “ex” は「外へ」「取り除く」というニュアンス、 “tinct” は「消す」「抑える」というイメージを持ちます。
- “ex-пチン!” というイメージで、「プチンと外へ消える」→「消滅した!」と覚えるとイメージしやすいかもしれません。
- 「火を消す」を意味する “extinguish” と由来が近いので合わせて学ぶと記憶に残りやすいです。
“extinct” は、恐竜など「もういない生き物」や「活動が終わった火山」などを表現する際によく使う重要単語です。環境問題の記事や動物保護のニュースなどでも頻出なので、いろいろな例文や文脈と一緒に覚えてみましょう。
(火が)消えた,燃えていない
(火山などが)活動をやめた
(生物・民族などが)絶滅した;(貫習などが)滅びてしまった