元となった辞書の項目
defender
IPA(発音記号)
解説
以下では、英単語 “defender” (名詞) について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: defender
品詞: 名詞 (countable noun)
意味 (英語): A person who defends or protects someone or something.
意味 (日本語): 誰かや何かを守る(擁護する・防御する)人のことです。
「相手の攻撃を受け止めて守る」というニュアンスがあり、スポーツでは守備の選手、法律の文脈では弁護人、または権利や主義を守る人などに使われる単語です。
活用形
- 単数形: defender
- 複数形: defenders
他の品詞
- defend (動詞):「守る、守備をする、弁護する」
- defense/defence (名詞):「守備、防御、弁護」(米: defense / 英: defence)
- defensive (形容詞):「防御的な」
CEFRレベル: B1 (中級)
- 一般的な語彙であり、日常会話やスポーツ・法律などで頻繁に見かけます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- defend + -er
- 「defend (守る)」という動詞に、人を表す接尾語 “-er” がついて「守る人」という意味を作り出しています。
派生語や類縁語
- defender → 名詞
- defend → 動詞
- defense/defence → 名詞
- defensive → 形容詞
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- court-appointed defender(裁判所任命の弁護人)
- public defender(公選弁護人)
- a staunch defender(強力な擁護者)
- defender of democracy(民主主義の守護者)
- defender of human rights(人権の擁護者)
- passionate defender(情熱的な擁護者)
- best defender(最高のディフェンダー)※スポーツ文脈
- legal defender(法的擁護人・弁護人)
- ardent defender(熱心な擁護者)
- last defender(最後の守備ラインの選手)※サッカーなど
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “dēfendere” (防御する、守る) に由来し、中英語を経て現代英語の “defender” になりました。
ニュアンス・使用時の注意
- 文字どおり「守る人」のニュアンスが強いため、スポーツや法律・人権擁護の文脈でしばしば使われます。
- 堅苦しさの少ない一般的な単語で、日常でもフォーマルでも使われます。
- 「人を守る」というポジティブな響きがある一方、イデオロギーや主義を守るという文脈だと少しフォーマルに響く場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算名詞) なので、単数形/複数形/冠詞 (a, the) などとともに使われます。
- 主語としても補語としても用いられます。
- スポーツ文脈では「He is a defender on the team.」のように、役割を示す語として使われます。
- 法律文脈では「She works as a public defender.」のように、職名として用いられます。
イディオムや定型表現
- “the best line of defense” (最良の守り手・策) → defender を使うよりも抽象的ですが、守備・防御の話題でよく登場します。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “My brother is always my defender when I get into trouble.”
(私がトラブルになったとき、兄はいつもかばってくれるの。) - “She acts like a defender of stray animals, taking care of them.”
(彼女は迷い犬や猫を守る存在みたいで、いつも世話をしています。) - “He’s my biggest defender whenever someone criticizes my work.”
(誰かが私の仕事を批判すると、彼は一番味方になってくれる。)
ビジネス (フォーマル寄り)
- “Our legal defender will handle any disputes regarding the contract.”
(契約に関わる紛争は、弊社の法的擁護人が対応します。) - “He became a staunch defender of corporate transparency after the scandal.”
(そのスキャンダルの後、彼は企業の透明性を強く擁護するようになりました。) - “A competent defender can greatly influence the company’s reputation in court.”
(有能な弁護人は、法廷において会社の評判に大きく影響を与えます。)
学術的/専門的な文脈
- “In international law, a defender of human rights must adhere to standardized protocols.”
(国際法においては、人権の擁護者は標準化された手続きに従わなければなりません。) - “The philosopher was known as a defender of free will.”
(その哲学者は自由意志の擁護者として知られています。) - “Their research highlights the role of environmental defenders in policy-making.”
(彼らの研究は、環境保護の擁護者が政策決定に果たす役割を強調しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- protector(保護者)
- defender よりも「守る意識」が強く、物理的・精神的に「守護する」全般を指します。
- defender よりも「守る意識」が強く、物理的・精神的に「守護する」全般を指します。
- guardian(守護者)
- 何かの管理責任を伴う立場をイメージさせる単語。法的、教育的な「後見人」のようなニュアンスもあります。
- 何かの管理責任を伴う立場をイメージさせる単語。法的、教育的な「後見人」のようなニュアンスもあります。
- advocate(擁護者・弁護人)
- 主張を代弁するニュアンスが強く、法律や社会運動などでよく使われます。
反意語 (Antonyms)
- attacker(攻撃者)
- opponent(反対者、対戦相手)
- critic(批判者)
「守る」対「攻撃する」「反対する」 というはっきりした対立構造になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /dɪˈfendər/ (米), /dɪˈfendə/ (英)
- アクセントは “fen” の部分 “də-FEN-der” に置かれます。
- アメリカ英語では語尾の “r” がはっきりと発音され、イギリス英語では r が弱くなる傾向があります。
- 典型的な間違い: “defender” の中間を “ファインダー” のように発音しないように注意しましょう(“フェン”に力を入れる)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスで “defendr” や “definder” と書き間違える人がいます。
- “defendant” (被告人) と混同しないよう注意してください。つづりが似ていますが、まったく別の意味です。
- TOEIC などでは「役割や職務」を表す文脈で出題されることがあり、法律用語やスポーツ関連の文章の中に登場することもあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “defend” + “er” と覚える: 「守る人(defend)+ 人を表す “-er”」という構造を思い出すと理解しやすいです。
- スポーツの “ディフェンダー” (サッカーやバスケなど) を思い浮かべるとイメージしやすく、単語が定着しやすいでしょう。
- 「defender」を見るたびに「誰かを守っている人の姿」をイメージすると覚えやすいです。
以上が、名詞 “defender” の詳細な解説です。スポーツや法律、人権問題など幅広い分野で目にする機会がありますので、ぜひ使い方を身につけてみてください。
意味(1)
選手権保持者
意味(2)
弁護士
意味(3)
防御する人,擁護者