最終更新日:2025/09/23

〈土地〉を耕す;〈作物〉を栽培する / …を教化する,を養成する,を育成する / …を得ようとする

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

cultivate

動詞

〈土地〉を耕す;〈作物〉を栽培する / …を教化する,を養成する,を育成する / …を得ようとする

このボタンはなに?

この社会では、他人に対する共感の意識を養うべきです。

このボタンはなに?
解説

以下では、動詞 “cultivate” をさまざまな観点から詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

単語: cultivate

品詞: 動詞 (Verb)

活用:


  • 原形: cultivate

  • 三人称単数現在: cultivates

  • 現在分詞/動名詞: cultivating

  • 過去形/過去分詞: cultivated

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • 難易度の目安として、ある程度英語に慣れた学習者が学ぶ単語です。

意味(英語 & 日本語)


  1. (土地や作物などを) 耕す、栽培する

    → 「土地を耕して作物を育てる」という意味で、多くは農業の文脈で使われます。


  2. (能力や感情などを) 育む、発展させる

    → 「スキルや人間関係、態度などを伸ばす・育む」というニュアンスで使われながら、比喩的に「築く」「養う」といった意味を持ちます。


「育む」「耕す」といったニュアンスで、物理的にも比喩的にも使えるのがポイントです。

他の品詞への派生形


  • 名詞: cultivation (栽培・耕作、育成)

  • 名詞: cultivator (耕作者、栽培者、または何かを育む人)


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • “cultivate” はラテン語系の語源によるもので、はっきりした接頭語や接尾語は英語で目立ちにくいです。

  • “cult-” は「耕す」「耕作する」「大事に育てる」などを含意する語根 (語幹) です。

  • “-ate” は動詞化する接尾語の一つです。

関連・派生語


  • cultivation (名詞)

  • cultivator (名詞)

  • cultured (形容詞) 「教養のある、洗練された」 (直接の派生ではないですが、同じ “cult” 語根)

よく使われるコロケーション10選


  1. cultivate land(土地を耕す)

  2. cultivate crops(作物を栽培する)

  3. cultivate skills(スキルを育む)

  4. cultivate relationships(人間関係を築く)

  5. cultivate a habit(習慣を身につける)

  6. cultivate one’s mind(精神を鍛える)

  7. cultivate a positive attitude(ポジティブな態度を育てる)

  8. cultivate empathy(共感力を養う)

  9. cultivate an image(イメージを育成する・作り上げる)

  10. cultivate interest(興味・関心を育む)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「cultivate」はラテン語の “cultivare” からきています。“colere” (耕す) が派生した形で、「耕す」「大事に世話をする」という意味を持ち、そこから「知識や人格を耕す→育む」という比喩的意味へ広がりました。

使用時の注意点・ニュアンス


  • 農業的な文脈で「耕して栽培する」という物理的な意味で使うのはもちろん、人格的・社会的文脈で「関係性やスキルを育む」という一点で、ややフォーマルからビジネス文脈でもよく使われます。

  • 口語でも使えますが、少し改まった響きを持ちます。カジュアルな文章では「grow」や「develop」を使う場面もありますが、より意識的・丁寧に育むニュアンスとして “cultivate” が好まれることがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 (transitive verb): 基本的に目的語を取ります。「何を耕す/育むのか」を直接的に述べる必要があります。

    例: “They cultivate the land.” / “She cultivated a passion for art.”

一般的な構文・イディオム


  • “cultivate + 名詞”


    • cultivate trust (信頼を築く)

    • cultivate humility (謙虚さを養う)


  • イディオムというよりは、目的語によって様々なニュアンスを生み出す組み合わせの自由度が高い動詞です。

フォーマル/カジュアル


  • フォーマル: ビジネスやアカデミックな文脈で、「発展させる」「発達させる」の意味合いで頻出

  • カジュアル: 日常会話では「育む」と言いたい場合に使うこともありますが、“develop” などに置き換えられることが多いです。


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアルに近い場面)


  1. “I’m trying to cultivate a good sleep habit by going to bed at 10 p.m.”

    (10時に寝ることで良い睡眠習慣を身につけようとしているんだ。)

  2. “He cultivated an interest in photography after traveling abroad.”

    (彼は海外旅行をきっかけに写真への興味を育んだんだ。)

  3. “My grandmother taught me how to cultivate vegetables in her garden.”

    (祖母が庭で野菜を耕して育てる方法を教えてくれたよ。)

ビジネス


  1. “We aim to cultivate strong customer relationships through personalized service.”

    (私たちはパーソナライズされたサービスを通じて、強固な顧客関係を築くことを目指しています。)

  2. “It’s crucial to cultivate a positive work environment for sustainable growth.”

    (持続的な成長のためには、ポジティブな職場環境を育むことが重要です。)

  3. “The manager tried to cultivate team spirit by organizing social events.”

    (マネージャーは交流イベントを企画してチーム精神を育もうとしました。)

学術・フォーマル


  1. “This research examines how to cultivate leadership qualities in university students.”

    (この研究は、大学生のリーダーシップ特性をどのように育むかを検討しています。)

  2. “In order to cultivate new economic opportunities, the government introduced new agricultural policies.”

    (新たな経済機会を育むために、政府は新しい農業政策を導入しました。)

  3. “They cultivated a robust methodology for analyzing historical documents.”

    (彼らは歴史資料を分析するための堅牢な方法論を確立しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. develop(発達させる)


    • 「成長・発達」を強調する一般的な動詞。

    • 例: “We need to develop new strategies.”


  2. nurture(養育する、育む)


    • 「大切に育てる」ニュアンスが強い。より感情的・個人的に手塩にかける感じがある。

    • 例: “She nurtured her children’s creativity.”


  3. foster(育成する、促進する)


    • 「環境や行動によって促す」というニュアンス。政策やチームビルディングなどに使いやすい。

    • 例: “Their goal is to foster innovation in the company.”


  4. grow(成長させる、栽培する)


    • 最も一般的な「育てる」。植物だけでなくスキルなどにも使えるが、ニュアンスはシンプル。

    • 例: “We grow vegetables in our backyard.”


反意語 (Antonyms)


  • neglect(怠る、放置する)


    • 育むの逆で、「ほったらかしにする」「世話をしない」という意味。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈkʌl.tɪ.veɪt/

  • アクセント: 第1音節 “cúl” にアクセントがあります。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、音のつなぎ方で若干変化することがあります。


    • アメリカ英語: [カルティヴェイト]

    • イギリス英語: [カルティヴェイト] (やや母音が異なって聞こえる場合もありますが、大きな変化は少ないです。)


よくある発音ミス


  • “cul-ti-vate” の “ti” を強く発音しすぎたり、アクセントが後ろにずれて “cul-ti-vá-te” にならないように注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “cultivate” の “i” と “a” の位置を間違えて “cultavite” や “cultivete” としがち。

  • 同音異義語との混同: “cultivate” に同音異義語はありませんが、“culture” (文化) や “cultural” (文化的) と混同しないように注意。

  • TOEIC や大学受験などで出題される場合、ビジネス上の文脈で「関係を育む、関係を築く」という訳がよく問われます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “Cult” から始まる → 「耕す・育てる」のベースイメージ。

  • “Cultivate” を “耕す” というイメージで捉える → そこから人間関係やスキルを「耕して育てる」イメージを思い浮かべると覚えやすいです。

  • スペリングの際は “-ti-” の部分に注意。発音する際に「カルティヴェイト」と区切りを意識しながらスペルを思い出してください。


以上が “cultivate” の詳細解説です。物理的に「耕す」イメージから、比喩的に「育む」「築く」へ広がる便利な動詞ですので、ぜひ使い所を押さえて語彙に加えてみてください。

意味のイメージ
cultivate
意味(1)

…'を'得ようとする

彼らは農場で作物を培っています。

このボタンはなに?
意味(2)

…'を'教化する,養成する,育成する

意味(3)

〈土地〉'を'耕す;〈作物〉'を'栽培する;〈魚など〉'を'養殖する

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★