元となった辞書の項目
crow
解説
1. 基本情報と概要
単語: crow
品詞: 名詞 (countable noun)
活用形: 単数形 “crow” / 複数形 “crows”
英語での意味: A black bird known for its intelligence and loud cawing sounds.
日本語での意味: カラス。黒い羽を持ち、ガーガーと鳴くことで知られる賢い鳥です。
こういう場面で使われる: 野外でカラスを見たときに「Look! There’s a crow.(見て!カラスがいるよ。)」といったシンプルな場面でよく使われます。ニュアンスとしては、特に普通の「カラス」を指す一般的な単語です。
他の品詞になった時の例:
- 動詞 (to crow) 「(鳥が)鳴く」「勝ち誇る」
例: The rooster crows every morning.(オンドリは毎朝鳴きます。)
CEFRレベル(目安): A2(初級レベル)
日常的に見かける鳥を指す単語ですので、比較的易しめの語彙ですが、動詞としての用法まで含めると中級学習者向けの話題になることもあります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- この単語は接頭語や接尾語がついていない、単独の語です。古い英語に由来する、カラスを指す言葉です。
派生語や類縁語:
- “crow” (動詞) : カラスが鳴く、または勝ち誇ったように喜ぶ
- “crowbar” (名詞) : バール(工具) ※ただし“crow”が鳥のカラスを意味するものとは無関係の語源といわれることもあります
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “as the crow flies”(カラスが飛ぶように)
- 意味: 「最短距離で」「直線距離で」
- 意味: 「最短距離で」「直線距離で」
- “a murder of crows”(カラスの群れ)
- 意味: 「カラスの群れ」を示すユニークな表現
- 意味: 「カラスの群れ」を示すユニークな表現
- “crow’s nest”(船の上部見張り台)
- 意味: 船のマストの最上部にある見張り台
- 意味: 船のマストの最上部にある見張り台
- “crow feathers”(カラスの羽)
- 意味: カラスの羽や、その黒い色を指すときに
- 意味: カラスの羽や、その黒い色を指すときに
- “scarecrow”(案山子)
- 意味: 畑や田んぼに置く鳥よけの人形
- 意味: 畑や田んぼに置く鳥よけの人形
- “crow call”(カラスの鳴き声)
- 意味: カラスが鳴く声、または狩猟などに使う呼び寄せ用の道具
- 意味: カラスが鳴く声、または狩猟などに使う呼び寄せ用の道具
- “crow family”(カラス科)
- 意味: カラス科に属する鳥の仲間
- 意味: カラス科に属する鳥の仲間
- “crow roost”(カラスのねぐら)
- 意味: カラスが群れで休む場所
- 意味: カラスが群れで休む場所
- “crows gather”(カラスが集まる)
- 意味: カラスたちが集まっている状況
- 意味: カラスたちが集まっている状況
- “crow eyes”(カラスのような目)
- 意味: カラスの目のように黒く鋭い印象を伝えるイメージ表現(比喩的)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語 “crāwe” に遡るとされ、鳥の鳴き声に由来しているといわれています。多くのゲルマン系言語でも似た音形が見られ、カラスの鳴き声を模した言葉と考えられています。
ニュアンス・使用上の注意:
- 「crow」は日常的に見かけるカラスを指す言葉で、特にポジティブ・ネガティブどちらにも偏らず、ニュートラルに使われます。
- ただし物語や文学の中では、カラスは不吉の象徴として扱われることも多く、ややミステリアスなニュアンスを持つ場合があります。
- 口語でも文章でも使える、ごく一般的な単語です。カラスの習性や生態について語るときはカジュアル、ホラーや伝承(フォーマル/文学的)では少し重厚なイメージを伴うこともあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算/不可算: “crow” は可算名詞です。
例: one crow, two crows - 名詞としての使い方: 主語や目的語として使われます。
例: A crow is perched on the fence.(フェンスにカラスがとまっている。) - イディオム: “as the crow flies” が有名です。「直線距離で」「最短距離で」という意味です。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “I heard a crow cawing early this morning.”
(今朝早くにカラスの鳴き声を聞いたよ。) - “Look at that crow on the fence. It seems curious.”
(フェンスの上のカラスを見てみて。なんだか好奇心が強そうだね。) - “There’s a huge murder of crows gathering near the park.”
(公園の近くに大きなカラスの群れが集まっているよ。)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
- “Please note that a flock of crows has been causing noise complaints around the office building.”
(オフィスビル周辺でカラスの群れによる騒音の苦情が出ていますのでご注意ください。) - “The company’s new poster features a stylized crow as its logo.”
(会社の新しいポスターは、ロゴとしてデザイン化されたカラスを使用しています。) - “Could we install some deterrents to prevent crows from nesting on the rooftop?”
(屋上にカラスが巣を作らないよう、何か忌避装置を設置できませんか?)
学術的な文脈での例文 (3つ)
- “Studies show that crows exhibit remarkable problem-solving abilities, indicating advanced cognitive skills.”
(研究によると、カラスは卓越した問題解決能力を示し、高度な認知スキルを持つことがわかっています。) - “The crow’s tool use, such as shaping twigs, is a subject of ongoing neurological research.”
(小枝を加工するなど、カラスの道具使用は神経学的研究のテーマとなっています。) - “Observations suggest that urban crows adapt their diet and behavior to city environments.”
(観察によれば、都市部のカラスは餌や行動を都市環境に適応させていると示唆されます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- raven(ワタリガラス)
- カラスよりもやや大きく、より重厚感がある鳥。文学ではより神秘的・不吉なイメージがある。
- カラスよりもやや大きく、より重厚感がある鳥。文学ではより神秘的・不吉なイメージがある。
- rook(ミヤマガラス)
- 見た目はカラスに似ているが、やや違う種類の鳥。
- 見た目はカラスに似ているが、やや違う種類の鳥。
- jackdaw(コクマルガラス)
- カラス科の小型種。見た目はカラスと似ているが体格が小さい。
これらはすべてカラス科に属するものの、言葉としては厳密に区別されることが多いです。
反意語
- 鳥の「反対語」はとくに存在しませんが、あえて「白い鳩 (white dove)」など、対照的なイメージをもつ鳥を引き合いに出すことがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- アメリカ英語: /kroʊ/
- イギリス英語: /krəʊ/
- アメリカ英語: /kroʊ/
- アクセント: “crow” の母音部分に強勢があります(1音節語なので強勢はごく自然に含まれる)。
- よくある発音の間違い: “clow” / “crowl” などと混同してしまわないように注意が必要です。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 母音の発音がアメリカ英語では “オウ” に近く、イギリス英語では “オウ” というよりやや短めの “ウ” に近い響きになる場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “crow” を “crowe” や “crowl” と書いてしまう間違い。
- 同音異義語との混同:
- “crow” と “crowd” はスペルが似ていますが意味は異なります。
- “crow” (カラス) と “crone” (老女を指すやや古風な語) の混同にも注意。
- “crow” と “crowd” はスペルが似ていますが意味は異なります。
- 試験対策での出題傾向: 語い問題やリスニングで、カラスの生態を取り上げた内容の一部として登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “crow” の “cro-” は、実際の鳴き声「カーカー (caw)」から連想すると覚えやすいです。
- 日本語の「カラス」を知っていれば、「カーカーと鳴く鳥」が “crow” とイメージすると定着しやすいでしょう。
- スペリングは “c + row” と分解して、あたかも“列 (row)”に “c”をつけたようにイメージしながら覚えると、綴りミスを防ぐのに役立ちます。
「crow」は身近な野鳥を指す基本的な単語ですが、英語では昔から文学や俗信などでも登場し、それにまつわる表現も多く存在します。日常会話でも頻出する言葉なので、ぜひ理解を深めてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
カラス
意味(2)
=crowbar
意味(3)
《単位形で》おんどりのかん高い鳴き声
意味(4)
〈C〉《通例単数形で》キャッキャッという赤ん坊の笑い声