最終更新日:2025/11/10

〈U〉(危険などに立ち向かう) 勇気,度胸 / (苦痛などに耐える) 精神力

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元となった辞書の項目

courage

名詞

〈U〉(危険などに立ち向かう) 勇気,度胸 / (苦痛などに耐える) 精神力

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彼女は信じることを守るために大きな勇気を示しました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: courage

品詞: 名詞 (不可算名詞)

CEFRレベルの目安: B2 (中上級)

英語での意味:

The ability to do something that frightens one; bravery.

日本語での意味:

「怖いと思っても、それを乗り越えて行動できる力」、いわゆる「勇気」を指します。

「心配や恐れがあってもやり抜こうとする強い気持ち」を表す単語で、日常会話からフォーマルな文脈まで幅広く使われます。

活用形:

courage は名詞なので、動詞のように時制で変化しません。形容詞形は “courageous” (勇気のある)、動詞形では “encourage” (勇気づける)、その反対の “discourage” (落胆させる) などが派生語として挙げられます。

2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: “cour-” (古フランス語 “corage” に由来し、さらにラテン語 “cor” = 「心」にさかのぼる)

  • 接尾語: “-age” (状態や結果を表す英語の接尾語)

「courage」は「心(臓)」を語源とした言葉で、「心(臓)からくる強さ」というイメージです。

派生語や類縁語


  • courageous (形容詞): 勇気のある

  • discourage (動詞): 落胆させる、やる気を失わせる

  • encourage (動詞): 勇気づける、励ます

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. have courage(勇気を持つ)

  2. summon (up) courage(勇気を奮い起こす)

  3. lose courage(勇気を失う)

  4. tremendous courage(途方もない勇気)

  5. moral courage(道徳的な勇気)

  6. physical courage(身体的な勇気)

  7. lack of courage(勇気の欠如)

  8. show/display courage(勇気を示す)

  9. the courage to do something(〜する勇気)

  10. with courage in one’s heart(心に勇気を抱いて)

3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “cor” (心) → 古フランス語 “corage” → 中英語を経て “courage” へ。

  • 歴史的背景: 「心から湧き上がる強さ」として、古くから美徳の一つとされてきました。

  • ニュアンス / 使用時の注意点:


    • 「強い気持ち」「踏み出す勇気」を表すため、肯定的で力強い印象を与えます。

    • 口語でも文章でも幅広く使われますが、「私は勇気を持って〜する」というフォーマルなスピーチから、カジュアルに「もう少し勇気が欲しい」という日常会話まで、度合いを変えて使えます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント: 不可算名詞 (数えられない名詞) なので、a courage とは言いません。通常は some couragea lot of courage のように量を表す表現と共に使われます。

  • 一般的な構文例:


    • “It takes courage to do 〜.” → 「〜するには勇気がいる」

    • “I admire your courage.” → 「あなたの勇気を称賛します」


  • イディオム:


    • “take heart” (勇気を出す) - ただし “heart” という別の言葉を使っており、意味的に「勇気を奮い起こす」ニュアンスのイディオムです。


5. 実例と例文

以下に示す例文はいずれも自然な英語表現を意識しています。

日常会話での例文


  1. “I need a bit more courage to speak in front of everyone.”

    (みんなの前で話すには、もう少し勇気が必要なんだ。)

  2. “She finally mustered the courage to ask her boss for a raise.”

    (彼女はついに上司に昇給をお願いする勇気を奮い起こしたよ。)

  3. “You showed a lot of courage standing up for your friend.”

    (友達をかばうなんて、かなりの勇気を示したね。)

ビジネスでの例文


  1. “It took courage to propose a new strategy in front of senior management.”

    (経営陣の前で新しい戦略を提案するには勇気がいりました。)

  2. “We commend your courage in taking responsibility for the team’s mistake.”

    (チームのミスの責任を引き受けたあなたの勇気を高く評価します。)

  3. “He demonstrated great courage when he accepted the challenging role.”

    (彼はその困難な役割を引き受けるとき、大きな勇気を示しました。)

学術的な文脈での例文


  1. “Research on moral courage examines how individuals stand up for ethical principles.”

    (道徳的な勇気に関する研究では、人が倫理的な原則を支持する方法を調べています。)

  2. “Philosophers have debated the nature of courage for centuries.”

    (哲学者たちは何世紀にもわたり、「勇気」の本質について議論してきました。)

  3. “Courage is often portrayed as a key virtue in literary works.”

    (文学作品ではしばしば、勇気は主要な美徳として描かれています。)

6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. bravery (勇敢さ) - “bravery” は行動面の「勇ましさ」を強調

    2. boldness (大胆さ) - 「大胆であること」に重きを置く

    3. valor (勇猛さ) - 主に戦闘など危険な状況での勇気を強調

    4. fortitude (不屈の精神) - 困難に直面しても耐える気丈さを表現


  • 反意語:


    • cowardice (臆病さ) - 行動できずに逃げ腰になる態度


同じ「勇気」を表す表現でも、文脈で微妙にニュアンスが異なります。たとえば “fortitude” は長期的な試練に耐える「根気強さ」が強調されるなど、使い分けが必要です。

7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈkʌr.ɪdʒ/

  • アクセント: 最初の “cur-” に強勢を置きます。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では [kʰə.rɪdʒ]、イギリス英語ではややはっきり [kʌ.rɪdʒ] と発音される傾向があります。

  • よくある間違い:


    • “cou-rage” のように真ん中を伸ばしすぎてしまう

    • “corage” のように “u” を落とすスペルミス


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “courage” の “u” を抜かして “corage” と書いてしまうなど。

  • 同音/類似単語と混同: “encourage” (動詞) と混同することがありますが、意味も品詞も異なるので注意が必要です。

  • 試験対策: TOEIC や英検で、心情・態度を問う設問で “courage” が登場することがあります。「人が何をしたことにより勇気を示したか」などの文脈で聞かれることが多いです。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “courage” はラテン語の “cor” (心) に由来し、まさに「心から湧き出る力」。

  • 勉強テクニック: 「心臓の鼓動を思い出す」と覚えるとイメージしやすいかもしれません。

  • スペリングのポイント: 「cou + rage」で切って覚えると混同しにくいです (co-u-rage)。

  • 音で覚える: 「カレッジ (college)」と似ていますが、意味は全く違うので混同しないように注意。


少し勇気を持つだけで、英語学習の世界も広がっていきます。ぜひ “courage” をキーワードとして、自分の英語力を一歩前に進めてみてください。

意味のイメージ
courage
意味(1)

勇気,度胸

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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