元となった辞書の項目
continual
解説
以下では、形容詞「continual」について、できるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “continual” → happening repeatedly or frequently over a period of time, often with intervals in between
- 日本語: 「繰り返し起こる」「断続的に続く」
例えば、何かが途切れなく続いているわけではないが、しつこいほど何度も起こるといったニュアンスがあります。たとえば「繰り返し起こる騒音」や「立て続けの会議」など、しばしば不快さやネガティブな感じを伴う場面でも使います。
品詞
- 形容詞 (Adjective)
活用形
- 「continual」は 形容詞のため、比較級・最上級として “more continual” / “most continual” を使うことができますが、あまり一般的ではありません。
他の品詞形
- 副詞形: continually(継続的に、断続的に何度も)
- 動詞形: continue(続く・続ける) → 現在形 (continue / continues), 過去形 (continued), 分詞形 (continued / continuing) など
- 名詞形: continuation(継続)
CEFR レベル
- B2(中上級):ネイティブ素材を読む時には比較的よく見かける単語ですが、A1・A2レベルの初学者にとってはやや上級の語句です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成(接頭語・接尾語・語幹など)
- 語幹: “continue” (「続く」「続ける」)
- 接尾語: “-al” (形容詞を作る接尾語)
関連する単語
- continue(動詞)
- continuous(形容詞):「途切れなく続く」
- continually(副詞):「繰り返し、断続的に」
- continuation(名詞):「継続、続き」
注意: “continual” と “continuous” の違い
- continual: 繰り返し起こる・断続的に何度も起こる
- continuous: 途切れなく続く・ずっと一連で続く
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- continual noise → 絶え間なく繰り返す騒音
- continual complaints → 立て続けの苦情
- continual rain → 断続的に降り続く雨
- continual improvement → 継続的改善
- continual interruptions → 次々と起こる妨害/中断
- continual changes → 絶え間なく起こる変化
- continual growth → 続く成長
- continual stress → 継続的かつ繰り返し感じるストレス
- continual errors → 繰り返し出るエラー
- continual challenge → 次々にやってくる課題/試練
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “continuare”(「連続する」「継続する」)から派生。
- 歴史: 古フランス語を経て中英語に入ったころから、「続ける」「繰り返す」といった意味合いで使われてきました。
- ニュアンス: 「しつこいくらい何度も起こる」イメージが強いです。必ずしも連続して途切れず進行するわけではなく、間隔をあけて断続的に繰り返す状況を指します。
- 使用時の注意:
- 書き言葉・スピーチの両方で使われます。
- カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも通用しますが、ややネガティブなニュアンス(不快・困難など)を強調しやすいです。
- 書き言葉・スピーチの両方で使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 「continual」は形容詞なので、名詞を修飾します。
- 可算・不可算の区別は、その名詞の種類によりますが、形容詞としてはどちらにも修飾可能です。
- よくある構文:
- (be) + continual + 名詞: “There has been continual rain for days.”
- 形容詞として名詞を修飾: “We’ve had continual rainstorms this month.”
- (be) + continual + 名詞: “There has been continual rain for days.”
イディオムや一般的な表現例
- “continual complaints” (何度も繰り返される不満)
- “a continual flow of events” (次々に起こる出来事の流れ)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “The baby’s continual crying is making me a bit anxious.”
(赤ちゃんの絶え間ない泣き声で、ちょっと不安になってきた。) - “I’m really tired of this continual noise from next door.”
(隣からずっと繰り返し聞こえる騒音には本当にうんざりです。) - “My phone has been receiving continual notifications all morning.”
(朝からずっと通知が鳴りっぱなしなんです。)
ビジネスシーンでの例文
- “Our company strives for continual improvement in all processes.”
(当社はあらゆるプロセスにおいて、継続的な改善に努めています。) - “There have been continual changes in the project requirements.”
(プロジェクトの要件が繰り返し変わってきました。) - “The continual feedback from our customers helps us innovate faster.”
(お客様から絶えずフィードバックをいただくことで、より早くイノベーションが可能になります。)
学術・専門的文脈での例文
- “Research suggests that continual exposure to loud noise can damage hearing over time.”
(研究では、大きな騒音に断続的にさらされると、長期的に聴力に影響を及ぼす可能性があると示唆されています。) - “The continual study of data helps us refine our hypothesis.”
(データを継続的に調査することで仮説を洗練させることができます。) - “Continual monitoring of the system ensures optimal performance.”
(システムを継続的に監視することで、最適なパフォーマンスを維持できます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “continuous” → 「途切れなく続く」
- 違い: “continual” は断続的・繰り返しで、 “continuous” は全く途切れない。
- 違い: “continual” は断続的・繰り返しで、 “continuous” は全く途切れない。
- “constant” → 「常に変わらない・一定の」
- 違い: “constant” はいつも同じ状態が保たれるイメージが強い。
- 違い: “constant” はいつも同じ状態が保たれるイメージが強い。
- “frequent” → 「頻繁な」
- 違い: “frequent” は「よく起こる」という一般的表現。連続性よりも回数の多さに注目。
- 違い: “frequent” は「よく起こる」という一般的表現。連続性よりも回数の多さに注目。
- “perpetual” → 「絶え間ない、永久の」
- 違い: より壮大・文語的で、一生変わらないような印象。
反意語
- “occasional” → 「時折の、時たまの」
- “continual” が断続的に何度も起こるのに対し、“occasional” はたまにしか起こらない。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /kənˈtɪn.ju.əl/
- アクセント(強勢)は “-tin-” の部分に置かれます (第二音節)。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな差はありませんが、母音の発音のニュアンスが多少異なることがあります。
- よくある間違い: “continue” を意識しすぎて /kənˈtɪn.juːl/ のように伸ばしてしまうなど、母音を引きすぎるミスが起こりやすいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “continual” と “continuous” の使い分けに注意:繰り返し(断続的)か、ずっと(連続的)か。
- スペルミス: “continue” の綴りを思い浮かべて “continuel” と書いてしまうミスなど。
- 試験対策: TOEIC や英検などで、 “continual” と “continuous” を区別させる問題が出ることもあります。文脈から時間的に途切れがあるかないかに注目すると正解を導きやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「continual = continue + switch(切り替え)」とイメージすると、途切れては繰り返す感覚を連想しやすいかもしれません。
- 逆に「continuous」は継ぎ目なく続いているイメージで、 “S” の形がそのままつながっているように連続をイメージできます。
- 文章中では “continual” が出てきたら、「何度も繰り返す」のか、「途切れなく一続きなのか」を意識して文脈から判断しましょう。
以上が形容詞「continual」の詳細解説です。「continual」は断続的でありながら何度も繰り返される状況を指す表現で、日常からビジネス、学術まで幅広く使われます。ぜひ “continuous” との違いも含め、うまく使い分けてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
たびたび起こる,ひんぱんな
意味(2)
(中断せず)連続した,ずっと続く