元となった辞書の項目
circular
IPA(発音記号)
解説
以下では、英単語「circular」を、できるだけ詳細かつわかりやすく解説します。
1. 基本情報と概要
◼︎ 意味 (英語)
- Having the shape of a circle.
- Going in a circle or repeated cycle.
◼︎ 意味 (日本語)
- 円形の
- 循環する、繰り返す
「円形のもの・円の形をしたもの」を指す形容詞です。「circular argument(循環論法)」のように、「堂々巡りの」「繰り返しになっている」というニュアンスで使われることもあります。たとえば、「この円形のテーブル」と言いたい場合に this circular table
と言います。
◼︎ 品詞・活用形
- 形容詞 (adjective)
- 原形: circular
- 比較級: more circular
- 最上級: most circular
- 副詞形: circularly
- 名詞形: circularity(円形であること、循環性など)
- 同語幹の名詞として “circular” (回状・広告チラシなどの意味) もあり
◼︎ CEFR レベル: B2 (中上級)
基本的な日常会話を越えて、抽象的な話題や専門的な文脈でも役立つ単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “circul-” (circle と同系統)
- 接尾語: “-ar” (形容詞を作る接尾語)
派生語・関連単語
- circle (名詞・動詞): 円、円を描く
- circulate (動詞): 循環する、広まる
- circulation (名詞): 循環、流通
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- circular table(円形テーブル)
- circular route(周回ルート)
- circular economy(循環型経済)
- circular argument(堂々巡りの議論)
- circular reasoning(循環論法)
- circular pattern(円形の模様)
- circular motion(円運動)
- circular saw(丸のこ)
- circular letter(回状)
- circular tour(周遊ツアー)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “circulus”(小さな輪)から派生した “circularis” が語源となり、中世フランス語を経て “circular” として英語に取り入れられました。
- 歴史的背景: 古くは天文学や数学の分野で「円形」「循環」を示す用語として使われてきましたが、徐々に日常生活でも広く使われるようになりました。
- ニュアンス・使用時の注意:
- 「円形」「丸い」といった物理的形状に関して使うのが最も基本的な用法です。
- 「循環的な」「繰り返しになる」「堂々巡りの」という意味を表す際には、議論や思考が同じところを巡って進展しない状況などに用いられます。
- 口語でも文章でも使われますが、やや硬め・学術的な印象になる場合もあります。
- 「円形」「丸い」といった物理的形状に関して使うのが最も基本的な用法です。
4. 文法的な特徴と構文
- 文法ポイント:
- 形容詞として名詞を修飾: “a circular object” / “the circular design” のように名詞の前で修飾する。
- “circular argument” のように抽象的な概念を形容する場合にも対応できる。
- 可算・不可算は名詞 “circle” に依存するので注意(“circle” は可算名詞)。
- 一般的な構文・イディオム:
- “circular letter”: 多数に配られる手紙や告知文を指すフォーマルな表現。
- “circular reasoning”: 前提と結論が同じ内容を含み論証が成立していない状態を表す学術用語(主に哲学・論理学)。
- “circular letter”: 多数に配られる手紙や告知文を指すフォーマルな表現。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I bought a circular rug for my living room.”
(リビング用に円形のラグを買ったよ。) - “The restaurant has a large circular table that fits eight people.”
(そのレストランには8人が座れる大きい円形テーブルがあるよ。) - “Her necklace has a small circular pendant.”
(彼女のネックレスは小さい円形のペンダントがついている。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “We need a circular flow of information between our departments.”
(部門間で情報を循環させる流れが必要です。) - “The company mailed a circular to all employees about the new policy.”
(会社は、新しい方針について全従業員に回状を送付しました。) - “Implementing a circular economy strategy could reduce our waste significantly.”
(循環型経済の戦略を導入することで、当社の廃棄物を大幅に減らす可能性があります。)
(3) 学術・専門的な文脈での例文
- “Circular motion is a key concept in physics when analyzing orbital paths.”
(円運動は軌道を解析する上で物理学の重要な概念です。) - “Their argument was criticized for being overly circular, lacking substantial evidence.”
(彼らの論は循環的すぎるとして批判され、実質的な証拠を欠いていました。) - “In mathematics, circular definitions sometimes hinder clear understanding.”
(数学では、定義が堂々巡りになると明確な理解を妨げることがあります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- round (丸い)
- より一般的に「丸い」「球状」という意味で用いられる。
- “circular” が「円形のプレート」を強調するとき、 “round plate” でもよいが、 “round” は「球体も含めた丸み」を表しうる。
- より一般的に「丸い」「球状」という意味で用いられる。
- spherical (球状の)
- 「球体の形」を示すので、平たい円よりも立体的な丸みを感じさせる。
- 「球体の形」を示すので、平たい円よりも立体的な丸みを感じさせる。
- orbital (軌道に関する)
- 主に「軌道上の」「軌道運動の」を示す学術的表現。
反意語 (Antonyms)
- square (四角い)
- linear (線状の)
- straight (まっすぐな)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA)
- イギリス英語: /ˈsɜː.kjʊ.lər/
- アメリカ英語: /ˈsɝː.kjə.lɚ/
- イギリス英語: /ˈsɜː.kjʊ.lər/
- アクセント: 最初の “cir-” の部分に強勢があり、“SUR-kyuh-lər”のように発音します。
- よくある間違い: “circle” と混同して “circul-” を「サークル」と発音しすぎないように注意。
- 実際には “SUR-k” に近い音になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “circluar” などと “u” の位置を間違えやすい。正しくは “cir-cu-lar”。
- 同音異義語との混同: 直接的な同音異義語はありませんが、
circular
とcircle
は見た目が似ているため混乱しやすいです。 - 試験対策(TOEIC・英検など):
- ビジネス文書や広告関連の文章で “a circular to employees” が出てくることあり。
- “circular argument” は論理問題や読解問題、英検などの長文で見かける可能性があります。
- ビジネス文書や広告関連の文章で “a circular to employees” が出てくることあり。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ヒント: 「circle + ar」で「円形のもの」を形容している、と覚えるとわかりやすいです。
- イメージ: “circle” に「ら (lar)」がついただけで形容詞形、と考えるとスペルの位置関係が思い浮かびやすくなります。
- 勉強テクニック: 例文で “circular table,” “circular argument,” “circular economy” などさまざまな組み合わせを暗唱すると覚えやすいです。
以上が、形容詞「circular」の詳細な解説です。円形のものや、繰り返し・循環的な事柄を表す便利な単語ですので、ぜひ覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
回転して動く
意味(2)
円形の,丸い
意味(3)
循環的な,旋回する;回遊する