…の息を止める,を窒息させる / 《…で》…を息苦しくする《with, by ...》 / 《…で》…をいっぱいにする,《…を》…にぎっしり詰める《up, with ...》 / 息が詰まる / 《…で》息苦しくなる《with ...》
choke
…の息を止める,を窒息させる / 《…で》…を息苦しくする《with, by ...》 / 《…で》…をいっぱいにする,《…を》…にぎっしり詰める《up, with ...》 / 息が詰まる / 《…で》息苦しくなる《with ...》
1. 基本情報と概要
単語: choke
品詞: 動詞 (他動詞・自動詞として使用)
CEFRレベル: B2(中上級)
英語での意味
- To be unable to breathe because the airway is blocked, or to make someone unable to breathe.
- To fail to do something at a critical moment due to pressure.
日本語での意味
- (空気が気道に通らず)息ができなくなる、窒息する、または誰かを息ができないようにする。
- プレッシャーなどが原因で重要な場面で失敗する。
「choke」は、単に「息が詰まる」という意味だけでなく、試合やテスト、本番のような大事な場面で失敗してしまう状況を表すときにも使われる単語です。「息苦しい」「緊張で頭が真っ白になる」といったニュアンスで使われることもあります。
活用形
- 原形: choke
- 三人称単数現在形: chokes
- 現在分詞/動名詞: choking
- 過去形: choked
- 過去分詞: choked
他の品詞例
- 名詞: “choke” (車のキャブレターなどの「チョーク装置」を指す場合や、相手を締め上げるホールドなどを指すことがある)
- 形容詞: 「choking」一部の用法で形容詞的に「息苦しくさせるような」というニュアンスで使われることがある
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 「choke」は特に明確な接頭語・接尾語を含まない語です。
- 語幹は「choke」自体で、古くから「息を詰まらせる」「詰まる」という意味を持ちます。
他の単語との関連性(派生語・類縁語など)
- choke up: 感情が込み上げて、声が出なくなる
- choke off: 途中でやめさせる、抑制する
- chokehold: 締め技(柔術や総合格闘技の技など)
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- choke on something(~で息が詰まる)
- choke under pressure(プレッシャーの下で失敗する)
- choke to death(窒息死する)
- nearly choke(危うく窒息しかける)
- choke back tears(涙をこらえる)
- choke someone(誰かの首を絞める/呼吸を阻む)
- choke the flow(流れを遮る)
- choke a fire(火を消し止める)
- choke points(ボトルネック、要所)
- choke up in front of an audience(聴衆の前で声が出なくなる)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「choke」は古英語の “ācēocian” にさかのぼり、後に中英語 “choken” を経て現代の形になりました。もともと「息を止める」「詰まる」という意味が根付いています。
使用時のニュアンス・注意点
- 「息が詰まって苦しい」という直接的な意味だけでなく、精神的あるいはプレッシャーによる失敗を指すことがあります。
- 日常会話・カジュアルシーンでは「息が詰まる」「のどに何かがつかえる」などの状況を表す用途でよく使われます。
- ビジネスやスポーツの文脈では「重大な局面で失敗する」という意味でも使われ、少しネガティブな響きがあります。
- フォーマルな文書において、単に「choke on food」のように事実を描写するために使われることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
自動詞用法:
- “He choked on a piece of steak.”
→ 誰かがステーキを喉に詰まらせた(対象は特に必要なく、主語が息苦しさを体験する動き)。
- “He choked on a piece of steak.”
他動詞用法:
- “He choked the opponent.”
→ 相手の首を絞めて呼吸をできなくさせる(目的語を取る)。
- “He choked the opponent.”
イディオム:
- choke up: 心が詰まって言葉にできなくなる
- choke off: (交渉や進行などを)途中で妨げる・やめさせる
- choke up: 心が詰まって言葉にできなくなる
「choke」は可算名詞として使う場合もありますが(例: “Pull the choke before starting the engine.”)、動詞として使うときが最も一般的です。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I almost choked on my drink, so I need to slow down.”
(飲み物で危うくむせたから、もう少しゆっくり飲まなきゃ。)“Don’t talk while eating, or you might choke!”
(食べながらしゃべらないで、喉に詰まるかもしれないから!)“I choked when I saw that scary movie scene.”
(あの怖い映画のシーンを見て息が詰まる思いがしたよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“Our competitor choked under pressure and failed to deliver on time.”
(競合他社はプレッシャーに耐えきれず、期限内に商品を納品できませんでした。)“If we don’t fix this bottleneck, our entire supply chain will choke.”
(このボトルネックを解消しないと、サプライチェーン全体が詰まってしまいます。)“He choked during the presentation and forgot all his lines.”
(彼はプレゼン中に緊張してしまい、話す内容を全部忘れてしまった。)
(3) 学術的・専門的シーンでの例文
“The patient began to choke due to an allergic reaction, requiring immediate medical attention.”
(その患者はアレルギー反応で息苦しくなり、すぐに治療が必要となった。)“In economics, a choke point refers to a congestion area in a supply chain or transport route.”
(経済学では、「choke point」はサプライチェーンや輸送ルートでの渋滞箇所を指します。)“Researchers are studying how stress can cause athletes to choke during critical moments.”
(研究者たちはストレスがアスリートに重大な局面での失敗を引き起こす原因になるかを調べています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
suffocate(窒息する)
- 「布などで覆われて息ができない」あるいは「換気が悪く空気が足りない」ような状態を表す。医学的にも使われる。
strangle(首を絞める)
- 物理的に首を絞めて息ができなくするニュアンスが強い。やや暴力的な響き。
gag(息を詰まらせる)
- のどの奥を刺激して「おえっとなる」感覚。特に吐きそうになる、むせる感じを表すことが多い。
throttle(首を絞める/抑えつける)
- 力づくで首を絞める。機械の「スロットルを絞る」イメージとリンク。
反意語
- 直接的な反意語はあまりありませんが、「breathe(呼吸する)」が「息をする」対義的な概念として挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /tʃoʊk/ (アメリカ英語), /tʃəʊk/ (イギリス英語)
- アクセント: 単音節語なので強勢は “choke” 全体にかかる。
- アメリカ英語: /tʃoʊk/(「チョウク」に近い音)
- イギリス英語: /tʃəʊk/(「チョウク」より「チュウク」に近い丸い音)
よくある間違いとして、/ʃ/ (sh) と /tʃ/ (ch) を混同して “shoke” のように発音してしまうことがあるので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “choak” と書いてしまうケースがあるので要注意。
- 同音異義語: “choke” とスペリングが似ている単語はあまりありませんが、 “Coke”(コーラの愛称)に近い発音として混同しないように注意。
- TOEICや英検での出題: 短い文章中で「プレッシャーに弱い」「息が詰まる」といった流れを示すため出題されることがある。特にパラフレーズ問題(「He couldn’t perform well under pressure」など)で関連表現として登場する可能性がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「チョーク(chalk)」と似ているので、「チョークが喉に詰まった!」とイメージすると覚えやすいかもしれません(実際にチョークが口に入ることは少ないですが、音が似ているので連想しやすい)。
- 「チョークスリーパー(締め技)」で有名な格闘技の技名を通じて覚える人も多いです。
- メンタル面で「チョークしちゃった!」という言い回しは、スポーツ観戦などでも耳にすることがあるので、イメージを固めるのに役立ちます。
以上が、動詞「choke」の詳細な解説です。息苦しさや失敗をイメージさせる点を押さえていただき、実際の現場や会話で使えるようにぜひ練習してみてください。
(…で)むせぶ,息苦しくなる《+with+名》
…'を'進行(動き)を止める
(…で)…'を'いっぱいにする,ふさぐ,(…を)…‘に'ぎっしり詰める《+名+up(+up+名)+with+名》
息が詰まる,窒息する
…'を'息を止める,'を'窒息させる
(…で)…'を'むせさせる,息苦しくする《+名+with(by)+名》