candle
以下では、英単語 “candle” について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
◼︎ 英単語: candle
◼︎ 品詞: 名詞(可算名詞)
◼︎ 語義 (英語): A cylinder of wax (or other solid fuel) with a central wick that is lit to produce light.
◼︎ 語義 (日本語): ろうそく。中心の芯を燃やして光を得るための、ろう(ワックス)などでできた棒状のもの。
「candle」はお祝いの場面や照明が必要な場面など、幅広く使われます。日常生活では誕生日ケーキに灯す「バースデーキャンドル」、非常用ライトとしても「ろうそく」を使います。あたたかい雰囲気やロマンティックなニュアンスを含むことが多い単語です。
◼︎ 活用形
- 単数形: candle
- 複数形: candles
他の品詞になる例としては、動詞 “to candle” という形があり、これは卵を光に透かして中身を調べる(検卵する)という専門的な意味を持ちます。ただし、日常会話ではあまり使いません。
◼︎ CEFR レベル目安: A2(初級)
ろうそくという具体的な物体を示す基本的な単語なので、英語学習の初期段階で覚えることが多い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- “cand-” はラテン語由来で「輝く」や「白い光を放つ」という意味を持つ語幹に関連しています。
- “-le” は名詞化を示す一般的な接尾辞の一つでもあります。
◼︎ 派生語や関連語
- “candlestick” (ろうそく立て)
- “candlelight” (ろうそくの灯り)
- 動詞 “to candle” (卵を光に透かして調べる)
◼︎ よく使われるコロケーション(関連フレーズ)10選
- light a candle(ろうそくに火をつける)
- blow out a candle(ろうそくの火を吹き消す)
- burn a candle(ろうそくを燃やす)
- scented candle(香り付きのろうそく)
- birthday candle(誕生日用のろうそく)
- flickering candle(ゆらめくろうそくの灯)
- candle wax(ろうそくのろう)
- a candlelit dinner(ろうそくをともしたディナー〈ロマンティックな雰囲気〉)
- candle holder(ろうそく立て)
- candle power(ろうそくの光度・明るさ)
3. 語源とニュアンス
◼︎ 語源
- ラテン語の “candēre”(輝く)に由来し、そこからラテン語“candēla”→フランス語“candele”→中英語“candel”を経て現代英語の“candle”となりました。
◼︎ ニュアンスや使用時の注意
- 「ろうそく」の持つあたたかみやロマンティックな雰囲気から、誕生日やキャンドルライトディナーなど、演出や特別なムードを表す場面で好まれて使われます。
- また、停電時や非常用の光源として実用的な意味でも使われる、日常的だけど特別感のある単語です。
- 「口語」「文章」どちらでも使用され、フォーマル・カジュアルどちらのシチュエーションでも問題なく使えますが、カジュアルな場面のほうが圧倒的に多い印象です。
4. 文法的な特徴と構文
◼︎ 文法上のポイント
- 可算名詞: a candle / two candles のように数えられる。
- 他動詞・自動詞といった分類は、基本的には名詞なのでありませんが、動詞形 “to candle” は専門的ニッチ用法です。
◼︎ 一般的な構文例
- “light a candle” (ろうそくに火をともす)
- “put out a candle” (ろうそくを消す)
- “The candle is burning.” (ろうそくが燃えている)
◼︎ イディオム
- “can’t hold a candle to …” = 「…には到底かなわない」
例: “He can’t hold a candle to her in terms of creativity.”
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“Could you light the candles on the birthday cake?”
(誕生日ケーキのろうそくに火をつけてくれる?)“I love the soft glow of candles in the evening.”
(夜のろうそくの柔らかい光が大好きなんだ。)“We lost power last night, so we used candles to see.”
(昨夜停電したから、ろうそくの明かりで過ごしたよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“We’re planning an event with a candlelit ambiance for our VIP guests.”
(VIPのお客様向けに、ろうそくの灯りがある雰囲気づくりを計画しています。)“Production of scented candles has been increasing in this quarter.”
(今期は香り付きろうそくの生産が増加しています。)“Supplier X will provide both candle wax and the wicks at a discounted price.”
(サプライヤーX社が、ろうそくのろうと芯の両方を割引価格で提供してくれます。)
(3) 学術的/文献での例文
“An analysis of candle wax composition shows variations in melting points.”
(ろうそくのろうの成分分析によって、融点の違いが示された。)“Candle illumination was historically essential before the invention of electric lights.”
(電灯が発明される以前、ろうそくによる照明は歴史的に欠かせないものであった。)“The candle test was used to assess oxygen levels in the sealed chamber.”
(密閉容器内の酸素濃度を測るために、ろうそく試験が用いられた。)
6. 類義語・反意語と比較
◼︎ 類義語 (Synonyms)
- “taper” (細長い教会用のろうそく)
- “wax light” (古い表現で「ろうそく」)
- “lamp” (電気や油を使った照明器具:ろうそくとは素材や燃料が異なる)
※ “taper” は教会などで使われる長いろうそくで、語感がやや古風。 “lamp” は電気や油を用いる照明器具であり、雰囲気や使う燃料が違うため、使い分けに注意が必要です。
◼︎ 反意語 (Antonyms)
- 直接的な反意語はありませんが、強いて言うなら「電気を用いた照明器具(electric light)」などは対照的と言えます。
7. 発音とアクセントの特徴
◼︎ 発音記号 (IPA)
- 米国英語 (AmE): /ˈkændl/
- 英国英語 (BrE): /ˈkændl/
どちらも第一音節に強勢(アクセント)があります。「キャン-dl」と発音し、最後の “-dle” は曖昧母音に近い発音になることが多いです。
◼︎ よくある間違い
- “can-del” / “kan-del” のように真ん中を不自然に伸ばす発音は正しくありません。
- 強勢は最初の音節「can」に置きましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “candol” や “candel” はよくある誤り。正しくは “candle” です。
- 同音異義語: 目立った同音異義語はありませんが、「handle(ハンドル)」「cattle(牛)」「cuddle(抱きしめる)」などとスペリングが似ていて紛らわしい場合があるかもしれません。
- 試験での出題傾向: TOEICや英検で出題される可能性はあまり高くありませんが、初歩的な単語として写真描写問題やリスニング問題の一部に登場する場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源の“candēre”(輝く)をイメージ: “candle” は“光”に関係があると覚えると定着しやすいです。
- “キャンプ”など暗いところで使うイメージ: キャンプに行ったときに使うろうそくを連想すると印象に残ります。
- “can’t hold a candle to” のイディオムなど、フレーズで覚えると一緒に定着しやすいでしょう。
以上が、名詞 “candle” の詳細な解説です。日常からイベントシーンまでさまざまな場面で使われる、温かいイメージを持つ単語として覚えておきましょう。
ろうそく