元となった辞書の項目
calmness
解説
以下では、英単語「calmness」をできるだけ詳しく解説します。マークダウン形式でまとめていますので、学習の参考にしてください。
1. 基本情報と概要
英語表記: calmness
品詞: 名詞 (noun)
簡単な意味 (英): The state or quality of being free from agitation or disturbance; tranquility.
簡単な意味 (日): 落ち着いている、動揺や混乱がない静かな状態を指します。たとえば「平穏」「静けさ」「落ち着き」といったニュアンスです。「慌てず、心が穏やかである様子」を表すときに使われる単語です。
- CEFRレベル: B2(中上級)
- A1: 超初心者
- A2: 初級
- B1: 中級
- B2: 中上級
- C1: 上級
- C2: 最上級
他の品詞や活用形
- calm (形容詞): 落ち着いた、穏やかな
- calm (動詞): 落ち着かせる、静める
- calmly (副詞): 落ち着いて、穏やかに
- calmness (名詞): 落ち着き、静けさ
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: calm
- 接尾語: -ness(~の状態や性質を表す)
「calmness」は「calm」に名詞を作る接尾語「-ness」がついた形です。
意味としては「静けさ」「落ち着いた状態」「動揺していない様子」を表し、精神面でも物質的な環境(静かな場所など)の状態でも使うことができます。
関連のある派生語や類縁語
- calm (形容詞・動詞)
- calmly (副詞)
- calming (形容詞) – 鎮静作用がある、落ち着かせる
よく使われるコロケーション(共起表現) 10選
- inner calmness(内なる落ち着き)
- sense of calmness(落ち着きの感覚)
- state of calmness(落ち着いた状態)
- preserve one’s calmness(落ち着きを保つ)
- radiate calmness(落ち着きを漂わせる)
- exude calmness(落ち着きをにじませる)
- regain calmness(落ち着きを取り戻す)
- absolute calmness(完全な静けさ)
- a moment of calmness(ひとときの静寂)
- calmness under pressure(プレッシャー下での落ち着き)
3. 語源とニュアンス
語源: 「calm」は古フランス語の「calme」から来ており、さらに遡るとギリシャ語の「kauma(熱さ)」が語源とされています。もともと「暑くて何も動かない静かな状態」を指すイメージがあり、そこから「静かで動揺しない」という意味へ派生しました。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 「calmness」は静けさ・落ち着きの度合いを強調します。心の平穏や雰囲気の静寂など、幅広い文脈で使われます。
- フォーマル・カジュアルどちらにも使いますが、文章やスピーチなどのややかしこまった場面でもよく登場します。
- 感情表現において「大きく揺れていない」「豆腐のように動じない」というイメージを与えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(不可算扱いが多い)
例: “Her calmness was remarkable.”(彼女の落ち着きは注目に値した) - 他動詞・自動詞としての使い分けは「calm」を動詞を使う場合に注意が必要です。名詞「calmness」自体は、特に形式上の変化はありません。
- “a calmness” と冠詞を付ける場合もありますが、比較的稀であり、その静けさが「特定のもの」として扱われる特別な内容を指す時に用いられます。
よく使われる構文・フレーズ
- “maintain (one’s) calmness”
- “a sense/feeling of calmness”
- “the calmness of the sea”
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I need some calmness before I start my day.”
(一日を始める前に、ちょっと落ち着きが必要なんだよね。) - “Her calmness helped me relax.”
(彼女の落ち着きのおかげで、こっちもリラックスできたよ。) - “I admire his calmness in stressful situations.”
(彼がストレスの多い状況でも落ち着いていられるのはすごいと思う。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Your calmness during the meeting impressed our clients.”
(会議中のあなたの落ち着きがクライアントに好印象を与えました。) - “A leader’s calmness can inspire confidence in the team.”
(リーダーの落ち着きはチームに自信を与えます。) - “The CEO’s calmness was evident despite the sudden changes.”
(突然の変化があっても、CEOの落ち着きは明白でした。)
(3) 学術的/フォーマルな文脈での例文
- “Calmness is often regarded as a critical factor in cognitive performance.”
(落ち着きは認知機能において重要な要素とみなされることが多い。) - “Her research focuses on the psychological benefits of calmness in the workplace.”
(彼女の研究は職場における落ち着きがもたらす心理的利点に焦点を当てている。) - “The study concluded that calmness contributes to better decision-making.”
(その研究は、落ち着きがより良い意思決定に寄与すると結論づけた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- serenity(平静/静穏さ)
- tranquility(平穏/安らぎ)
- composure(平静さ/冷静沈着)
- peace(平和/平穏)
- ニュアンスの違い:
- serenity / tranquilityは自然や環境の静けさのイメージが強い。
- composureは自制心や、特に感情をコントロールできる状態に近い。
- peaceは個人や集団、さらに世界レベルでも使われ、広い意味の「平和・平穏」を示す。
- serenity / tranquilityは自然や環境の静けさのイメージが強い。
反意語(Antonyms)
- agitation(動揺)
- anxiety(不安)
- disturbance(混乱)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- 米: /ˈkɑːm.nəs/
- 英: /ˈkɑːm.nəs/
- 米: /ˈkɑːm.nəs/
- アクセント(強勢): 「calm」の部分(第1音節)に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: あまり大きな違いはありませんが、母音の長さなど若干の違いがある場合があります。
- よくある発音の間違い: 「calm」を「カラム」のように発音してしまう、また “l” を強く読みすぎるなどがあります。実際の「l」はほとんど音として表れず「カーム」に近い音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “calmness” の “l” を忘れて “camness” と書いたり、“calnmess” のように挿入してしまう誤りがたまにあります。
- “calm” と “clam” (二枚貝) を混同するケースもあるため気をつけてください。
- TOEICや英検などの試験で、落ち着きや冷静さを表す単語として出る可能性があります。文脈から名詞だと判断し、正しい品詞を選ぶ問題などに注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「calm + -ness」で「落ち着いている状態」と覚えましょう。「calm」は、波が穏やかな海や、風が吹いていない時の静かな景色をイメージすると記憶に残りやすいです。
- 文字構成をイメージするなら、「静寂さを加える“ness”」と理解すると「calm」そのものに「状態」を強調する感覚がつかめます。
以上が、英単語「calmness」に関する詳細な解説です。落ち着きや心の平静さを描写するのに便利な単語なので、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
平静さ;落ち着き