元となった辞書の項目
blessing
解説
1. 基本情報と概要
単語
- blessing (名詞)
意味(英語)
- “a favor or help from God or a higher power,” or “something that brings happiness or good fortune,” also “approval or support.”
意味(日本語)
- 「神や高次の存在からの恩恵や助け」、「幸運や幸福をもたらすもの」、または「賛同・承認」の意味です。宗教的な文脈では「祝福」「神の恵み」というニュアンスがありますが、日常的にも「ありがたいこと」「重要な助け」にも使われます。
品詞・活用形
- 品詞: 名詞 (countable / 不可算的に使われる場合もあり)
- 活用形: 単数形 “blessing”、複数形 “blessings”
他の品詞
- 動詞: bless (例: “He blessed the new house.”)
- 形容詞: blessed (例: “a blessed event”)
難易度(CEFR レベルの目安)
- B2(中上級)
→ 宗教的・抽象的な概念としてややレベルが高い単語ですが、日常会話でも度々登場するため、中上級レベルと位置づけられます。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: bless(「祝福する」「恵みを授ける」の意味)
- 接尾辞: -ing(「〜すること」「〜されたもの」のように動作や状態を表す)
関連語や派生語
- bless (動詞)
- blessed (形容詞)
- blessing in disguise (イディオム)
→ 「一見不幸に見えて実は幸運だったこと」
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- count one’s blessings(自分の幸運を数える・感謝する)
- give one’s blessing(承認する・賛同を与える)
- bestow a blessing(祝福を授ける)
- receive a blessing(祝福を受ける)
- a wedding blessing(結婚式での祝福)
- blessing from God(神からの恵み)
- parental blessing(両親からの許し・承諾)
- blessing ceremony(祝福の儀式)
- financial blessing(金銭的な恩恵)
- count it as a blessing(それを幸運とみなす)
3. 語源とニュアンス
語源: 古英語の “blēdsian” (血を使った宗教的儀式から転じて「神聖なものにする」「祝福する」の意味) が由来。
「血液を通じて神聖化する」という原意があり、後にキリスト教的な「神の恵みを授ける」という意味へと変化しました。ニュアンス / 注意点:
- 宗教的なニュアンスが強い言葉ですが、日常生活では「幸運」「ありがたいもの」「承諾・許可」といった意味合いでも幅広く使われます。
- フォーマルな文脈だけでなく、カジュアルな会話でも感謝や喜びを表現するときによく使われます。
- 宗教的なニュアンスが強い言葉ですが、日常生活では「幸運」「ありがたいもの」「承諾・許可」といった意味合いでも幅広く使われます。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞 / 不可算名詞
- 「喜びをもたらすもの」の一つ一つを数える場合は可算 (“Many blessings in my life.”)。
- 抽象的にまとめて「祝福」「恩恵」という概念を伝える場合は不可算的に扱われることもあります (“We should appreciate the blessing of good health.”)。
- 「喜びをもたらすもの」の一つ一つを数える場合は可算 (“Many blessings in my life.”)。
主な構文例
- give/receive someone’s blessing
- 「(人の)承認を与える/受ける」など権威や信頼できる相手からの賛同を指す。
- 「(人の)承認を与える/受ける」など権威や信頼できる相手からの賛同を指す。
- count one’s blessings
- 「自分が恵まれていることに感謝する」というイディオム。
- 「自分が恵まれていることに感謝する」というイディオム。
- blessing in disguise
- 「不幸に見えて、実は幸運につながるもの」というイディオム。
- give/receive someone’s blessing
フォーマル/カジュアル
- 宗教儀式や公式なスピーチではフォーマルに使われやすい。
- 日常会話で “That’s a blessing.” などとカジュアルに言う場合も多い。
- 宗教儀式や公式なスピーチではフォーマルに使われやすい。
5. 実例と例文
A. 日常会話
- “I’m so grateful for your help; it’s truly a blessing to have you around.”
→ 「あなたがいてくれることは本当に恵みだよ。とても感謝してる。」 - “Having a supportive family is a huge blessing in my life.”
→ 「支えてくれる家族がいることは私の人生で大きな幸運だよ。」 - “Even the small things can be blessings if we appreciate them.”
→ 「小さなことでも感謝すればそれは祝福になるんだよ。」
B. ビジネス
- “Our manager gave his blessing for the new project, so we can move forward.”
→ 「上司が新プロジェクトに承認を与えてくれたので、先に進めるね。」 - “Receiving the client’s blessing is crucial before we finalize any contract.”
→ 「契約を正式に結ぶ前に、クライアントの承認を得ることは重要です。」 - “It was a blessing in disguise that our initial proposal was rejected.”
→ 「最初の提案が却下されたのは、結果的には幸運だった。」
C. 学術的/フォーマル
- “The study analyzed the concept of ‘blessing’ in various religious traditions.”
→ 「その研究では、さまざまな宗教的伝統における『祝福』の概念を分析しました。」 - “He wrote a paper discussing how a community’s collective blessing could influence social harmony.”
→ 「彼は、共同体の集団的な祝福が社会の調和にどのように影響するかを論じた論文を書きました。」 - “The ceremony concluded with a formal blessing by the presiding official.”
→ 「儀式は司会者による正式な祝福で締めくくられた。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- gift(贈り物)
- より物理的な贈り物、または生まれつき持っている才能などを指すことが多い。
- より物理的な贈り物、または生まれつき持っている才能などを指すことが多い。
- favour/favor(恩恵)
- 「好意」「支持・後押し」など人が人に与えるサポートに近い。
- 「好意」「支持・後押し」など人が人に与えるサポートに近い。
- approval(承認)
- 賛成や認可という意味で、ややフォーマル。宗教的ニュアンスはない。
- 賛成や認可という意味で、ややフォーマル。宗教的ニュアンスはない。
- godsend(天からの贈り物)
- “blessing” よりもさらに「天からの思わぬ幸運」というニュアンスが強い。
反意語
- curse(呪い)
- “blessing” の真逆で、不幸や災いをもたらすもの。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA)
- イギリス英語: /ˈbles.ɪŋ/
- アメリカ英語: /ˈblɛs.ɪŋ/
- イギリス英語: /ˈbles.ɪŋ/
- アクセント: “BLESS-ing” のように第一音節 “bless” に強勢が置かれます。
- よくある発音ミス: 第二音節を強く発音してしまうことがあるので注意。“bless・ING” ではなく “BLESS・ing” と発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “blesing” と e を一つ忘れてしまうなどの間違い。
- 同音異義語との混同: 直接の同音異義語はありませんが、「bliss(至福)」と混同しやすい学習者もいます。
- 試験対策:
- TOEIC や 英検 などの問題でイディオム “blessing in disguise” “count your blessings” が出題される可能性があります。
- 宗教的な文脈やビジネスシーンでの “give one’s blessing” などのフレーズも要チェック。
- TOEIC や 英検 などの問題でイディオム “blessing in disguise” “count your blessings” が出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “blessing” は「当たり前に感じやすいけれど本来ありがたいこと」を思い出させる単語、とイメージすると覚えやすいです。
- 「あのベル(Bell)の音が ‘幸せ’ を呼ぶ」という語呂合わせを作ったり、 “Bless + ing” の組合せを意識して「誰かや何かから ‘恵み’ を頂いている動作・状態」と結びつけるのも有効です。
- 自分が感謝したいことや周囲の(小さな)幸福を書き出して “These are my blessings.” と言ったりすると、印象に残りやすいでしょう。
以上が blessing の詳細な解説です。「恵み」や「幸運」としての意味、宗教色の強いイメージだけでなく、日常会話やビジネスシーンでも「承認」や「ありがたいこと」として使われる便利な単語です。うまく使いこなせるように、例文やコロケーションを参考に練習してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
神の祝福を求める祈り
意味(2)
(食前の食後の)祈り(grace)
意味(3)
(神の)恩恵,祝福
意味(4)
《しばしば複数形で》ありがたいこと(もの),恩恵,幸運