approval
1. 基本情報と概要
単語: approval
品詞: 名詞 (noun)
活用形:
- 単数形: approval
- 複数形: approvals (まれに使われるが、文脈によっては公的な許可申請書などを指す場合などに用いられる)
英語での意味: “approval” means the act of agreeing with or accepting something.
日本語での意味: 「承認」「賛成」「許可」といった意味を持ちます。部下の企画に上司が“OK”を出すようなときや、ある提案に対して賛成の意を示すときに使われる言葉です。
CEFRレベル: B2(中上級)
- B2(中上級)は、日常会話はもちろん、ビジネスや学術的な文章にもある程度対応できるレベルです。
他の品詞の例:
- approve (動詞): 承認する・賛成する
- disapproval (名詞): 不承認・不賛成
- approved (形容詞): 承認された
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 「approve」(動詞) + 接尾辞「-al」
- 「approve」はラテン語の “ad-” (~へ) + “probare” (試す、証明する) に由来します。
- 接尾辞「-al」は「~の状態」「~に関すること」を表します。
- 「approve」はラテン語の “ad-” (~へ) + “probare” (試す、証明する) に由来します。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- gain approval (承認を得る)
- seek approval (承認を求める)
- grant approval (承認を与える)
- official approval (正式な承認)
- parental approval (親の同意・承認)
- unanimous approval (全会一致の承認)
- stamp of approval (太鼓判を押す、明確な承認)
- nod of approval (承認のうなずき)
- show approval (承認・賛成を示す)
- approval rating (支持率)
これらのフレーズはいずれも「承認・賛成の意味を含んだ言葉と組み合わせる」際に頻出します。
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語 “approbare” (ad-[~へ]+ probare[試す・証明する]) がフランス語を経て英語に入ったとされています。
ニュアンス・使用時の注意:
- 「approval」は比較的フォーマルな文脈でもカジュアルな文脈でも使われます。
- 「承認」というやや堅い印象がありますが、日常会話では「賛成」程度の軽いニュアンスでも使われます。
- 政府・会社などの公的機関から「正式に許可を得る」といった場面で繰り返し登場します。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞 / 不可算名詞:
- 通常は不可算名詞として扱われることが多いですが、文脈によっては可算名詞 (例: “We received three approvals from different departments.”) として使われることもあります。
一般的な構文・イディオム:
- “to get someone’s approval” (誰かの了承を得る)
- “to be in approval of ~” (〜を承認している/〜の賛成である) ※ややフォーマル
- “give one’s approval” (承認を与える)
フォーマル / カジュアルの違い:
- ビジネスや公的な文書では“approval”を多用しがちです。カジュアルな口語では「OK」「go-ahead」などが代わりに使われる場合もあります。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文
“I finally got my parents’ approval to travel abroad this summer.”
- (この夏に海外旅行をするのにやっと両親の許可をもらった。)
“She looked at me for approval before she gave her answer.”
- (彼女は答えを言う前に、私の賛成を求めるようにこちらを見た。)
“I need your approval on this playlist before I share it with everyone.”
- (みんなに共有する前に、このプレイリストについてあなたのOKをもらいたいんだ。)
5.2 ビジネスシーンでの例文
“We need senior management’s approval before proceeding with the project.”
- (プロジェクトを進める前に上層部の承認が必要です。)
“The budget proposal is still waiting for the CFO’s approval.”
- (その予算案はまだCFOの承認待ちです。)
“Once we receive official approval from the board, we can finalize the deal.”
- (取締役会の正式な承認が得られれば、契約を最終決定できます。)
5.3 学術的/専門的な文脈での例文
“All research studies must obtain approval from the ethics committee.”
- (すべての研究は倫理委員会の承認を得なければなりません。)
“The FDA’s approval is a major milestone for any pharmaceutical product.”
- (FDA(食品医薬品局)の承認は、どの医薬品にとっても大きな節目となる。)
“Publication of the paper depends on peer review board approval.”
- (論文の掲載は、査読委員会の承認次第です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- acceptance (受容、受け入れ)
- consent (承諾、同意)
- endorsement (支持、裏付け)
- permission (許可)
- “approval”は「公式の承認」や「賛成」の意味を持ち、やや形式的に用いられがちです。
- “acceptance”は「受け入れること」に重きを置き、感情的なレベルで認める場合にも使われます。
- “consent”は「(相手との合意)」によりフォーカスし、法的・公的書類にも頻出します。
- “endorsement”は「裏付け」「支持」として広告などでも使われます。
- “permission”は「許可」色が強く、上下関係を含む文脈に多い表現です。
反意語 (Antonyms)
- disapproval (不承認、不同意)
- refusal / rejection (拒否)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA): /əˈpruː.vəl/
- アクセントは “proo” の部分に置かれます。
- 音節は「a-PROO-val」と3つに分けられ、2音節目を強く発音します。
アメリカ英語 / イギリス英語:
- おおむね同じ発音です。ただし、イギリス英語は語尾の「-al」の母音がやや曖昧音 (schwa) /əl/ に近く発音されることがあります。
- アメリカ英語では全体的に母音がはっきり目に発音される場合が多いです。
よくある発音ミス:
- “approve” の “v” の後に「a」を付けてしまい “appro-va-l” のように強く発音してしまうことがありますが、実際は /əˈpruː.vəl/ です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “ap*p*roval” の “pp” を一つしか書かない誤りに要注意。
- 「approve (動詞)」との混同: “I need your approve.” は誤りで、“I need your approval.” が正解です。
- ビジネス文書では “approval” ≠ “permission” で、内々の口承の許可なら “permission”、正式書面なら “approval” と区別する場面があります。
試験対策での注意点
- TOEICや英検などでは、ビジネスや公的機関の文脈で“approval”が出題されることが多いです。文法問題だけでなく、読解パートで「承認」や「合意」の文脈を読み取る際によく登場します。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「approve」の語感は「真価を証明する (prove)」に「~への (ad-)」がついたイメージ、と覚えると “承認を得るには証明(prove)が必要” という連想がしやすいです。
- 覚え方としては “ア・プルーバル” と音節に分けて、真ん中の“プルー”を強めに発音すると印象に残りやすいでしょう。
- 自分がしたいことやアイデアに「太鼓判を押してもらう(stamp of approval)」というイメージで、ビジネスや研究の文脈と結びつけると定着しやすいです。
以上が名詞 “approval” の詳細解説です。ぜひ会話や作文の中で、“approval” とその関連語を積極的に使ってみてください。
(…に対する)賛成,是認《+to+名》