元となった辞書の項目
pronunciation
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: pronunciation
品詞: 名詞 (noun)
活用形: 不可算名詞のため、基本的には複数形はありません (ただし文脈によってまれに「pronunciations」の形も使われる場合があります)。
英語での意味
「pronunciation」は「言葉や音をどのように口に出すか(どのように発音するか)」を指す名詞です。
日本語での意味
「発音」という意味で、英語や他の言語の単語を正しく口に出して伝える仕方を示します。例えば、単語を正しく言えるかどうかを示すときに使います。学習者にとっては「その言葉をどう口に出すか」を表す重要な単語です。
- 「こういう場面で使われる」:英語学習や音声学の文脈で「この単語の正しい発音を確認しましょう」のように用いられます。
- 「こういうニュアンスの単語」:音声・言語に関する技術的なニュアンスや、学習・教育の文脈でよく呼ばれます。
CEFRレベルの目安:
- B1(中級)以上
「pronunciation」は英語を学習している人が中級(B1)くらいで耳にする単語です。ただし初級(A2)でも目にすることがあります。
他の品詞例:
- pronounce (動詞):「発音する」
- pronounced (形容詞):「はっきりした、顕著な」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- pro-:前に、前方へ(ラテン語やギリシャ語由来の接頭辞”pro”には「前に」「前もって」などの意味がある。)
- nunci/ nounce:知らせる、告げる(ラテン語”nuntiare”=知らせる から)
- -ation:名詞を作るための接尾辞
他の単語との関連性
- pronounce (動詞):「発音する」
- pronouncement (名詞):「宣言、布告、声明」
よく使われるコロケーション(関連フレーズ10選)
- correct pronunciation(正しい発音)
- clear pronunciation(明瞭な発音)
- standard pronunciation(標準的な発音)
- British pronunciation(イギリス英語の発音)
- American pronunciation(アメリカ英語の発音)
- improve one’s pronunciation(発音を改善する)
- focus on pronunciation(発音に焦点を当てる)
- pronunciation guide(発音ガイド)
- pronunciation practice(発音練習)
- subtle differences in pronunciation(微妙な発音の違い)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語で「公に告げる・告知する」という意味の “pronuntiare” が語源です。
- 中世フランス語 “prononciation” を経由して英語に入ってきたとされています。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「pronunciation」は「正しい発音の仕方」というニュアンスを持つため、学習者が自分自身の「発音力」について話す場合や、他人の発音を指摘する場合に使われます。
- フォーマル・インフォーマル問わず多用され、特にアカデミックや教育関連の場面でよく登場します。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(不可算が基本):通常は「発音」という抽象概念として扱われるため、「a pronunciation」とはあまり言いません。
- 「pronunciations」として複数形を使う場合は、「多様な発音のしかた」や「複数人の異なる発音パターン」を示すときなど、特殊な文脈で見られます。
一般的な構文・イディオム
- “The pronunciation of [単語] is …”
([単語]の発音は…です) - “Pay attention to your pronunciation.”
(自分の発音に気をつけてください) - “Pronunciation matters.”
(発音は重要です)
フォーマル/カジュアルどちらでも使われますが、言語学や教育的シーンではフォーマルに見受けられます。
5. 実例と例文
日常会話
- “I’m trying to improve my pronunciation in English.”
(英語の発音を改善しようとしているんだ。) - “Your pronunciation of French words is really good!”
(フランス語の発音がすごく上手だね!) - “Could you help me with the pronunciation of this name?”
(この名前の発音を教えてもらえる?)
ビジネス
- “We should consult a native speaker to refine our product name’s pronunciation.”
(製品名の発音をより洗練させるために、ネイティブスピーカーに相談すべきです。) - “Accurate pronunciation is crucial when giving presentations to international clients.”
(国際的な顧客にプレゼンを行うときには、正確な発音が非常に重要です。) - “Please include a pronunciation guide in our user documentation for clarity.”
(分かりやすいように、ユーザードキュメントに発音ガイドを入れてください。)
学術的
- “He wrote a research paper on the historical shifts in English pronunciation.”
(彼は英語の発音の歴史的変遷をテーマに研究論文を執筆した。) - “The linguistic course includes a detailed analysis of phonetics and pronunciation.”
(その言語学の講義は、音声学と発音の詳細な分析を含んでいる。) - “Students may struggle with the pronunciation of certain loanwords in English.”
(学生は英語の特定の外来語の発音に苦労するかもしれない。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- enunciation(明瞭な発音)
- 「pronunciation」と近い意味ですが、「言葉をはっきり発声する」ことにより焦点があります。
- 「pronunciation」と近い意味ですが、「言葉をはっきり発声する」ことにより焦点があります。
- articulation(調音、はっきり口を使って発音すること)
- 「発音」の仕組み(舌や唇、声帯の動き)により焦点が置かれます。
- 「発音」の仕組み(舌や唇、声帯の動き)により焦点が置かれます。
- accent(アクセント、なまり)
- 「pronunciation」の一部であるが、特定の地域や文化に根ざした発音の特徴を指します。
反意語
- 直接的な反意語はありませんが、「mispronunciation」(誤った発音)が対になる概念としてよく挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- British (BrE): /prəˌnʌn.siˈeɪ.ʃən/
- American (AmE): /prəˌnʌn.siˈeɪ.ʃən/
(イギリス英語・アメリカ英語ともほぼ同じIPA表記です。)
強勢(アクセント)の位置
- シラブル(音節)は「pro-nun-ci-a-tion」の5つ。
- stress(強勢)は「ci」にあるため、 “pro-NUN-ci-A-tion” と発音するイメージになります (“nun”のところをやや強く、「-ci-」部分を特に強調する発音も見られます)。
よくある発音の間違い
- “pro*nounciation” のように「noun」の部分を強く読み過ぎる、あるいは “pronoun*-see-a-shun” と中途半端に母音を伸ばしてしまう誤りが多いです。
- “pro*nounciation*” と「u」を一つ多く入れてしまうスペルミスにも注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “pronounciation” と書いてしまう間違いがしばしばあります(“pronun*ciation*” が正しい)。
- “pronounciation” と書いてしまう間違いがしばしばあります(“pronun*ciation*” が正しい)。
- 同音異義語との混同
- 類似のアナウンス(announcement)やアナウンス(announce)と混同しないように注意。
- 類似のアナウンス(announcement)やアナウンス(announce)と混同しないように注意。
- 試験対策
- TOIECや英検などで文章中に「発音に関する説明文」が出てくる場合がありますが、単語自体のスペルを問う問題もあります。
- 発音記号の読み方の問題や、発音に関する指摘問題などにも対処できるようにしておくと良いでしょう。
- TOIECや英検などで文章中に「発音に関する説明文」が出てくる場合がありますが、単語自体のスペルを問う問題もあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「発音」を意味する英単語なのに、意外とスペルミスが多い点で有名です。
“pronounce” は “ou” を使っていますが、 “pronunciation” になると “ou” の部分が「u」に変わるのが混乱のもと。 - 「pro-nun-ci-a-tion」と区切って、口に出してリズミカルに覚えると間違いにくいです。
- 語源の “nunciare”(知らせる、告げる)を思い出すと、「言い方を告げる」⇒「発音」というイメージで関連づけられます。
以上が「pronunciation」の詳細な解説です。学習時にはスペルと発音の強勢位置に特に注意しましょう。発音そのものを示す重要な単語ですから、英語学習者にとって馴染み深く、同時にしっかりと使いこなしておきたい単語の一つです。
意味のイメージ
意味(1)
発音,発音のしかた