shore
1. 基本情報と概要
単語: shore
品詞: 名詞 (可算名詞)
基本的な意味(英語): the land along the edge of a sea, lake, or other large body of water
基本的な意味(日本語): (海・湖・大きな川などの)岸、岸辺
「shore」は、海や湖、川など水域の端にある陸地部分のことを指す単語です。ビーチ(砂浜)やコースト(海岸線全般)のような場所を差すこともありますが、より一般的に「水に面した陸地」を幅広く指すイメージです。
- 活用形: 単数形 “shore”、複数形 “shores”
- 他の品詞例:
- 形容詞例: “offshore” (沖合の、海外の)、“onshore” (陸上の、陸に向かう)
- これらは「shore」を基にした形容詞です。
- 形容詞例: “offshore” (沖合の、海外の)、“onshore” (陸上の、陸に向かう)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
B2レベルでは、自然や場所を表す語彙をより豊かに使いこなし、文章読解や会話の中で状況を描写する力が求められます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
「shore」という単語は、もともと固まった形で使われる単語で、接頭語や接尾語を明確に持つわけではありません。ただし、先述のように“offshore”(沖合の)や“onshore”(陸のほうへ)のように、接頭語がついた形で用いられることがあります。
派生語や類縁語
- shoreline: 海岸線、岸線
- offshore: 沖合の、海外の
- onshore: 陸地に向かう
- seashore: 海辺、浜辺
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- “rocky shore” – 岩だらけの岸
- “sandy shore” – 砂の岸辺 / 砂浜
- “shore up” – 補強する(比喩表現で「支える」という意味でも使う)
- “along the shore” – 岸に沿って
- “reach the shore” – 岸にたどり着く
- “leave the shore” – 岸を離れる
- “shore line” – 岸線(shoreline とは別にスペースを空ける表記もある)
- “on the shore” – 岸上で
- “shore erosion” – 海岸浸食
- “shore excursion” – 寄港地観光(クルーズで船を降りて行う観光)
3. 語源とニュアンス
語源:
「shore」は中英語で “schore” として使われていたとされ、さらに古英語 “score” にさかのぼる可能性があります。もともと「切り立った崖」や「断ち切る」を表す語源を持つとも言われ、海や川などの水域との境目をイメージした言葉です。
ニュアンス:
- shore は「水辺と陸地の境目」としてややしっかりした感覚があり、ビーチのように「砂地」だけでなく、大きな岩場や崖、港湾など広い範囲を指します。
- 口語的にも文書的にも使われる単語で、過度にフォーマルというわけではありませんが、観光記事や文学的描写などでもよく見られます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞ですので、単数形・複数形で使い分けます。
- 単数形 “a shore”
- 複数形 “the shores” など
- 単数形 “a shore”
- 主に場所や位置を示すための前置詞と組み合わせることが多いです。
- “on the shore” (岸上で)
- “along the shore” (岸沿いを)
- “from the shore” (岸から)
- “on the shore” (岸上で)
一般的な構文・イディオム
- shore up: 文字通りは「岸に土台を築く」というイメージですが、「弱い部分を補強する」「支援する」という比喩的な使い方が多いです。
- 例)“We need to shore up our supply chain.”
使用シーンとしては、“shore”自体はフォーマル・カジュアルを問わずに使用されます。文学作品から日常の会話まで幅広く使えます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Let’s take a walk along the shore this evening.”
(今晩、岸沿いを散歩しようよ。) - “I found some beautiful shells on the shore.”
(岸辺できれいな貝殻を見つけたよ。) - “We can see the sunset from the shore.”
(岸から夕日が見えるよ。)
ビジネスシーンでの例文
- “Our new office is located near the shore, making it an attractive place for clients to visit.”
(私たちの新オフィスは岸辺の近くにあり、顧客が訪れやすい魅力的な場所です。) - “The shipping company handles cargo both onshore and offshore.”
(その海運会社は陸上と沖合の両方で貨物を扱っています。) - “We must shore up our finances before expanding overseas.”
(海外に進出する前に、財政基盤をしっかり強化しなければなりません。)
学術的・専門的文脈での例文
- “Shore erosion has become a serious environmental issue in this region.”
(この地域では海岸浸食が深刻な環境問題となっています。) - “Marine biologists frequently study wildlife along rocky shores.”
(海洋生物学者は岩の多い岸辺に生息する生き物をよく研究します。) - “The geographical survey analyzed the sediment along the shore to assess contamination levels.”
(地理調査では、汚染度を評価するために岸沿いの堆積物を分析しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- coast(海岸):より長い海岸線全般を指すイメージ。
- “shore” は単発的な岸辺を指す、 “coast” は広域の海岸線の印象。
- “shore” は単発的な岸辺を指す、 “coast” は広域の海岸線の印象。
- beach(砂浜):特に砂地の海辺を指す。
- “shore” は砂ではない場所も含む幅広い意味。
- “shore” は砂ではない場所も含む幅広い意味。
- bank(川岸):川の岸を指すときによく使われるが、小さめの河川でも用いられる。
- “shore” は湖や海、川など大きな水域に幅広く使える。
- “shore” は湖や海、川など大きな水域に幅広く使える。
反意語(厳密には反意語ではないが対比されやすい語)
- inland(内陸):水辺から離れた場所。
- sea / ocean(海):水域そのもの。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ʃɔːr/ (米), /ʃɔː/ (英)
- アメリカ英語では “shore” の “r” をはっきり発音します(ʃɔːr)。イギリス英語では語尾の “r” はあまり発音しません(ʃɔː)か、ほぼ聞こえない程度です。
- 強勢は単語全体で「ショー(r)」と発音し、語頭に近いところにアクセントがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル間違い: “shore” を “shoree” や “shor” とつづりミスすることがあるので注意。
- 同音異義語との混同はあまりありませんが、動詞の “sure”(確信している)や “assure”(保証する)とはスペル・発音が異なるので区別が必要です。
- TOEICや英検などの試験では、場面描写や環境問題に関するパッセージで「shore」や「offshore」「onshore」といった派生語が出てくることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペリングのポイント: “sh” + “ore” で「ショア」。
- イメージ: “shore” は「ショア」と読むので、海岸に出た時に「ショアー!」(歓声)を上げるイメージを持つと覚えやすいかもしれません。
- 水際・水の縁のイメージを思い出すと、海だけでなく湖や大きな川の「岸辺」を指せると理解しやすいでしょう。
以上が、名詞 “shore” の詳細解説です。水辺の風景を描写するときなど、ぜひ使ってみてください。
〈C〉(海・湖・河の)岸,海岸,湖畔,河岸
〈U〉陸
《しばしば複数形で》地方,国(country)