最終更新日:2025/11/20

〈C〉(高さ・音色・長さ・音量の点から見た)音 / 〈C〉〈U〉音質 / 〈C〉楽音;全音程 / 〈C〉《しばしば複数形で》言い方,書き方,口調,語調 / 〈C〉支配的な(一般的な)風潮(傾向) / 〈U〉(筋肉などの緊張の)正常な状態 / 〈C〉色調,色合い,濃淡,明暗 / (音・色などで)…‘に'ある調子(口調,色合い)をつける / …‘の'色を変える,色を補正する

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

tone

名詞

〈C〉(高さ・音色・長さ・音量の点から見た)音 / 〈C〉〈U〉音質 / 〈C〉楽音;全音程 / 〈C〉《しばしば複数形で》言い方,書き方,口調,語調 / 〈C〉支配的な(一般的な)風潮(傾向) / 〈U〉(筋肉などの緊張の)正常な状態 / 〈C〉色調,色合い,濃淡,明暗 / (音・色などで)…‘に'ある調子(口調,色合い)をつける / …‘の'色を変える,色を補正する

このボタンはなに?

彼女は自信を持ったように聞こえるように声のトーンを調整しました。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: tone

品詞: 名詞 (ただし、他の文脈では動詞としても使われる)

CEFRレベル: B2(中上級)


  • 音楽や言語などで用いる「音色」「音の高さ」という意味や、話し方や文章の「調子」「雰囲気」を表す言葉です。

  • 例えば「声のトーンが優しい」「文章のトーンが軽い」など、主に「全体的な雰囲気や印象」「音の性質」を表現するときに使われます。

活用形・他の品詞


  • 動詞形: tone (トーンを整える/肌などを引き締めるなどの意味で使われる)


    • 例: I need to tone my muscles.(筋肉を引き締めたい)


  • 形容詞形(例): tonal(音の、音階の)


    • 例: tonal shifts(音の変化、または作品の雰囲気の変化)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • tone は接頭語・接尾語がついていない、比較的短い単語です。語幹は「ton(e)」と捉えられますが、英語圏では「tone」として一語で機能することがほとんどです。

詳細な意味と関連性


  • 「音の性質」:音声・音楽などの高さ、響きの特徴

  • 「絵やデザインの色調」:色の明暗・彩度の調子

  • 「文体・発言などの調子」:書き方・話し方が醸し出す全体の雰囲気

  • 「身体の張り」:筋肉などの締まり具合(主に動詞の “tone” として使われるが、名詞形で “muscle tone” と言えば「筋肉のトーン、張り」のことを指す)

よく使われるコロケーション(10個)


  1. “tone of voice” — 声の調子

  2. “friendly tone” — 親しみやすい調子

  3. “formal tone” — 形式的な調子

  4. “tone down” — トーンを抑える・落ち着かせる

  5. “tone up” — 引き締める(筋肉など)

  6. “musical tone” — 音楽的な音色

  7. “tone setting” — 雰囲気を決める

  8. “tone of the conversation” — 会話の雰囲気

  9. “skin tone” — 肌の色調

  10. “underlying tone” — 背景にある(潜在的な)トーン

3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “tonus”(緊張という意味)に由来し、フランス語 “ton” を経由して英語に入りました。もともと弦楽器の張り具合や緊張状態が「音の高さ」を決定することから、「音の調子」を指すようになったと考えられます。

  • ニュアンス:


    • カジュアルな会話では「声の感じ」「態度の雰囲気」を指すときなど、比較的広い意味合いで用いられます。

    • フォーマルな文章でも「書き手の文体」を表す重要な単語として使われます。

    • 感情的・批判的に「トーンがきつい」とする場合は、否定的なニュアンスになりやすいです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算・不可算名詞:


    • 可算名詞として使うとき: “different tones of voice”(異なるトーン)など、種類を数える場合。

    • 不可算名詞として使うとき: “the overall tone of the article”(記事全体のトーン)など、抽象的・全体的な雰囲気を指す場合。


  • 文章・会話でのよくある構文例:


    1. “The tone of her speech was very inspiring.”

    2. “You should watch your tone when speaking to your boss.”

    3. “His writing tone is quite formal.”


5. 実例と例文

日常会話


  1. “Could you lower your tone a bit? It’s too loud in here.”

    →「少し声のボリュームを落としてもらえる?ここでは声が大きすぎるよ。」

  2. “I love the tone of your voice when you sing.”

    →「あなたが歌うときの声のトーンが大好きなんだ。」

  3. “Her tone changed when she realized we were serious.”

    →「私たちが本気だとわかった途端、彼女の話し方の調子が変わったよ。」

ビジネス


  1. “Let’s maintain a professional tone during the meeting.”

    →「ミーティング中はプロフェッショナルな調子を心がけましょう。」

  2. “Your presentation had a friendly tone that appealed to the clients.”

    →「あなたのプレゼンは親しみやすいトーンで、クライアントに好印象を与えました。」

  3. “We need to adjust the tone of our email to sound more courteous.”

    →「メールの文面をもっと丁寧なトーンに調整する必要があります。」

学術的な文脈


  1. “The author’s tone in the research paper is markedly neutral.”

    →「その研究論文における著者のトーンは顕著に中立的です。」

  2. “A formal tone is generally required for scientific publications.”

    →「科学論文では一般的にフォーマルな調子が求められます。」

  3. “When analyzing discourse, it is crucial to assess the tone and intent.”

    →「談話を分析するときは、トーンと意図を評価することが重要です。」

6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “manner”(態度/様子)


    • 「態度」全般を示し、必ずしも音や文章だけに限定しない。


  2. “style”(スタイル/様式)


    • 書き方や言い回しの表現方法を表す。


  3. “voice”(声/発言の仕方)


    • 実際の声や意見の形で捉えられることが多く、「トーン」よりも具体的。


反意語


  • 直接的な反意語はないが、「silence」(沈黙)が「音のトーンがない状態」を示す言葉として対比的に用いられる場合がある。

7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • アメリカ英語: /toʊn/

    • イギリス英語: /təʊn/


  • 強勢(アクセント): 単音節語のため、基本的には “tone” 全体をはっきり発音します。

  • よくある間違い: アメリカ英語の /oʊ/ とイギリス英語の /əʊ/ の違いが混同されることが多いです。日本語の「トーン」に引っ張られて「トーン(/toːn/)」と伸ばしすぎるとネイティブの発音とずれることがあります。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミスとして “toon” や “ton” と書いてしまうケースがあります。

  • 動詞の “tone” と名詞の “tone” を混同しないように注意(文脈で見極める)。

  • TOEICや英検などのテストでは、ビジネスメールの「文面のトーンに関する質問」や、会話文で「話し手の感情・雰囲気」を問う問題に出題されやすいです。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「トーン」というカタカナ語でも日常的に使われるため、日本語にも定着している単語として覚えやすいです。

  • 「弦が張られると音程が決まる」というイメージを持つと、「tone」の語源(張り・緊張)を連想しやすくなります。

  • 自分の声や文章の「雰囲気」を意識するときにすぐ使ってみると、自然に定着しやすいでしょう。


上記のポイントを把握しておくと、日常会話でもビジネスでも、あるいは学問的な文章でも「tone」という単語を的確に使えるようになります。気になる時は、メールやプレゼンなどのシチュエーションで「tone」に注目してみてください。

意味のイメージ
tone
意味(1)

〈C〉(高さ・音色・長さ・音量の点から見た)

意味(2)

〈C〉〈U〉音質

意味(3)

〈C〉楽音;全音程

意味(4)

〈C〉《しばしば複数形で》言い方,書き方,口調,語調

意味(5)

〈C〉支配的な(一般的な)風潮(傾向)

意味(6)

〈U〉(筋肉などの緊張の)正常な状態

意味(7)

〈C〉色調,色合い,濃淡,明暗

意味(8)

(音・色などで)…‘に'ある調子(口調,色合い)をつける

意味(9)

…‘の'色を変える,色を補正する

和英選択問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★