最終更新日:2025/11/03

正方形の,四角な,直角の,直角をなす / 角ばった,がっかりした / 平方の,2乗の(《略》sq.) / 《補語にのみ用いて》対等の,五分五分の(even);貸し借りにない / 正直な(honest),公正な(fair),正しい(just)

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元となった辞書の項目

square

形容詞

正方形の,四角な,直角の,直角をなす / 角ばった,がっかりした / 平方の,2乗の(《略》sq.) / 《補語にのみ用いて》対等の,五分五分の(even);貸し借りにない / 正直な(honest),公正な(fair),正しい(just)

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解説

以下では、形容詞「square」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語:square (adjective)

  • 日本語:四角い、正方形の、真っ直ぐな、率直な、堅苦しい、などの意味をもつ形容詞です。

    「square」という形容詞は、主に「形が四角い、直角を成す」というニュアンスを基本としながら、そこから派生して「きっちりとした」「公正な」「堅苦しい」「角張った態度の」といった意味も表します。

品詞


  • 形容詞(adjective)

活用形


  • 形容詞なので時制による変化はありませんが、副詞形は「squarely」となります。

    例:He looked at me squarely.(彼は私をまっすぐ見つめた)

他の品詞


  • 名詞:square(正方形・四角、広場)

    例:“Trafalgar Square” のように「~広場」の意味。

  • 動詞:square(~を四角くする、勘定を清算する、一致させる など)

    例:to square a debt(借金を清算する)

CEFRレベルの目安


  • B1(中級)〜B2(中上級)

    日常会話でも「四角い」「まっすぐな」などの形容詞として使われるほか、比喩的に「公正な」「堅苦しい」というニュアンスでも用いられるため、中級〜中上級の学習者にとっても、少し幅のある語感の理解が必要となります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「square」はもともとラテン語系の「quad」(四)やフランス語「esquire」などから関連してきた語で、接頭語や接尾語が明確についているわけではありません。

詳細な意味と関連する派生語


  1. 四角い

  2. 真っ直ぐな、率直な

  3. 公平な、公明正大な

  4. 堅苦しい、型にはまった

派生語


  • squarely (副詞):まっすぐに、率直に

  • squareness (名詞):四角さ、率直さ

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. square shape(四角い形)

  2. square deal(公正な扱い)

  3. square meal(きちんとした食事)

  4. square shoulders(角ばった肩、堂々とした姿勢)

  5. square look(まっすぐな視線)

  6. square face(四角い顔)

  7. square number(平方数)

  8. square jaw(角ばったあご、しっかりした感じ)

  9. square in the eye(目をまっすぐ見て)

  10. square with(~と一致する、合致する)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「square」はラテン語の「quadrum(四角形)」が古フランス語を経て英語に伝わったと言われています。もともと「四角形」「正方形」を指す言葉でしたが、転じて「きっちり」「正直」「堅苦しい」といった抽象的なニュアンスにも発展しました。

微妙なニュアンス・使用時の注意点


  • 「四角い」という物理的な形状の意味だけでなく、「率直」「公正」「堅苦しい」といった比喩的表現にも使われます。とくに「square person」などと言うと「堅物の人」「古風でまじめすぎる人」という意味合いが生まれます。訴えたい肯定・否定のニュアンスによって、口語でも文章でも使え、フォーマル・カジュアル両方の文脈で見られますが、真面目すぎるニュアンスがある場合には気をつけましょう。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • 「be + square」:形が四角い、または堅苦しい

    例:He is square in his thinking.(彼の考え方は堅苦しい)

  • 「look + square」:四角く見える

  • 「stand + square」:姿勢がしっかりしている、または率直である

イディオム


  • “square up to someone/something” : ~に立ち向かう、対峙する

    例:He finally squared up to his problems.(彼はついに自分の問題に立ち向かった)

使用シーン(フォーマル/カジュアル)


  • 物理的形状の「四角い」意味はカジュアルからビジネス文書まで幅広く使用可。

  • 「公正な」「堅苦しい」の意味合いはややフォーマル・少し古めかしい表現としても使われることがあります。


5. 実例と例文

以下、それぞれ3つずつ例文を挙げます。

日常会話


  1. “That table looks square. Are you sure it will fit in the corner?”

    (あのテーブル四角いね。角に置けるかな?)

  2. “He’s so square that he insists on following every rule.”

    (彼はすごく堅苦しくて、どんな規則でも守らなきゃ気が済まないんだ。)

  3. “Let’s get a square meal before we continue shopping.”

    (ちゃんとした食事をしてから、買い物を続けようよ。)

ビジネス


  1. “We aim to give every client a square deal.”

    (私たちはすべての顧客に公正な待遇を提供することを目指しています。)

  2. “Please ensure the pictures are hung square on the wall in the conference room.”

    (会議室の壁に飾る絵は、まっすぐ正しく掛けられているか確認してください。)

  3. “Our manager wants us to square our accounts by the end of the quarter.”

    (マネージャーは四半期が終わるまでに帳簿をきちんと精算するようにと言っています。)

学術的・専門的


  1. “When designing a platform, a square frame provides better load distribution.”

    (プラットフォームを設計するときは、四角いフレームがより良い荷重分散を提供します。)

  2. “His argument was square with the available data.”

    (彼の主張は、入手可能なデータと合致していた。)

  3. “In algebra, we learn about square numbers and their properties.”

    (代数学では、平方数とその性質について学びます。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. rectangular(長方形の):四つの角を持ちますが、縦横比が正方形と異なる。

  2. boxy(箱形の):カジュアルなニュアンスで「四角ばった」様子を表す。

  3. fair(公正な):正しさや公平さを示すが、形状の意味はない。

反意語


  1. round(円形の):形が丸いという点で「square」と対極。

  2. crooked(曲がった、不正な):真っ直ぐで公正なニュアンスを含む「square」とは逆の意味。

「square」と「fair」の比較例:


  • “square”は形の四角さや態度の「堅苦しさ」や「公正さ」を強調することが多いです。

  • “fair”は「公正」「正当」という意味に集中しており、形状の意味はありません。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • イギリス英語: /skweə/

  • アメリカ英語: /skwɛr/

強勢(アクセント)


  • 強勢は音節全体(「skwe(ə)r」)にかかり、最初の音 “s” ははっきり、後ろの “r”まで繋がるイメージです。

よくある間違い


  • “square”の“qu”部分が「ク」ではなく「クワ」となるのが正しい発音に近いです。

  • “scare”(/skeər/)との混同に注意しましょう(「怖がらせる」という意味)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “squre”のように “a” を抜かしてしまうミスが多いです。


  2. 同音異義語・似たスペリング


    • “scare” → 「怖がらせる」

    • “squire” → 「従者、郷士」

      いずれも似ていますが意味も綴りも異なるので注意しましょう。


  3. 資格試験での出題傾向


    • TOEICや英検などでも、形容詞の使い方や比喩的用法(square dealなど)が狙われることがあります。文脈で「公正な」「堅苦しい」を選ばせる問題などに注意が必要です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「数字の2乗」のことを“square”と言うように、“4つの辺と角を持つ”イメージを思い浮かべると覚えやすいです。

  • “S” + “QU” + “ARE”のように区切って発音を意識すると、“skwɛr” に近い音になります。

  • 「正方形はブレがなくどっしり安定している」イメージ→「公正でキッチリしている」比喩へとつながる、と理解すると記憶に残りやすいでしょう。


以上が形容詞「square」の詳細解説です。四角いものを指すだけでなく、公正や率直といった抽象的な意味にも転用される単語であることを意識してみてください。

意味のイメージ
square
意味(1)

正方形の,四角な,直角の,直角をなす

意味(2)

角ばった,がっかりした

意味(3)

平方の,2乗の(《略》sq.)

意味(4)

《補語にのみ用いて》対等の,五分五分の(even);貸し借りにない

意味(5)

正直な(honest),公正な(fair),正しい(just)

意味(6)

率直な,はっきりした,きっぱりした(direct)

意味(7)

実質のある,十分な

意味(8)

《俗》しゃちほこばった

和英選択問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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