smooth
形容詞「smooth」の詳細解説
1. 基本情報と概要
英単語: smooth
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語)
- Having an even and regular surface; free from perceptible projections, lumps, or indentations.
- (Figurative) Having an easy, flowing manner or style; without sudden stops or changes.
意味(日本語)
- でこぼこがなく、平らで滑らかなさま。
- (比喩的に)流れるように滑らかな、途切れなくスムーズな様子を指すこともあります。
「表面がすべすべしている」「問題や引っかかりがなくスムーズに進む」といったニュアンスを表すのに使います。
活用形
- 比較級: smoother(より滑らかな)
- 最上級: smoothest(最も滑らかな)
他の品詞例
- 動詞: to smooth(…を滑らかにする)
- 名詞: smoothness(滑らかさ)
- 副詞: smoothly(滑らかに)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
・B1(中級)レベルの学習者にとって、比較的日常的に使われる語彙です。形容詞や副詞としてバリエーション豊富に使うことができます。
2. 語構成と詳細な意味
「smooth」は一語で接頭語やはっきりした接尾語を含まない、単純語の形容詞です。
- 語幹: 「smooth」
よく使われる派生語・類縁語
- smoothness(名詞)
- smoothly(副詞)
- smoothing(動名詞または形容詞的用法)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- smooth surface(滑らかな表面)
- smooth transition(円滑な移行)
- smooth operation(スムーズな運営・操作)
- smooth flight(安定した飛行)
- smooth texture(滑らかな質感)
- smooth skin(なめらかな肌)
- smooth road(舗装が整った道/走りやすい道)
- smooth sailing(順調に進むこと)
- smooth talker(口がうまい人)
- smooth performance(滑らかな/スムーズなパフォーマンス)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の「smōð」から派生した単語で、もともと「不揃いな部分がない表面」を指していました。
ニュアンス
- 「滑らか」「スムーズ」という語感から、実際の触覚だけでなく、物事が円滑に進んだり、人の話し方が流暢である様子など、幅広く比喩的に用いられます。
- 口語でも文章でもどちらでも使われますが、「smooth talker」のように人を形容する場合は、やや口語的な表現です。
- フォーマル/カジュアルのどちらにも対応しやすい単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞: 主語を説明したり、補語として使われたりします。
例: The surface is smooth. (表面は滑らかだ) - 比較級・最上級: 比較表現で使う際は
smoother,
smoothest
となります。
例: This table is smoother than the one in the back. - 慣用的表現:
smooth sailing
は「順風満帆」といったイディオムとして使われることがあります。
使用シーン
- フォーマルでもカジュアルでも広く使われます。
- ビジネス文書、プレゼンテーションで「smooth transition」「smooth process」のようにフォーマルな表現が可能です。
- 日常会話で「That was smooth!(上手かったね!/スムーズだったね!)」のようにカジュアルにも使われます。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文
This lotion makes my skin feel really smooth.
(このローションのおかげで肌が本当に滑らかになるの。)Wow, that was a smooth move opening the door like that.
(おお、あんな風にドアを開けたの、手際良かったね。)The transition from breakfast to work was surprisingly smooth today.
(今日は朝食から仕事までの流れが驚くほどスムーズだったよ。)
5.2 ビジネスシーンでの例文
We aim for a smooth integration of the new software into our existing system.
(既存のシステムに新しいソフトウェアを円滑に統合することを目指しています。)Let’s ensure a smooth onboarding process for our new employees.
(新入社員の受け入れがスムーズに進むようにしましょう。)Thanks to the team’s cooperation, our product launch went very smoothly.
(チームの協力のおかげで、製品のローンチは非常にスムーズに進みました。)
5.3 学術的な文脈での例文
The surface of the sample appeared exceptionally smooth under the microscope.
(顕微鏡で見ると、そのサンプルの表面は非常に滑らかであることがわかった。)A smooth function is one that has derivatives of all orders.
(数学において“スムーズな関数”は、すべての階の微分が存在する関数を指します。)Results indicate a smooth transition occurs between the two phases at approximately 50°C.
(結果は、約50°Cで2つの相の間の移行が滑らかに起こることを示しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- silky(シルクのように滑らかな)
- 「触り心地」がより柔らかい感触のイメージ。
- 「触り心地」がより柔らかい感触のイメージ。
- even(凹凸がない)
- 「水平・平坦」という意味が強い。
- 「水平・平坦」という意味が強い。
- polished(磨き上げられた)
- 表面が磨かれて光沢を帯びていることを強調。
- 表面が磨かれて光沢を帯びていることを強調。
- glossy(つやのある)
- 「光沢」のニュアンスが強い。
- 「光沢」のニュアンスが強い。
反意語(Antonyms)
- rough(ザラザラした)
- uneven(凸凹のある)
- coarse(粗い)
7. 発音とアクセントの特徴
IPA
- アメリカ英語(General American英語): /smuːð/
- イギリス英語(RP): /smuːð/
アクセント
- 「smooth」の強勢は、単語の最初の音節に置きます(「smu」の部分)。
- 最後の「th」は有声の [ð] (“this” の th) なので、日本人学習者は「スムーズ」と濁らずに発音できるよう意識が必要です。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、母音の長さや「th」の響きに微妙な差があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- 「smoth」や「smooh」などと間違えることがあるので注意。
- 「smoth」や「smooh」などと間違えることがあるので注意。
- 発音:
- /smuːð/ の /uː/ をしっかり伸ばし、喉で [ð] を濁す必要あり。
- /smuːð/ の /uː/ をしっかり伸ばし、喉で [ð] を濁す必要あり。
- 同音異義語との混同:
- 「smooth」と同音異義語は特になし。ただし「smother」((息を)詰まらせる)と混同しないように気をつける。
- 「smooth」と同音異義語は特になし。ただし「smother」((息を)詰まらせる)と混同しないように気をつける。
- 試験対策:
- TOEICや英検などのリスニングパートで、口語表現として「smooth move」「smooth it over」などが聴き取れるかどうかが問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「smooth」は “moo”(牛の鳴き声の「ムー」)のように口をすぼめて長く伸ばしながら、最後に有声の《th》をつけるイメージを持つと覚えやすいです。
- ビジュアルイメージとして、表面がツルツルした大理石をなでている姿を思い浮かべると定着しやすいかもしれません。
- 「なめらか」なイメージがはっきりしているので、実際にツルツルした物を触りながら練習すると、感覚的に覚えられます。
以上が形容詞「smooth」の詳細な解説です。表面が滑らかであることを指すだけでなく、物事をスムーズに進める様子など、幅広く使える便利な単語です。ぜひ様々な場面で使ってみてください。
(表面が)滑らかな,すべすべした;平らな平坦(へいたん)な
(動きが)円滑な,揺れのない
(物事が)すらすら運ぶ,順調な,平隠な
(味など)滑らかな;(練り粉など)つぶつぶ(むら)のない
愛想のよい,取り入るような
=smoothly