最終更新日:2025/11/06

遠回りの,回り道の・(言葉などが)遠回しの,間接の・= merry-go-round・traffic circle

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元となった辞書の項目

roundabout

IPA(発音記号)
名詞

遠回りの,回り道の・(言葉などが)遠回しの,間接の・= merry-go-round・traffic circle

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交通渋滞を避けるために遠回りをしました。

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解説

以下では名詞としての「roundabout」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語: roundabout

日本語: ラウンドアバウト

意味(簡潔な説明)


  • イギリス英語では、車が円形状に走行する交差点、いわゆる「環状交差点」を指すことが多いです。

  • アメリカ英語では、遊園地などの「メリーゴーラウンド」を指す場合もあります。

「車が交差点をぐるりと回る場所や、子どもたちが乗って回る遊具」という感じの単語で、イギリス英語を中心に使われています。「環状交差点」というニュアンスのほか、回転遊具なども指せる名詞です。

品詞


  • 名詞 (noun)


    • 可算名詞 (可算扱いになるので a roundabout, the roundabout, roundabouts が可能)


活用形

名詞のため、基本的には可算名詞として複数形は roundabouts です。

他の品詞形


  • 形容詞(adjective)として、「回りくどい、遠回しな」という意味でも使われることがあります。

    例: a roundabout way (遠回りな方法), a roundabout explanation (回りくどい説明)

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    交通の話題や、少し抽象的に「遠回り」な表現などを使いたい場面で出てくる単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • round + about


    • 「round」= 円形の、まわる

    • 「about」= まわりに、近辺に


これらが合わさって「まわりをぐるっと走る(あるいは回転する)場所や物」という意味を持つようになっています。

関連語や派生語


  • traffic circle / rotary: アメリカ英語で同義的に使われる(特に「rotary」は北東部でよく聞かれる)。

  • 形容詞としての “roundabout” = 遠回しな、回りくどい。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. approach a roundabout(ラウンドアバウトに近づく)

  2. enter the roundabout(ラウンドアバウトに入る)

  3. leave the roundabout(ラウンドアバウトを出る)

  4. navigate a roundabout(ラウンドアバウトを通過する/走り抜ける)

  5. a busy roundabout(混雑したラウンドアバウト)

  6. a large roundabout(大きなラウンドアバウト)

  7. a multi-lane roundabout(複数車線のラウンドアバウト)

  8. roundabout system(ラウンドアバウト方式)

  9. roundabout intersection(ラウンドアバウト式交差点)

  10. the roundabout in the city center(市の中心のラウンドアバウト)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「round」(円形) + 「about」(周囲/付近) という非常に直裁な合成語です。

  • イギリス英語圏で環状交差点を指す言葉として歴史的に一般化し、やがて遊具などにも派生して使われるようになりました。

ニュアンスと使用上の注意


  • 交通に関するフォーマル/一般的な場面


    • イギリスでは非常に一般的かつ標準的な用語。


  • 遊具を指す場合


    • アメリカでは「roundabout」でメリーゴーラウンド、イギリスでは「playground roundabout」といった言い方もされる。


  • 比喩的表現での「遠回し/回りくどい」ニュアンス


    • 形容詞形 roundabout で使われる際は、「はっきり言わずにぐるぐる遠回しにする」ようなイメージを持つ。



4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞(可算)


    • a roundabout / the roundabout / several roundabouts

    • 交通設備や遊具として意味を成す場合はカウントできます。


  2. 形容詞としての用法


    • 例: He took a roundabout route to avoid traffic.


      • 「渋滞を避けるために彼は遠回りのルートを取った。」



  3. イディオム的構文


    • (go) the roundabout way: 「回り道をする、遠回しに話す」

    • in a roundabout way: 「遠回しに〜する」


フォーマル / カジュアル


  • 交通に関しては日常的にもフォーマルにも使われる。

  • 形容詞としてはややカジュアル~中程度の改まった文章まで幅広く使われるが、学術論文などの厳密な場面ではあまり登場しない。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “We need to take the second exit at the next roundabout.”

    「次のラウンドアバウトでは2つ目の出口を使わないといけないよ。」


  2. “There’s a small roundabout near the school where kids often play.”

    「学校の近くに小さなラウンドアバウト(回転遊具)があって、子どもたちがよく遊んでいるんだ。」


  3. “In a roundabout way, he told me he didn’t like my cooking.”

    「遠回しに、彼は私の料理が好きじゃないって言ったよ。」


ビジネスシーンでの例文


  1. “We plan to redesign the intersection as a modern roundabout to improve traffic flow.”

    「交通の流れを改善するため、その交差点を最新式のラウンドアバウトとして再設計する予定です。」


  2. “Please include the proposed roundabout in the final blueprint.”

    「提案されたラウンドアバウトを最終設計図に含めてください。」


  3. “Let’s avoid a roundabout explanation and get straight to the point in the presentation.”

    「プレゼンでは遠回りな説明をやめて、要点に直接触れましょう。」


学術的な文脈での例文


  1. “Numerous studies suggest that replacing conventional intersections with roundabouts reduces accident rates.”

    「多くの研究が、従来型の交差点をラウンドアバウトに変えると事故率が下がることを示唆している。」


  2. “The roundabout design incorporates geometric features that naturally slow down vehicles.”

    「ラウンドアバウトの設計には、車の速度を自然に落とす幾何学構造が取り入れられている。」


  3. “In urban planning, the adoption of roundabouts is considered an effective traffic calming measure.”

    「都市計画において、ラウンドアバウトの採用は交通を落ち着かせる有効な手段と考えられている。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語(synonyms)


  1. traffic circle (トラフィック・サークル)


    • 主にアメリカ英語で使われる。同じく環状交差点を指す。


  2. rotary (ロータリー)


    • アメリカ英語(特に北東部)で使われる。ほぼ意味は同じだが、地域色が強い言い方。


  3. carousel (カルーセル), merry-go-round (メリーゴーラウンド)


    • 遊園地の回転木馬という点では同義になる場合がある。ただし、一般的には遊園地の乗り物を指すことが多く、交通のラウンドアバウトとは別物。


反意語


  • 明確な反意語はありませんが、交差点の種類としては「信号付き交差点 (signalized intersection)」「一時停止交差点 (stop sign intersection)」などが「ラウンドアバウトではない」形態にあたります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • /ˈraʊndəbaʊt/

アクセント


  • 「rÓUND-a-bout」のように、最初の “round” の部分に強勢が置かれます。

アメリカ英語とイギリス英語での違い


  • 基本的な発音は同じですが、母音の微妙な違いなど、地域によって若干の差異があります。

  • アメリカ英語圏では「環状交差点」の意味であまり一般的ではなく、「merry-go-round」の意味で耳にすることがある程度。

よくある発音の間違い


  • 強勢を誤って「raund-a-BOUT」と最後に置いてしまう。

  • 母音を弱めずに “ラウンド・アバウト” と単語を区切るように読むケースなど。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “roundabout” を “round about” や “round-abount” と書き間違えるケース。

  • 意味の混同: 形容詞の「遠回しな」と交通用語の「環状交差点(遊具)」の区別。

  • TOEIC・英検などでの出題: 交通に関するリスニング問題や、イギリス英語表現が出題される場合に登場することがある。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ぐるっと回る about(まわり)」→ “roundabout” と覚えるとイメージしやすいです。

  • 環状交差点をイメージするときは「車がぐるぐる回る交差点」を連想すると記憶に定着しやすいでしょう。

  • 形容詞としては「ぐるぐる回っていて直接的でない」→「遠回しな話し方」という連想で覚えられます。


以上が名詞「roundabout」の詳細な解説です。交通用語や回転遊具、また形容詞的に「遠回しな」という意味をうまく理解し、用途に合わせて使ってみましょう。

意味のイメージ
roundabout
意味(1)

遠回りの,回り道の・(言葉などが)遠回しの,間接の・= merry-go-round・traffic circle

和英選択問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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