元となった辞書の項目
request
解説
1. 基本情報と概要
request (名詞)
- 英語の意味: an act of asking for something politely or formally; something that someone asks for
- 日本語の意味: 「お願い」「要請」「依頼」などの意味です。「何かを頼む」「何かを求める」行為やその内容を指すときに使われます。丁寧または公式に何かを求めるニュアンスがあります。
この単語は「頼む」時に役立つ、比較的丁寧でフォーマルな響きをもつ名詞です。日常会話はもちろん、ビジネスや公的な場面でも幅広く使用されます。
- 品詞: 名詞 (countable)
- 単数形: request
- 複数形: requests
- 単数形: request
他の品詞形:
- 動詞 (“to request”): request → requests → requesting → requested
- 例: “I request your cooperation.” (協力をお願いします)
- 動詞 (“to request”): request → requests → requesting → requested
CEFRレベル: B1 (中級)
- B1:基本的なコミュニケーションがある程度でき、身近な話題に加えて少し複雑な分野でも話せるレベルの人が学ぶ単語といえます。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成:
- re-(再び、または強調の意味をもつことが多い接頭語)
- quest(求める・探し求めるという意味の語幹。ただし “question” や “inquest” などとも共通のラテン語源をもつ)
- re-(再び、または強調の意味をもつことが多い接頭語)
「request」は、「何かを求める行為」を表す単語として成立しています。
派生語や類縁語:
- to request (verb): 依頼する、要請する
- requestion (稀な単語でほぼ使用されない)
- prerequisite (前もって要求されるもの) など「-quisit-」が含まれる単語は、ラテン語 “quaerere”(求める)を語源とするものが多いです。
- to request (verb): 依頼する、要請する
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選:
- make a request(依頼を行う)
- grant a request(要請を受け入れる)
- deny a request(依頼を却下する)
- at someone’s request(~の要請で)
- request for information(情報の要請)
- submit a request(依頼を提出する)
- an urgent request(緊急の依頼)
- handle requests(依頼に対応する)
- by request only(要望があった場合のみ)
- renew a request(依頼を再度行う)
- make a request(依頼を行う)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
- 中英語( Middle English )の requeste、古フランス語( Old French )の requeste に由来します。さらにラテン語の requaerere(再び探す)にさかのぼるともいわれます。
- ニュアンス・使用時の注意点:
- 「request」は「ask」よりも丁寧で形式的な響きがあります。口語よりはビジネス文書や公的文書、改まった場面で使用されることが多いですが、日常会話でも「丁寧さ」を示すときに使われます。
- 口語でも使用されますが、カジュアルに言い換えたい場合は “ask” がよく使われます。
- フォーマル/ビジネスシーンや公的文書で用いる場合は特に自然です。
- 「request」は「ask」よりも丁寧で形式的な響きがあります。口語よりはビジネス文書や公的文書、改まった場面で使用されることが多いですが、日常会話でも「丁寧さ」を示すときに使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞:
- “a request” / “two requests” のように数えられます。
- “a request” / “two requests” のように数えられます。
- よく使われる構文例:
- make a request + (to 人/for 物事): 「(人に/~について)お願いをする」
- submit a request to + (組織・人): 「(組織・人に)依頼を提出する」
- in response to a request: 「依頼に応じて」
- make a request + (to 人/for 物事): 「(人に/~について)お願いをする」
- イディオムや表現:
- “at your request”: あなたの要請通りに
- “on request”: 要望があれば
- “at your request”: あなたの要請通りに
どちらかというとフォーマルな文脈でよく使われますが、カジュアルな場面でも「少し丁寧な響き」を出したいときに使えます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I have a small request. Could you look after my cat this weekend?”
- 小さなお願いがあるのだけど、今週末うちの猫を世話してもらえないかな?
- 小さなお願いがあるのだけど、今週末うちの猫を世話してもらえないかな?
- “May I make one more request? Please lock the door when you leave.”
- もう一つお願いしてもいい? 出るときにドアに鍵をかけてほしいんだ。
- もう一つお願いしてもいい? 出るときにドアに鍵をかけてほしいんだ。
- “I received a request from my neighbor to lower the volume.”
- 近所の人から音量を下げてほしいという要望があったよ。
- 近所の人から音量を下げてほしいという要望があったよ。
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Please submit your request for time off by the end of the week.”
- 週末までに休暇申請を提出してください。
- 週末までに休暇申請を提出してください。
- “We have several requests from clients that need immediate attention.”
- 顧客からの至急対応が必要な依頼がいくつかあります。
- 顧客からの至急対応が必要な依頼がいくつかあります。
- “I sent a request for additional funding to the finance department.”
- 財務部に追加予算の依頼を送りました。
- 財務部に追加予算の依頼を送りました。
(3) 学術・公的文脈での例文
- “The researcher filed a request for access to the archives.”
- 研究者はアーカイブへのアクセス申請を提出した。
- 研究者はアーカイブへのアクセス申請を提出した。
- “We received an official request from the government to provide data.”
- 政府からデータ提供の正式な要請を受けました。
- 政府からデータ提供の正式な要請を受けました。
- “A request for ethical review was submitted to the committee.”
- 倫理審査の申請が委員会に提出されました。
- 倫理審査の申請が委員会に提出されました。
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語
- ask(頼む、尋ねる):よりカジュアルな語。
- appeal(訴える、強く求める):やや強く訴えるニュアンスがある。
- petition(嘆願書、陳情):法的・公的な場面で使われることが多い。
- plea(嘆願、懇願):緊急性や切迫感が強い。
- ask(頼む、尋ねる):よりカジュアルな語。
例: “He made a request for help.” は丁寧・フォーマルな表現。
“He asked for help.” はカジュアルかつ広く使われる表現。
“He made a plea for help.” は切実で強い懇願を示す。
- 反意語
- refusal(拒否)、rejection(却下)など。
- “The manager’s refusal of my request surprised me.”(上司が私の依頼を断ったので驚きました)
- refusal(拒否)、rejection(却下)など。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /rɪˈkwest/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに、強勢は “-quest” の部分にあります。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに、強勢は “-quest” の部分にあります。
- 強勢(アクセント): ri-KWEST のように後半に強勢があります。
- よくあるミス: “ree-kwest” と発音しないように注意。母音は「リ(ri)」より少し短く /rɪ-/ と発音し、「クウェスト」の部分を強めます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “reqest” “requst” など “-ue-” の順番を間違えやすい。
- 動詞との混同: “I have a request (noun) / I request (verb)…” を混同しないように。
- 同音異義語はほぼなし: ただし “require” と混同しやすい学習者もいるため注意。
- 試験での出題傾向: TOIECや英検などでビジネス文書の一部として “request for information” などがよく出題されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “re + quest” = もう一度探し求めるイメージ: 何かを「もう一度探し求める」という語源的なニュアンスを覚えると「何かを求める行為(依頼)」と結びつけやすいです。
- スペルを覚えるとき: “re” + “quest” と分解して覚えるとつづり間違いを減らせます。
- 音で覚える: “ri-kwest” のように区切って、後半を強調すると正しい発音にもつながります。
「request」はビジネスや公的な場面でよく登場する重要単語なので、「ask」「require」などの似た単語とセットで覚えておくと、さまざまな場面で使い分けがしやすくなります。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉〈C〉頼むこと,要請,依頼
意味(2)
〈C〉頼んだもの(こと)
意味(3)
〈U〉需要