最終更新日:2025/11/10

(数・量が)たくさん(の),たっぷり(の)《of ...》 / (あり余るほどの)豊かさ,豊富(abundance)

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元となった辞書の項目

plenty

名詞

(数・量が)たくさん(の),たっぷり(の)《of ...》 / (あり余るほどの)豊かさ,豊富(abundance)

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: plenty

品詞: 名詞(主に不可算名詞として扱われるが、場合によっては可算名詞的に扱われることもあります)

その他の品詞形: 副詞(口語的に「十分に」「たくさん」という意味を加える用法で使われることがあります)

意味(英語・日本語)


  • 英語: “a large or sufficient amount or quantity; more than enough”

  • 日本語: 「十分すぎるほどの数や量」「豊富にあること」

「ものや量が十分以上にあるときに使われます。日常的に『必要以上にたくさんあるよ』というニュアンスを伝えるときの単語です。」

CEFR レベルの目安


  • B1(中級): 日常会話や簡単な文章で頻繁に用いられる語彙。英語学習がある程度進んだ段階で習得しておくと便利です。


2. 語構成と詳細な意味

接頭辞: 特になし

語幹: 「plen-」(ラテン語 “plenus” から派生し、「満ちた」「たっぷりの」という意味)

接尾辞: 厳密には現代英語として明確な接尾辞ではありませんが、フランス語由来の “té” (名詞化) の名残が形を変えて残ったものと考えられています。

派生語・類縁語など


  • “plentiful” (形容詞) : 豊富な、多量の

  • “plenteous” (形容詞) : 文語的でやや古風な表現。「豊富な」

  • “plenitude” (名詞) : 豊富、充分

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. plenty of time → 充分な時間

  2. plenty of food → 十分以上の食料

  3. plenty of room → 十分なスペース

  4. have plenty to do → やることがたくさんある

  5. there is plenty more → まだまだたくさんある

  6. more than plenty → 有り余るほど

  7. plenty of opportunities → たくさんの機会

  8. in plenty → 豊富に、ふんだんに

  9. plenty to go around → (みんなに)行き渡るだけ十分にある

  10. plenty to spare → 余裕があるほど十分にある


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 中英語 (Middle English) の “plente” → 古フランス語の “plente” → ラテン語の “plenus” (満ちた)

歴史的には「豊富にある状態」を表す言葉として非常に古くから使われてきました。

「plenty」は日常会話またはカジュアルなシーンでよく使われ、フォーマルな文書でも使われることがありますが、“abundance” などよりはカジュアル寄りのイメージがあります。感情的にとくに強いニュアンスを含むわけではなく、「十分以上にあるよ」「心配いらないよ」といった前向きな響きを持ちます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞として使う場合


    • 主に数えられない概念として扱われ、「plenty of + 名詞」の形が基本です。

    • “plenty of people” のように数えられる名詞でもそのまま “plenty of + 可算名詞(複数形)” で使われます。

    • 「プレンティ自身を単独で主語にする」例として “There is plenty (of something)” という構文も一般的です。


  2. 副詞として使う場合


    • 口語的に “He was plenty mad” (彼はかなり怒っていた) のように形容詞を修飾して「十分に」「かなり」という意味を表します。

    • ややインフォーマルなので、正式な文書よりは会話や親しい間柄での文脈で使用されます。


  3. 使用シーン


    • フォーマル/カジュアル共に使えるが、カジュアルな会話で見る機会が多い。ビジネス文書では “plenty of” より “a large amount of” などを使う場合もあります。



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “Don’t worry! We still have plenty of time to catch the train.”


    • 「大丈夫!電車に乗るにはまだ十分すぎるほど時間があるよ。」


  2. “Feel free to eat more; there’s plenty of food left.”


    • 「遠慮しないで食べてね。まだまだ食べ物がたくさん残っているから。」


  3. “I have plenty to do this weekend, so I might not be able to join you.”


    • 「今週末はやることが山ほどあるから、一緒に行けないかもしれない。」


ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “We have plenty of resources to complete the project on time.”


    • 「私たちはプロジェクトを期限内に完了させるだけの十分なリソースを備えています。」


  2. “There are plenty of opportunities to expand into new markets.”


    • 「新しい市場へ拡大するチャンスがたくさんあります。」


  3. “We should ensure there’s plenty of data to back up our proposal.”


    • 「提案を裏付ける十分なデータがあることを確実にしておくべきです。」


学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “The researchers had plenty of evidence to support their hypothesis.”


    • 「研究者たちは仮説を裏付ける十分な証拠を持っていた。」


  2. “There is plenty of literature on the subject, but the findings vary.”


    • 「そのテーマについては豊富な文献があるが、研究結果はさまざまだ。」


  3. “We have plenty of historical data to analyze the climate changes.”


    • 「気候変動を分析するための豊富な歴史的データがあります。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “a lot” / “lots of” → 多量、多数


    • 口語的に「たくさんある」という意味では似ていますが、“plenty” は「必要以上に十分にある」というニュアンスがやや強調されやすいです。


  2. “abundance” → 豊富、潤沢


    • よりフォーマルで量が多い印象を与える。学術やビジネス文書で用いられることが多い。


  3. “ample” → 十分以上の、豊富な


    • 形容詞。「余裕があるほど十分な」という語感が強い。


  4. “enough” → 十分な


    • 「必要な分はある」という意味で、少なくとも足りているニュアンスを出す。


反意語 (Antonyms)


  1. “lack” → 不足

  2. “scarcity” → 乏しさ、希少

  3. “shortage” → 不足、欠乏

“plenty” は「豊富な量」を表す一方、上記は「不足」や「欠乏」を強調する単語です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈplɛn.ti/

  • アクセント: 最初の音節 “plén” に強勢があります。

  • アメリカ英語・イギリス英語の違い: 大きな違いはありません。どちらも /ˈplɛn.ti/ と発音されるのが一般的です。

  • よくある発音の間違い: /pleɪn/ や /ˈpliːn/ のように母音を誤って「プレインティ」などと伸ばしてしまうことがあります。正しくは “plɛn-ti” となるように意識しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “planty” と書いてしまう、もしくは “plenly” のようにしてしまう。

  2. 「plenty」と「plenty of」の混同: “We have plenty water.” は誤用。必ず “We have plenty of water.” の形にする(または “We have plenty” と目的語を省略する)。

  3. “plenty” を可算名詞と誤解する: 基本的には不可算扱いが多いですが、英語上は「たくさんある量」として名詞っぽく用いるので混乱しがち。

  4. 試験対策: TOEIC や英検では、量を表す表現として “plenty of” や “a great deal of” などの違いを問う問題が出ることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 大きな袋に物があふれるほど「満ちている」状態を想像すると覚えやすいです。

  • 語源から覚える: ラテン語 “plenus”(満ちた)に由来するところから、「満杯」「充分以上」だというイメージを頭に刻む。

  • スペリングのコツ: 「plen」+「ty」で「余裕があるほど満ちている」感を思い浮かべると、つづりを間違えにくいです。

  • 発音のポイント: “plenty of” をサッと続けて発音すると「プレンティ ヴ」となりやすいので、自然な流れで言えるように練習すると良いでしょう。


以上が 名詞 “plenty” の詳細解説です。日常会話でもよく使われる便利な単語なので、ぜひ積極的に取り入れてみてください。

意味のイメージ
plenty
意味(1)

(数・量が)たくさん(の),たっぷり(の)《+of+

時間はたっぷりあります。

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意味(2)

(あり余るほどの)豊かさ,豊富(abundance)

和英選択問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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