dinosaur
1. 基本情報と概要
単語: dinosaur
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): An extinct group of large reptiles that roamed the Earth millions of years ago.
意味(日本語): 数千万年前に地球上に生息していた大型の爬虫類(恐竜)。人を指すときには「時代遅れの人」や「古い体質の組織」を指す場合に比喩的にも使われます。例えば、会社で昔ながらのやり方しか受け付けない上司を「恐竜」と呼んだりします。ちょっと古い感じで、巨大であるイメージです。
- 活用形: 通常は可算名詞で、複数形は “dinosaurs”。
- 他の品詞例:
dinosaur-like
(形容詞的用法として「恐竜のような〜」という表現)、比喩でも「古臭い」というイメージを形容する場合に用いられることがあります。
CEFR難易度目安: A2(初級)
※「恐竜」は日常会話でこそ頻繁には出ないかもしれませんが、子供向けの絵本や博物館などでもよく見かける名詞なので、初級レベルから比較的早い段階で学ぶ単語といえます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- dino-: ギリシャ語の deinós(恐ろしい、大きい)を由来とする形で、「恐ろしい」や「巨大な」などの意味を付与します。
- -saur: ギリシャ語の saûros(トカゲ、爬虫類)を由来とし、「トカゲ」「爬虫類」を意味します。
派生語・関連語
- dinosaurian (形容詞): 恐竜の、恐竜に関連する
- dinosaurs (名詞複数形): 恐竜たち
- dinosaur-like (形容詞句): 恐竜のような
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10例)
- “dinosaur bones” → 恐竜の骨
- “dinosaur fossils” → 恐竜の化石
- “extinct dinosaurs” → 絶滅した恐竜
- “fossilized dinosaur remains” → 化石化した恐竜の遺骸
- “dinosaur museum” → 恐竜博物館
- “dinosaur exhibit” → 恐竜展
- “dinosaur species” → 恐竜の種(しゅ)
- “prehistoric dinosaurs” → 有史以前の恐竜
- “dinosaur skeleton” → 恐竜の骨格
- “question the dinosaur’s habitat” → 恐竜の生息環境について疑問を投げかける
3. 語源とニュアンス
“dinosaur”は 1842年にイギリスの博物学者リチャード・オーウェン(Richard Owen)が、ギリシャ語の deinós(恐ろしい、大きい)と saûros(トカゲ)から造語しました。本来は巨大な爬虫類を指す学術用語でしたが、現代では比喩的に「時代遅れの存在」「古臭い人や物事」にも使われます。
- ニュアンス上の注意:
- カジュアルな口語表現で、人や組織を「dinosaurs」と呼ぶのは、相手に失礼な場合があります。ユーモラスに「時代遅れだね」というニュアンスで使われるため、状況に応じて使い分けが必要です。
- 文章や学術的には「恐竜」そのものを指す場合がほとんどです。
- カジュアルな口語表現で、人や組織を「dinosaurs」と呼ぶのは、相手に失礼な場合があります。ユーモラスに「時代遅れだね」というニュアンスで使われるため、状況に応じて使い分けが必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞なので、単数形は “a dinosaur”、複数形は “dinosaurs” となります。
- 比喩的に使う場合も、基本的には可算名詞として使われます。
- フォーマルさ: 学術文献ではフォーマルに使われますが、比喩表現としてはカジュアル寄りです。
一般的な構文例
- “(Someone) is a dinosaur.”
- 「(誰々)は時代遅れだ」を表す口語的比喩
- 「(誰々)は時代遅れだ」を表す口語的比喩
- “A dinosaur roamed the Earth millions of years ago.”
- 「何千万年も前に恐竜が地球を歩き回っていた」 ※文献調の文脈
- 「何千万年も前に恐竜が地球を歩き回っていた」 ※文献調の文脈
5. 実例と例文
A) 日常会話 (カジュアル)
“My little brother loves dinosaurs; he has toy dinosaurs all over his room.”
- 「弟は恐竜が大好きで、部屋中に恐竜のおもちゃだらけなんだよ。」
- 「弟は恐竜が大好きで、部屋中に恐竜のおもちゃだらけなんだよ。」
“Stop being such a dinosaur and try using a smartphone!”
- 「そんなに時代遅れにならないで、スマホを使ってみなよ!」
- 「そんなに時代遅れにならないで、スマホを使ってみなよ!」
“That old TV set is a dinosaur, but it still works.”
- 「あの古いテレビは時代物だけど、まだ動くんだよね。」
- 「あの古いテレビは時代物だけど、まだ動くんだよね。」
B) ビジネスシーン
“Many believe that traditional retail stores could become dinosaurs in the digital age.”
- 「多くの人は、デジタル時代には従来の小売店が恐竜のように時代遅れになると考えています。」
- 「多くの人は、デジタル時代には従来の小売店が恐竜のように時代遅れになると考えています。」
“Our company doesn’t want to be a dinosaur. We must innovate to stay relevant.”
- 「うちの会社は時代遅れになりたくない。生き残るためにはイノベーションが必要だ。」
- 「うちの会社は時代遅れになりたくない。生き残るためにはイノベーションが必要だ。」
“He’s been leading the firm for 30 years, but some employees see him as a dinosaur.”
- 「彼は30年間会社を率いてきたけれど、一部の社員は時代遅れの存在と見なしている。」
- 「彼は30年間会社を率いてきたけれど、一部の社員は時代遅れの存在と見なしている。」
C) 学術的・専門的文脈
“Recent discoveries suggest some dinosaurs might have been warm-blooded.”
- 「最近の発見によると、一部の恐竜は温血動物だった可能性がある。」
- 「最近の発見によると、一部の恐竜は温血動物だった可能性がある。」
“Paleontologists study dinosaur fossils to understand their evolutionary history.”
- 「古生物学者は恐竜の化石を研究し、進化の歴史を解明しようとしています。」
- 「古生物学者は恐竜の化石を研究し、進化の歴史を解明しようとしています。」
“The dinosaur extinction at the end of the Cretaceous is a pivotal event in Earth’s history.”
- 「白亜紀末期の恐竜の絶滅は、地球史における非常に重要な出来事です。」
- 「白亜紀末期の恐竜の絶滅は、地球史における非常に重要な出来事です。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
prehistoric reptile (先史時代の爬虫類)
- 学術的に「恐竜」に近い意味だが、より広範な爬虫類を指す場合に使う。
- 学術的に「恐竜」に近い意味だが、より広範な爬虫類を指す場合に使う。
fossil (化石)
- 恐竜自体ではなく、「化石」という結果状態を指す名詞。比喩表現で「時代遅れのもの」として使う場合もあるが、“dinosaur”ほど直接ではない。
- 恐竜自体ではなく、「化石」という結果状態を指す名詞。比喩表現で「時代遅れのもの」として使う場合もあるが、“dinosaur”ほど直接ではない。
relic (遺物/遺跡)
- こちらも「古くなった存在」を指すニュアンスがあるが、必ずしも生き物とは限らない。
- こちらも「古くなった存在」を指すニュアンスがあるが、必ずしも生き物とは限らない。
反意語
- modern creature(現代的な生物)
- 真逆の概念として参照できますが、必ずしも日常会話で「恐竜」の反意語として使われるわけではありません。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語 (AmE): /ˈdaɪ.nə.sɔːr/
- イギリス英語 (BrE): /ˈdaɪ.nə.sɔː/
- アメリカ英語 (AmE): /ˈdaɪ.nə.sɔːr/
アクセント: 第1音節 “dí” の部分に強勢があります。
よくある発音の間違い: “dino-sa-u-r” のように母音を増やしてしまったり、「ダイノサー」ではなく「ダイナソー」のように言うとスムーズです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “dinorsaur”や “dinosour”など、s と a の順番を間違えるケース。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は特にないが、「diner (ダイナー)」や「dinner (ディナー)」と混同しないように注意。
- 試験対策: TOEICや英検などの英語テストで「恐竜」「時代遅れのもの」の意味を問われたり、リーディングパッセージに登場することがあります。特に、学術的トピックとして恐竜の生態や歴史が扱われる場合に出題されやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源イメージ: 「dino-(恐ろしい、巨大な)」+「-saur(トカゲ)」→「巨大なトカゲ」と覚えましょう。
- 暗記のコツ: 「ダイノ ソー」と“soar” (空を舞う)を連想して、「空を舞うほど巨大なトカゲ」とイメージすると忘れにくいかもしれません。
- 学習テクニック: 恐竜の図鑑や映画などでキャラクターの名前などを通じて覚えると、興味を持ちながら習得できます。また、比喩的に「時代遅れの人」を指して使うときにも面白さを感じられます。
以上が “dinosaur” の詳しい解説です。恐竜そのものはもちろん、比喩で「時代遅れの〜」という表現をするときにも便利な単語なので、ぜひ覚えておきましょう。
恐竜(中生代の巨大な爬虫類(はちゅうるい)動物の総称)