最終更新日:2025/11/16

現金,正金,銀行券,硬貨 / 〈小切手・為替など〉'を'現金に換える,現金化する

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元となった辞書の項目

cash

名詞

現金,正金,銀行券,硬貨 / 〈小切手・為替など〉'を'現金に換える,現金化する

このボタンはなに?

私はATMから現金を引き出す必要があります。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: cash

品詞: 名詞(可算・不可算両方で使用される場合がありますが、通常は不可算名詞として扱われることが多いです)

英語での意味:


  • Physical money in the form of bills and coins

日本語での意味:


  • 紙幣や硬貨など、実際に手にとって使用できるお金のことを指します。

    「キャッシュで支払う」などのフレーズで用いられ、口座振替やクレジットカード払いとは異なり、物理的なお金をやり取りするニュアンスがあります。

活用形:


  • 名詞なので、通常は形が変化しません(英語では複数形 “cashes” をほぼ使いません)。

  • 動詞として使われる場合(例: “to cash a check” / 小切手を現金化する)もあります。

CEFR レベルの目安:


  • B1(中級) 〜 B2(中上級)

    英語学習の中級者以上が知っておくべき重要な単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 接頭語・接尾語などの明確な分解はありません。単語そのものが “cash” です。

関連する派生語・類縁語:


  • cashier (名詞): レジ係

  • cashless (形容詞): 現金を使用しない

  • to cash (動詞): (小切手などを) 現金化する

よく使われるコロケーション(共起表現)10選:


  1. cash payment → 現金払い

  2. cash on delivery (COD) → 代引き

  3. cash flow → キャッシュフロー(資金の流れ)

  4. cash register → レジ(レジスター)

  5. cash machine / ATM → 現金自動預払機

  6. cash counter → (お店の) レジカウンター

  7. petty cash → (経費用の) 小口現金

  8. cash reserves → (会社や個人の) 現金準備高

  9. cash transaction → 現金取引

  10. cash drawer → レジの引き出し


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 中期英語で “casse” (フランス語由来) という言葉にさかのぼり、「貨幣箱」や「金庫」を意味した言葉から派生したといわれています。

ニュアンスと使用時の注意点:


  • 「物理的なお金」にフォーカスしたニュアンスがあり、カード払いやオンライン決済とは明確に区別されます。

  • 口語でもフォーマルな文書でも幅広く使われますが、ビジネス文書の場合は厳密な文脈(キャッシュフローの計算など)で用いられることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算・不可算: 通常は「不可算名詞」として使われるのが一般的です。たとえば “I don’t have much cash.” のように「much(量)」で修飾します。一方、特別な文脈で “cashes” として使う場合は、動詞や比喩的表現になることが大半です。

  • 動詞として: “to cash a check” のように「小切手を現金化する」という意味で使われる他動詞表現があります。

  • 構文例:


    • “pay in cash” (現金で支払う)

    • “cash on hand” (手元にある現金)



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I only have cash on me right now.”

    (今、手持ちが現金しかないんだ。)


  2. “Could you lend me some cash until tomorrow?”

    (明日まで少しお金を貸してもらえない?)


  3. “Do you prefer paying by card or cash?”

    (支払いはカードと現金、どちらがいい?)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Our company is facing a cash flow problem this quarter.”

    (我が社は今四半期、キャッシュフローの問題に直面しています。)


  2. “We keep petty cash in the drawer for minor office expenses.”

    (小口現金は事務所の引き出しに入れて、ちょっとした経費に使っています。)


  3. “All cash transactions must be recorded in the ledger.”

    (すべての現金取引は台帳に記録しなければなりません。)


(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “The study analyzes the impact of cash-based economies on local development.”

    (この研究は、現金を中心とした経済が地域の発展に与える影響を分析しています。)


  2. “A robust cash reserve can provide financial stability during economic downturns.”

    (十分な現金準備高があれば、景気後退期に経済的安定をもたらすことができます。)


  3. “Cash holdings are crucial for liquidity management in corporate finance.”

    (企業金融においては、流動性管理のために現金保持が不可欠です。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. money (マネー)


    • 一般的に「お金」を指すが、形が存在しない電子マネーも含む広い意味。


  2. funds (資金)


    • 特定の目的や計画に割り当てられた資金・財源を指す場合によく使う。


  3. currency (通貨)


    • 国や地域で広く使われる法定通貨のこと。紙幣・硬貨という物理的形態も含むが、外貨への言及が多い。


反意語


  • card payment (カード払い)

  • digital payment (デジタル決済)

  • credit (信用取引)

    上記は必ずしも「対義語」というほどではありませんが、「現金以外の支払い方法/取引形態」という意味で反対の概念を示す表現です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /kæʃ/

  • アメリカ英語: [kæʃ] (「キャッシュ」に近い発音)

  • イギリス英語: [kæʃ] 基本的に同じ発音

  • 語頭の [k] をしっかりと発音し、[æ] は「ア」と「エ」の中間のような短い音。最後の [ʃ] は「シュ」の音です。

  • つづりの “cash” を “chash” や “cach” のように間違えないよう注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “cash” を “chash” や “cach” と書いてしまうミス。

  2. 同音異義語: “cache” (隠し場所・キャッシュメモリ) という単語と混同しがち。つづりや意味がまったく異なります。

  3. TOEICや英検での出題傾向: ビジネスシーンや支払い方法に関する問題でよく出題されます。特に「cash flow」「cash on delivery」のような熟語が問われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 単語の綴りは “c-a-s-h” とシンプル。“キャッシュ”というカタカナで日本語にも取り入れられているので、書き間違いに注意しながら、英語の短い発音に合わせて覚えましょう。

  • “cache (キャッシュメモリ)” との混合に気をつけるために、“Money has an ‘a’ in ‘cash’!” (お金は “cash” の中にある1文字の “a” がポイント) といった風にイメージするのもおすすめです。

以上が 名詞 “cash” の詳細解説になります。日常会話からビジネス文書まで幅広く活躍する単語ですので、正確な文脈で使いこなせるように練習してみてください。

意味のイメージ
cash
意味(1)

現金,正金,銀行券,硬貨

意味(2)

〈小切手・為替など〉'を'現金に換える,現金化する

和英選択問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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