average
以下では、形容詞「average」をできるだけ詳しく解説していきます。マークダウン形式でまとめましたので、学習の参考にしてください。
1. 基本情報と概要
単語: average
品詞: 形容詞(名詞・動詞としても使われる)
意味(英語):
• Typical or normal, neither very good nor very bad, usually representing what is common or expected.
意味(日本語):
• 平均的な、ごく普通の、標準的な。
「“average”は、何かの水準や普段の状態を指したり、特別に良くも悪くもない“普通”のイメージを表す形容詞です。ある集団の中で、中庸的なものを表現するときに使われます。」
活用形の例
形容詞なので、直接的な時制変化はありません。ただし、名詞・動詞の形や副詞形に変化することがあります(下記参照)。
他の品詞での例
- 名詞: “the average”(平均)
- 例: The average of those numbers is 10.(それらの数字の平均は10です。)
- 例: The average of those numbers is 10.(それらの数字の平均は10です。)
- 動詞: “to average”(平均を出す、平均になる)
- 例: We usually average 50 calls a day.(私たちは1日に平均50件の電話を受けます。)
- 例: We usually average 50 calls a day.(私たちは1日に平均50件の電話を受けます。)
- 副詞: “averagely”(それほど、まぁまぁ)
- 例: He performed averagely in the test.(彼はテストでまぁまぁの出来でした。)
- 例: He performed averagely in the test.(彼はテストでまぁまぁの出来でした。)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
「日常的な会話や文章でよく登場し、学習の進んだ英語学習者が理解して使いやすい単語です。」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
“average” は明確な接頭語や接尾語が分かりやすく付いている単語ではありません。もともとは中世フランス語やラテン語に由来するといわれています(詳しくは後述の語源参照)。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- average person(平均的な人)
- average speed(平均速度)
- average age(平均年齢)
- average price(平均価格)
- average score(平均点)
- average day(普通の日)
- average salary(平均給与)
- average family(一般的な家庭)
- slightly above average(平均より少し上)
- below average(平均以下)
3. 語源とニュアンス
語源
- “average” は中世フランス語の “avarie” (船舶損害や関税の意味)に由来するとされ、さらにラテン語やアラビア語の影響も指摘されています。当初は海事用語として、損失や費用を分担する意味が含まれていました。
- 後に、そこから「割り勘(分担)する → 全体をならす → 平均を出す」と変化し、現代の「平均」・「普通」という意味へと広がりました。
ニュアンスと使用上の注意
- 形容詞の“average”は「普通」や「標準」を表しますが、人を表すときに使うと「特に優れていない」というややネガティブな印象になる可能性もあります(例: an average student → 特に目立たない学生)。
- フォーマル・カジュアルどちらでも使われやすい汎用的な語ですが、「普通過ぎる」といった印象を与える場合もあるため、相手や状況に応じた使い分けが必要です。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞として名詞を修飾:
例) “average temperature” (平均気温)、 “an average person” (ごく普通の人)。名詞として用いる場合:
例) “The average has increased from last year.” (平均値は昨年から上昇しています)。動詞として用いる場合:
例) “We average 30 customers per day.” (私たちは1日あたり平均30人のお客さんが来ます)。カジュアル/フォーマル:
- 基本的にどちらでも使用できますが、公式文書やデータの承認などのシーンでは、名詞や動詞としての “average” が統計等を示すために頻用されます。
- 日常会話では形容詞として使うことが多いです。
- 基本的にどちらでも使用できますが、公式文書やデータの承認などのシーンでは、名詞や動詞としての “average” が統計等を示すために頻用されます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Our family is pretty average. We watch TV together after dinner.”
- (うちはごく普通の家族だよ。夕飯の後、テレビを一緒に見るんだ。)
- (うちはごく普通の家族だよ。夕飯の後、テレビを一緒に見るんだ。)
- “I’d say my cooking skills are average, nothing fancy.”
- (私の料理の腕は平均的かな。特別うまいわけじゃないよ。)
- (私の料理の腕は平均的かな。特別うまいわけじゃないよ。)
- “It’s just an average day at work, nothing too exciting.”
- (今日はまぁ普通の仕事日で、特に変わったことはないよ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Our sales figures this quarter are slightly above average.”
- (今期の売上は平均よりやや上です。)
- (今期の売上は平均よりやや上です。)
- “We need to identify why our product reviews remain below average.”
- (なぜ我々の製品レビューが平均より低いままなのか原因を特定する必要があります。)
- (なぜ我々の製品レビューが平均より低いままなのか原因を特定する必要があります。)
- “On average, each representative handles about 50 calls per day.”
- (平均して、各担当者は1日に約50件の電話を対応しています。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “The average test score for the control group was 75, indicating mid-level performance.”
- (対照群の平均テストスコアは75で、中程度の成果を示しました。)
- (対照群の平均テストスコアは75で、中程度の成果を示しました。)
- “Researchers calculate the average growth rate over a span of ten years.”
- (研究者たちは10年間にわたる平均成長率を算出します。)
- (研究者たちは10年間にわたる平均成長率を算出します。)
- “Based on the data, the average emission level has decreased compared to last year.”
- (データによると、昨年と比べて平均排出量は減少しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- typical(典型的な)
- “average”よりも「代表的な」という意味合いが強く、ポジティブなニュアンスでも使われます。
- “average”よりも「代表的な」という意味合いが強く、ポジティブなニュアンスでも使われます。
- ordinary(普通の)
- “average”とほぼ同じ意味合いですが、より日常的・平凡なニュアンスが強いです。
- “average”とほぼ同じ意味合いですが、より日常的・平凡なニュアンスが強いです。
- standard(標準の)
- 一般的に設定された基準・標準を示すため、少し硬い表現を含みます。
- 一般的に設定された基準・標準を示すため、少し硬い表現を含みます。
反意語 (Antonyms)
- exceptional(例外的な、優れた)
- outstanding(非常に優れた)
- extraordinary(並外れた)
いずれも“average”が表す「平凡・標準」から大きく逸脱するほど “特別に優れた” という意味を持ちます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˈæv.ər.ɪdʒ/
- イギリス英語: /ˈæv.ər.ɪdʒ/
どちらも第一音節 “av-” にアクセント(強勢)が置かれます。
よくある間違い
- “aver-age” のように “a-ver-age” と区切りたくなりますが、実際は「アヴ(強め)・ア・リッジ」のようなイメージで発音すると自然です。
- /v/ と /r/ の連続があるので、日本語話者は「アヴァリッジ」と言わないように注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “avarage” や “averige” などと誤記しやすい。
- 同音異義語との混同: 英語には同音異義語で「average」とそっくりな単語はありませんが、“mean” や “median” といった統計用語を混同しないように注意しましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などでも「平均値」「普通の」という意味でよく登場し、統計・データ分析のパートなどでも出題されます。文脈に応じて正しい品詞(形容詞/名詞/動詞)を区別して答えられると高得点につながります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「A(並んだ数値)を足して、Ver(割って)、Age(年代/n時代)を見てみる」といったイメージで「平均をとる」イメージを思い出すとよいかもしれません。
- “average” は「真ん中あたりに位置する」イメージをもっておくと、文脈に応じて「普通」「標準」「越えている/下回っているか」を判断しやすくなります。
以上が形容詞“average”に関する詳細な解説です。日常・ビジネス・学術的な場面でそれぞれ使いやすい単語ですから、形容詞・名詞・動詞の使い分けを意識しながら、ぜひ活用してみてください。
平均の;並みの,標準の