元となった辞書の項目
training
IPA(発音記号)
解説
名詞 “training” を徹底解説
1. 基本情報と概要
英語表記: training
品詞: 名詞 (不可算名詞として扱われることが多い)
活用形: 不可算名詞のため、複数形は通常ありません。
意味(英語)
- The process of learning or teaching skills and knowledge to improve one’s performance or ability.
意味(日本語)
- スキルや知識を高めるために行う訓練・トレーニングのことです。
- 「スキルを伸ばすために意識して行う練習や指導」というニュアンスがあります。
この単語は「練習を積むこと」「教育・研修を受けること」という場面で使われます。職場の研修、スポーツの特訓、楽器演奏の練習など、さまざまな場面における「トレーニング」を幅広く指し示す語です。
他の品詞形
- train (動詞): 「トレーニングする・訓練する」
- 例: “I train every day.” (私は毎日訓練しています)
- trainer (名詞): 「トレーナー、指導者」
- 例: “He is my personal trainer.” (彼は私のパーソナルトレーナーです)
- trainee (名詞): 「研修生、被訓練者」
- 例: “She is a new trainee.” (彼女は新しい研修生です)
CEFR レベル
B1 (中級) もしくは B2 (中上級) の学習者がよく学ぶ単語です。
- B1:中級 → ある程度の基礎を身につけた段階
- B2:中上級 → 日常的にも幅広いトピックで使えるようになる段階
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: 「train」
- 接尾語: 「-ing」 (動詞を名詞化する一般的な形)
「train (訓練する)」に名詞化の接尾語「-ing」がついたのが “training” なので、基本的には「訓練する(行為)」自体を指します。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- “training session” → トレーニングセッション
- “training program” → トレーニングプログラム / 研修プログラム
- “on-the-job training” → 職業訓練(実地研修)
- “team training” → チームとしてのトレーニング
- “professional training” → プロとしての訓練 / 職業的訓練
- “intensive training” → 集中的なトレーニング
- “basic training” → 基本的な訓練 / 基礎研修
- “technical training” → 技術的なトレーニング / 技術研修
- “employee training” → 従業員研修
- “training schedule” → トレーニングスケジュール
3. 語源とニュアンス
- 語源は「train(列車)」と同じつづりですが、列車の意味とは直接の関係はなく、中世仏語 trainer(引っ張る)やラテン語 trahere(引く)に遡るとされます。そこから「導く」「手ほどきする」という意味合いが派生しました。
- “training” は、スポーツからビジネスまで幅広い分野で使われます。状況に応じて、フォーマルにもカジュアルにも使える便利な語です。
- 基本的にはニュートラルな印象ですが、頻繁にスポーツやビジネスなどで使われるため、真面目な・向上心あるニュアンスを持つ場合が多いです。
4. 文法的な特徴と構文
可算・不可算
“training” は通常、不可算名詞として使われます(trainings
と複数形にすることは珍しい)。例えば「研修・練習の一つひとつ」を数えたい場合は “training sessions” や “training programs” などの表現が使われます。
使用シーン
- ビジネス文書、カジュアルな会話、どちらでも使用可能
- 大学やセミナーの案内などフォーマルな文章でもよく見かけます
一般的な構文
- “I need more training in (分野).”
- “He received training for (目的).”
- “They are doing some training on (教材や分野).”
5. 実例と例文
以下、日常会話・ビジネス・学術の3つの文脈別に例文を提示します。
5-1. 日常会話
- “I have football training every Wednesday.”
- (私は毎週水曜日にサッカーのトレーニングがあります)
- “She’s been doing weight training to stay fit.”
- (彼女は健康を保つためにウェイトトレーニングをしています)
- “I think regular training helps build discipline.”
- (定期的なトレーニングは自制心を養うのに役立つと思います)
5-2. ビジネス
- “Our company provides regular training for new employees.”
- (当社は新入社員向けに定期的な研修を行っています)
- “I’m responsible for organizing the staff training program.”
- (私はスタッフ研修プログラムの企画を担当しています)
- “After completing this training, you’ll be able to handle customer inquiries.”
- (この研修を終えた後は、顧客対応ができるようになります)
5-3. 学術的・専門的
- “The research focuses on how AI can enhance language training.”
- (その研究は、AI が言語学習のトレーニングをどのように向上させるかに焦点を当てています)
- “Effective training methods significantly improve employee retention.”
- (効果的な研修手法は、従業員の定着率を大幅に向上させます)
- “Training in cognitive behavioral techniques can benefit therapists.”
- (認知行動療法のトレーニングはセラピストにとって有益です)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- practice (練習)
- 一般的にスポーツや楽器演奏などの反復練習を指すことが多いが、ビジネス研修にはあまり用いない。
- 一般的にスポーツや楽器演奏などの反復練習を指すことが多いが、ビジネス研修にはあまり用いない。
- coaching (コーチング)
- マンツーマンやチームに対し指導者が指南する行為。より人間関係が強調される。
- マンツーマンやチームに対し指導者が指南する行為。より人間関係が強調される。
- drilling (反復練習)
- 主に軍隊式の反復訓練に近いイメージ。
- 主に軍隊式の反復訓練に近いイメージ。
- instruction (指導)
- 「指示」や「教え」の意味合いが強い。
反意語
- 明確な反意語はありませんが、文脈によっては “neglect (怠る)” や “abandon (放棄する)” が対立概念として使われる場合があります。
- 例: “He neglected his training.” (彼は訓練を怠った)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈtreɪ.nɪŋ/
- アクセントは “tráining” の “tra” の部分に置きます。
- アメリカ英語とイギリス英語で、大きく変化はありません。どちらも [treɪnɪŋ] のように発音します。
- よくある間違いとしては、/eɪ/ の二重母音を /ɛ/ (エの音) と短く発音してしまうことなどが挙げられます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “trainning” のように “n” を重ねてしまうミスがよくあります。正しくは “training” で、n は1回だけです。
- 「trainings」と無理に複数形にしないよう注意。具体的な研修を数えるときは “training sessions” や “training programs” と言う方が自然です。
- TOEIC、英検などのテストでは、「職場研修」「ビジネス研修」などの文脈でしばしば登場します。熟語として “on-the-job training” が頻出です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「列車 (train) が目的地に向かって進む」ように、「training」は目的に向かってスキルを引っ張り上げていくイメージで覚えるとわかりやすいです。
- スペリングのポイントは “train + ing = training”。「列車のイメージ」で覚えると間違いにくいかもしれません。
- 日頃からこまめに “practice” と “training” の違いを自然に身体で感じながら学習を進めると、覚えやすくなります。
以上が、名詞 “training” についての詳細解説です。スポーツやビジネス、あらゆる分野で頻出の汎用性が高い単語ですので、ぜひ積極的に使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
訓練,専門教育,調教,(運動選手の)トレーニング,養成