orphan
1. 基本情報と概要
英語: orphan
日本語: 孤児(両親がいない子ども)
品詞: 名詞(可算名詞)
「orphan」は「両親を亡くした子ども」を指す言葉です。日本語では「孤児」と訳され、両親がいない子どもに対して使われます。一般的には悲しく厳しい状況を想起させるニュアンスがありますが、同時に保護や支援などの社会的文脈で使われる場面も多いです。
- CEFRレベルの目安: B1(中級)
・B1レベルとは、日常会話である程度の単語がわかる中級者向けのレベルです。テレビのニュースなどでもよく聞くような単語なので、こちらを目安にすると良いでしょう。
活用形
- 単数形: orphan (an orphan)
- 複数形: orphans (two orphans, many orphans)
他の品詞形
- 動詞形: to orphan (~を孤児にする/両親を亡くす)
- 例: He was orphaned by the war.(彼は戦争によって両親を失い孤児になった)
- 名詞由来の派生語: orphanhood(孤児状態)、orphanage(孤児院)
2. 語構成と詳細な意味
- 語源的要素: 「orphan」は大きな接頭語・接尾語を持たないシンプルな形ですが、ギリシャ語の“ὀρφανός (orphanós)”に由来し、「両親に恵まれない・親を失った」という意味を持ちます。
- 派生や類縁語:
- orphanage(孤児院)
- orphanhood(孤児である状態)
- orphanage(孤児院)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- orphan child(孤児の子ども)
- be left orphaned(孤児として残される)
- orphan status(孤児としての立場/状態)
- adopt an orphan(孤児を養子にする)
- foster an orphan(孤児を里親として育てる)
- orphan drug(希少疾病用医薬品)
- orphan disease(希少疾病)
- war orphan(戦争孤児)
- orphan care(孤児のケア・世話)
- orphan crisis(孤児問題の危機的状況)
3. 語源とニュアンス
語源:
ギリシャ語の“ὀρφανός”からラテン語“orphanus”を経て、中世フランス語“orphine”などを通じて英語に入りました。「両親がいない」という根本的な意味を古くから保持しています。歴史的な使用:
歴史的には戦争や疫病などで親を失った子どもを指す場面が多く、文学作品や映画でも頻繁に扱われるテーマです。ニュアンス・使用上の注意:
現代では企業や団体が孤児支援などをする際にも用いられます。感情的な響きが強い単語なので、亡くなった両親の話をする際などには慎重に使われることが多いです。日常会話よりはニュースや公的な文書、または文学や映画など幅広い場面で使われます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞(可算名詞)
・「a/an」や複数形「-s」を伴うことができます。
・代名詞で言い換える場合、単数扱いの「he/she/they」となり、文脈によって性別や人数を使い分けます。動詞として
・“to orphan someone” は「(誰かを)孤児にする」という意味ですが、主語が自然災害や戦争など抽象的な場合に「~によって孤児となる」と訳されることが多いです。
例: The earthquake orphaned many children.主な構文例:
- be orphaned at an early age (幼くして孤児になる)
- leave someone orphaned(誰かを孤児の状態にする)
- be orphaned at an early age (幼くして孤児になる)
フォーマル/カジュアル:
・ニュース記事、ドキュメンタリー、学術的な文脈でも比較的フォーマルに使われます。日常会話でも使えますが、センシティブな内容を伴う場合が多いので、使用時には配慮が必要です。
5. 実例と例文
日常会話での例文
I can’t imagine how difficult it must be to grow up as an orphan.
(両親がいないまま成長するのがどれほど大変か、想像もつかないよ。)She volunteers at a local orphanage every weekend.
(彼女は毎週末、地元の孤児院でボランティアをしている。)His parents passed away, so he’s been an orphan since he was ten.
(彼の両親は亡くなってしまったので、彼は10歳のときから孤児なんだ。)
ビジネスでの例文
Our organization raises funds to support war orphans around the globe.
(私たちの団体は世界中の戦争孤児を支援するために資金を募っています。)The charity aims to provide education for orphans in rural areas.
(その慈善団体は地方の孤児たちに教育を提供することを目指しています。)We must ensure that orphan care programs are effectively managed.
(孤児支援プログラムが効果的に運営されるようにしなければなりません。)
学術的な文脈の例文
According to the study, the psychosocial impact on orphans is significant.
(その研究によれば、孤児に対する心理社会的な影響は大きい。)Orphan populations often require specialized therapeutic interventions.
(孤児の集団には、特別な治療的介入がしばしば必要となる。)Researchers are focusing on orphan drug development for rare diseases.
(研究者たちは希少疾患のためのオーファンドラッグの開発に注力している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- foundling(拾い子、捨て子)
・親が見つからずに保護された赤ん坊・子どもを指し、法的あるいは社会的な支援を要する点は似ていますが、捨てられていたニュアンスが強いです。 - waif(家なき子、浮浪児)
・身寄りのない子どもを表し、孤児でもありホームレスのニュアンスを含むことがあります。
- foundling(拾い子、捨て子)
反意語:
- child with parents(両親のいる子ども)
・「orphan」の真逆の状態を表現するために使われる直接的な反意語はありませんが、「両親(または保護者)がいる子ども」という言い方で対比できます。
- child with parents(両親のいる子ども)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈɔɹ.fən/ (オーフ’n に近い)
- イギリス英語: /ˈɔː.fən/ (オーフ’n に近いが、母音が少し長い)
- アメリカ英語: /ˈɔɹ.fən/ (オーフ’n に近い)
アクセント:
・最初の音節 “OR” の部分に強勢があります。
・「or-」をはっきり、「-phan」を弱く短く発音するのが特徴です。よくある発音ミス:
・“or”の母音を曖昧にしすぎて「アルファン」のように聞こえないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “orpan” や “orphon” と誤記する場合があります。
- 同音異義語との混同: ほぼ該当する同音異義語はないですが、まれに「often(オフトゥン)」と空目・空耳する学習者がいるので区別が必要です。
- 試験対策: TOEICや英検で直接出題される頻度は高くありませんが、ニュース記事やリーディング素材で「孤児」の文脈が出た際に重要単語として取り上げられることがあります。読解問題や時事英語の学習時に役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「おる(Or) ふぁん(phan)」→「親が“おらん(いない)”孤児」を連想すると覚えやすいかもしれません。
- ストーリーで覚える: 古い童話や昔話には「孤児」が主人公のものがしばしばあります。そのイメージと紐づけると記憶に残りやすいです。
- スペリングのポイント: 最初の“o”と“r”の並びをきちんと覚える。「or + phan」で覚えましょう。
「orphan」は単に「親がいない状態」を示す英単語ではなく、社会的・感情的にも深い背景を持ちます。ニュースや本などで見かけたり、映画のストーリーなどとも関連付けて単語の記憶を強化してください。
孤児
孤児の
…‘を'孤児にする