最終更新日:2025/07/31

彼女は警察に偽名を伝えた。

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She gave a false name to the police.

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元となった辞書の項目

false

形容詞

正しくない, 誤った / 本物でない, 作りものの

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解説

1. 基本情報と概要

単語: false

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): not true, not real, or incorrect

意味(日本語): 「本当ではない」「誤った」「偽物の」

「false」は「本当ではない」「間違った・誤った」「偽物の」というような意味を持つ形容詞です。たとえば、「false statement(虚偽の陳述)」のように、正しくない情報を示すときに使ったり、「false teeth(義歯)」のように本物ではない物を表すときに使ったりします。誤っていることを指摘するときだけでなく、「まるで本物に見える偽物」のように見た目や性質が「偽り」であることを表すときにも用いられます。

代表的な活用形・関連形


  • 副詞形: falsely (偽って、不正に)

  • 名詞形: falseness (偽り、不誠実)、falsehood (虚偽)

  • 動詞形: falsify (~を偽造する、誤りであると証明する)

CEFRレベル: B1(中級)

・日常的にもビジネスシーンでもよく使われる単語で、基本的な文脈での使用頻度は高い方です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: fals-

  • 接尾語: -e は特に決まった意味を持たない語尾ですが、形容詞としての形をとります。

  • 関連語: falsify(動詞: 偽造する)、falsity(名詞: 虚偽)、falsehood(名詞: 虚偽)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. false alarm (誤報、誤警報)

  2. false statement (虚偽の陳述)

  3. false teeth (義歯)

  4. false eyelashes (つけまつげ)

  5. false hope (誤った希望)

  6. false assumption (誤った仮定)

  7. false impression (誤解)

  8. false sense of security (誤った安心感)

  9. false identity (偽りの身分)

  10. false modesty (うわべだけの謙遜)


3. 語源とニュアンス

語源:

ラテン語の「falsus(欺かれた、誤った)」がフランス語を経て英語に取り入れられたものといわれています。元は「だます、誤解させる」という意味を含んだ語が由来であり、「何かが本来の状態と異なっている」「真実ではない」というニュアンスが強く現れています。

使用上のニュアンス・注意点:


  • 「誤っている」ニュアンスを強調するときもあれば、「偽物である」ことに焦点を当てることもあります。

  • 口語・文語どちらでも使われますが、「false statement」のような少しフォーマルな響きもあります。

  • 誤りを指摘する場合や、あえて偽物をわかりやすく強調したい場合にもよく用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞(adjective): 名詞を修飾して「誤った~」「偽りの~」と説明する。


    • 例: a false claim (虚偽の主張), a false passport (偽造パスポート)


  • 名詞形であるfalsehoodは「偽り、嘘」として不可算でも可算でも使われ、文書・会話どちらにも登場します。


    • 例: He told many falsehoods. (彼は多くの嘘をついた。)


  • 「true or false question(○×問題)」のように、テストなどで真実か否かを問う構文にも使われます。


イディオムや構文例:


  • be proved false: 「誤りであると証明される」

  • give someone false hope: 「(人に)誤った希望を与える」


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I thought I lost my keys, but it was a false alarm.”

    「鍵を無くしたと思ったけど、ただの誤報(勘違い)だったよ。」

  2. “Are those eyelashes real or false?”

    「そのまつげ、本物? それともつけまつげ?」

  3. “His smile seemed false. I could tell he was upset.”

    「彼の笑顔はなんだか偽物っぽかったよ。実は怒ってるのがわかった。」

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to address any false information in the report as soon as possible.”

    「報告書にある誤った情報は早急に修正しなければなりません。」

  2. “Providing false data to clients can damage our reputation.”

    「顧客に虚偽のデータを提供すると、私たちの評判に悪影響が出ます。」

  3. “Make sure to verify the source; we don’t want to spread false rumors.”

    「情報源を必ず確認してください。虚偽の噂を広めたくありませんから。」

(3) 学術的・専門的文脈での例文


  1. “The hypothesis was proven false by the new experimental data.”

    「その仮説は新しい実験データによって誤りであることが証明されました。」

  2. “In logic, a statement is considered false if it cannot be supported by evidence.”

    「論理学では、証拠によって立証できない命題は誤りとみなされます。」

  3. “False positives in medical tests can lead to unnecessary anxiety for patients.”

    「医療検査の偽陽性は、患者に不必要な不安をもたらすことがあります。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. incorrect (誤った)


    • 「答えや情報などが正しくない」という意味で「false」と近いが、主に「事実や答えが正確でない」場合に突出して使われる。


  2. untrue (真実でない)


    • 「真実ではない」という点をより直接的に言う場合に用いられる。文章・口頭どちらでも柔らかい表現。


  3. fake (偽物の)


    • 意図的に作られた偽物で、見た目や内容を偽装しているニュアンスが強い。


  4. counterfeit (偽造の)


    • お金やパスポートなど公式性の高いものを偽造した場合に使われることが多い。


  5. spurious (疑わしい、偽の)


    • よりフォーマル/学術的で「信憑性がない」というニュアンスに近い。


反意語


  1. true (真実の、本当の)

  2. genuine (本物の)

  3. correct (正しい)

  4. authentic (本物の、真正の)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • イギリス英語 (BrE): /fɔːls/

    • アメリカ英語 (AmE): /fɔːls/ または /fɑːls/


  • 強勢(アクセント): 単一音節なので、単語全体に強勢があります(“false” そのものが一音節)。

  • よくある発音の間違い:


    • 「フォルス」あるいは「ファルス」と母音をずらす場合があるため、「フォールス」というように母音をしっかり伸ばすか、地域によっては「ファルス」に似た音になる場合もありますが、/fɔːls/(フォールス)に近づけるように練習しましょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “faulse” や “fals” と書いてしまう間違いが時々ありますが、正しくは “false” です。

  • “false” と “fake” の混同: “fake” はわざと偽ったもの、“false” はそのまま「間違っている」「本物ではない」に広く使えます。

  • “true or false question” という構文で混乱しやすいですが、「○×問題」と覚えるとよいでしょう。

  • TOEICや英検などでも、T/F問題や文章の中で “false information” が問われることがあるので、十分に理解しておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “true / false” のセットで覚える: 学校やテストでおなじみの “True or False?” というフレーズは「○か×か?」と問うものです。この対比で「false = 偽/誤」というイメージが定着しやすいでしょう。

  • 同音異義語と間違えないように: “falls”(落ちる) や “faults”(過ち) と似たスペリングに注意しましょう。

  • 覚え方のコツ: 「フォールス」と声に出して、fall(落ちる)とは別の単語と認識すると混同しにくくなります。

  • 偽の爪・偽の歯・偽のまつげなど、身の回りにも“false”を使うシチュエーションが意外とあるので、イメージと紐づけて覚えましょう。

以上が形容詞“false”の詳細な解説です。日常会話からビジネス、学術的な場面まで幅広く使われる単語ですので、ニュアンスや正確な用法をしっかり身につけてください。

意味のイメージ
false
意味(1)

正しくない,誤った

意味(2)

本物でない,作りものの(artificial)

意味(3)

人を誤らせるような,人を惑わせる(deceptive)

意味(4)

信頼を裏切る,不実な

意味(5)

うそを言う,正直でない

意味(6)

だまして

和英例文問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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