元となった辞書の項目
play
解説
以下では、名詞としての “play” を、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語 / 日本語)
- 英語: “play”
- 日本語: 「遊び」、「劇(演劇)」、「試合(スポーツなどのプレー)」など
「play」は名詞で、「楽しむための活動や遊び」を指したり、「舞台劇・脚本」という意味でも使われます。スポーツやゲームなどの文脈では、「プレー(試合の進行)」というニュアンスで表現されます。日常会話からビジネス、学術まで幅広く使える、馴染みやすい単語です。
品詞・活用形
- 品詞: 名詞 (noun)
- 活用: 名詞のため、複数形は “plays” となります(例: “I’ve seen many plays.”)。
- 他の品詞: 動詞としても非常に頻繁に使われます(“to play” = 「遊ぶ」「演じる」「プレーする」など)。
CEFRレベル
- B1(中級)
A1/A2レベルでも「play」は動詞として「遊ぶ」の意味で早い段階から出てきますが、名詞として演劇や試合などの多義的な用法を理解するにはB1程度のレベルが必要と考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
“play” は一音節からなる短い単語で、代表的な接頭語・接尾語・語幹の区別はあまりはっきりしていません。
派生語・類縁語
- “player” (名詞):「プレイヤー、選手、演者」
- “playful” (形容詞):「遊び好きの、ふざけた」
- “playtime” (名詞):「休み時間、遊ぶ時間」
- “playground” (名詞):「遊び場、公園の遊具のある区域」
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “stage play” → (舞台劇)
- “Shakespeare’s plays” → (シェイクスピアの戯曲)
- “play on words” → (言葉遊び)
- “in play” → (競技中である、有効である)
- “the play is over” → (試合あるいは舞台公演が終わる)
- “play action” → (ゲーム/スポーツ中の動き)
- “a play in three acts” → (3幕ものの劇)
- “to put on a play” → (劇を上演する)
- “out of play” → (競技から外れる、もしくはボールが外に出る)
- “make a play for” → (~を得ようとする/アプローチする)
3. 語源とニュアンス
語源
“play” は古英語の “plega” / “plegian” あたりから来ているとされ、語源的には「動き回って楽しむ」「運動する」というニュアンスを持っていました。その後、中英語の時代を経て現在の “play” になりました。
ニュアンスや使用時の注意
- 「遊び」全般を表すだけでなく、「演劇」「試合(スポーツ)」など、文脈によって多彩な意味を持つ点が特徴です。
- 日常会話からフォーマルな文章、舞台関連の専門的な文脈まで幅広く使用されます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞として、可算名詞なので “a play” / “two plays” のように数えられます。
- 動詞の “play” とは文法上明確に区別する必要があります。
一般的な構文・イディオム
- “put on a play” → (劇を上演する)
- “the play is in progress” → (その試合/劇が進行中である)
- “give the play away” → 直訳すると「プレイをばらす」ですが、比喩的に「計画を漏らす」や「手の内を明かす」の意味で使われることもあります。
フォーマル/カジュアルな使い方
- フォーマル: “The play was performed at the Royal Theater.” (劇が王立劇場で上演された)
- カジュアル: “There’s a new play at the local theater. Want to check it out?” (地元の劇場で新しい芝居があるよ。観に行かない?)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3例)
- “I’m going to watch a play with my friends this weekend.”
(今週末、友達と演劇を観に行く予定なんだ。) - “They had a great play session outside this afternoon.”
(今日の午後は、外でみんなで思いっきり遊んだよ。) - “The children’s play was really funny and cute.”
(子どもたちの劇はとても面白くてかわいかったよ。)
ビジネスでの例文(3例)
- “Our company sponsored a charity play last night.”
(昨夜、当社はチャリティーの劇公演を支援しました。) - “He made an excellent play in the negotiations.”
(彼は交渉で見事な一手を打った。) - “Let’s see how this new strategy will come into play.”
(この新しい戦略がどのように作用するか見てみよう。)
学術的(アカデミック)な文脈での例文(3例)
- “Shakespeare’s plays offer deep insights into human nature.”
(シェイクスピアの戯曲は人間性について深い洞察を与える。) - “In child development studies, play is considered crucial for cognitive growth.”
(子どもの発達研究では、遊びは認知面の成長においてとても重要だと考えられている。) - “The ancient Greek plays at the amphitheater were often tied to religious festivals.”
(古代ギリシアの円形劇場での演劇は、しばしば宗教的なお祭りに結びついていた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “game” (ゲーム、試合)
- 「競技」や「遊び」の意味で似ていますが、“play” よりも「勝敗を争う競技・遊び」に焦点が強い傾向があります。
- 「競技」や「遊び」の意味で似ていますが、“play” よりも「勝敗を争う競技・遊び」に焦点が強い傾向があります。
- “performance” (パフォーマンス、公演)
- 「何かを上演する・演奏すること」に焦点があるため、劇の場合は似た意味合いになりますが、舞台以外(コンサートやショーなど)も含みます。
- 「何かを上演する・演奏すること」に焦点があるため、劇の場合は似た意味合いになりますが、舞台以外(コンサートやショーなど)も含みます。
- “recreation” (レクリエーション、気晴らし)
- 「気晴らしのための遊びや休養」という意味で使われます。“play” の一部概念を包含しますが、より抽象的・包括的。
反意語
- “work” (仕事)
- 「遊び」や「楽しむこと」とは逆に、「労働」「努力して行う活動」を意味します。
- 「遊び」や「楽しむこと」とは逆に、「労働」「努力して行う活動」を意味します。
- “seriousness” (真面目さ、深刻さ)
- “play” に含まれる「軽快さ、娯楽」とは反対のニュアンスを持ちます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /pleɪ/
- アメリカ英語とイギリス英語での発音の差はほとんどなく、どちらも同じように /pleɪ/ と発音します。
- 1音節なのでアクセントは意識しなくても大丈夫です。
- よくある間違いとして “pray” (/preɪ/) や “prey” (/preɪ/) と混同しないようにしましょう。つづりが異なり意味も違います。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “paly” や “plaey” と誤って書いてしまうことがあります。シンプルですがタイプミスに注意しましょう。
- “play” の動詞形との混同: 名詞か動詞かを文脈でしっかり判断する必要があります。
- 試験対策: TOEIC・英検などでも頻出単語です。特に “play” が名詞か動詞かを見分けさせるような問題が出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペル “p-l-a-y” は「P(ピ)」「L(ル)」「A(エイ)」「Y(ワイ)」と、4文字のリズムで覚えやすいです。
- 音をイメージ: “Play” = 「プ・レイ」と1拍で軽快な響き。遊びや演劇の動きの軽やかさをイメージすると記憶に残りやすいです。
- “Play button(▶)” のアイコンを思い浮かべると、「再生=遊ぶ」の感覚とつながり、覚えやすくなります。
以上が名詞としての “play” の詳細解説です。
ぜひいろいろな文脈で使ってみてください。
意味のイメージ