《疑問副詞》 / 『なぜ』どうして,何のために / 《関係副詞》『[なぜ]…するのか[南由]』 / 理由,原因,動機 / 《驚き・意外》『おや』,まあ,これは / 《焦り》うーん,困った / 《熟考・反省》えーっと,そうね / 《反ばく・応酬》でも,だって / 《当然の気持》なんだ[そんなこと],そりゃもちろん
why
《疑問副詞》 / 『なぜ』どうして,何のために / 《関係副詞》『[なぜ]…するのか[南由]』 / 理由,原因,動機 / 《驚き・意外》『おや』,まあ,これは / 《焦り》うーん,困った / 《熟考・反省》えーっと,そうね / 《反ばく・応酬》でも,だって / 《当然の気持》なんだ[そんなこと],そりゃもちろん
以下では、副詞 why
を順を追って詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
英単語: why
品詞: 副詞 (interrogative adverb)
意味(英語・日本語)
- 【英語】 “why” は「理由」「原因」を尋ねる疑問詞です。
- 【日本語】 「なぜ」「どうして」という理由を問いかける言葉です。
「why」は誰かに理由や原因を尋ねる時に使う疑問詞です。たとえば、「Why did you do that?(なぜそうしたの?)」のように、行動や出来事、状態の理由を知りたいときに用いられます。
活用形と他の品詞
- 副詞(疑問詞)としての
why
は活用がなく、形は一定です。 - 名詞的に使われることがあります(例: “the whys and hows” で「理由や方法」を示す)。
CEFRレベル
- A1(超初心者) ~ A2(初級)
なぜなら、why
は英語学習の初期段階で必ず学ぶ基本の疑問詞だからです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
why
は短い語で、明確な接頭語や接尾語はありません。- 古英語(Old English)の
hwȳ
に由来するとされます。
派生語や類縁語
- 名詞形: “the whys and hows”(物事の理由や方法)
- 類縁の疑問詞: “what,” “when,” “where,” “who,” “how” など
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “the reason why” → その理由
- “explain why” → なぜなのかを説明する
- “not sure why” → なぜなのかはわからない
- “that’s why” → だからこそ
- “wonder why” → なぜだろうかと思う
- “ask why” → なぜなのかを尋ねる
- “why bother?” → なぜそんなことを?(面倒では?)
- “why not?” → なぜダメなの?/いいじゃないか
- “why on earth?” → いったいなぜ?
- “the whys and wherefores” → 何故やどうして(理由や訳)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語(Old English)の “hwȳ” に由来し、「理由」「原因」を尋ねる意味を示してきました。
ニュアンスと使用時の注意
- 「理由」を問いただすニュアンスが強く、相手に対して直接的に質問するため、場合によっては詰問調になりがちです。口調に気をつけないと相手にきつい印象を与えるかもしれません。
- ただしカジュアルな会話で「Why not?(いいじゃないか)」などのフレーズはフランクに使われることが多いです。
- 文章・口語のどちらでもよく使われますが、議論がヒートアップするときなどは、なぜをしつこく問う形になるので、トーンや文脈には注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 疑問文を作るときに用いられ、語順は “Why + [助動詞] + [主語] + [動詞]?” が一般的です。
例: “Why did you leave so early?” - 感嘆的に “Why!” とだけ言って驚きを表すこともあります。
- 口語表現 “Why not?” で「なぜだめ?」「もちろんいいよ!」など、肯定的な返事をすることも可能です。
可算・不可算など
- 副詞の疑問詞なので、名詞のように可算・不可算はありません。
- ただし “the whys and hows” のように名詞的に使われる場合は、可算名詞として複数形をとることもあります。
5. 実例と例文
日常会話(3つ)
- “Why are you so late today?”
(どうして今日はそんなに遅れたの?) - “I wonder why this cake tastes different.”
(なぜこのケーキは味が違うんだろう。) - “Why not go for a walk after dinner?”
(夕食後に散歩するのはどう?)
ビジネス(3つ)
- “Could you explain why the project was delayed?”
(なぜプロジェクトが遅れたのか説明していただけますか?) - “That’s why we need a more efficient workflow.”
(それが、より効率的なワークフローが必要な理由です。) - “I’m not sure why our sales have decreased this quarter.”
(今期、なぜ売上が下がったのか私にはわかりません。)
学術的な文脈(3つ)
- “The researcher examined why certain species adapt more quickly.”
(その研究者は、なぜ特定の種がより速く適応するのかを調査した。) - “Understanding why these data points deviate is crucial for our hypothesis.”
(これらのデータがなぜ外れ値を示すのか理解することは、仮説にとって重要です。) - “We need to assess why the results differ from previous studies.”
(なぜ結果がこれまでの研究と異なるのか評価する必要がある。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “how come” (どうして)
例: “How come you didn’t tell me earlier?”
ただし “how come” はより口語的であり、文章よりは会話で使われがちです。 - “for what reason” (どういう理由で)
よりフォーマルで文章でよく使われる表現です。
“why” はシンプルに「なぜ」を問う表現で、幅広い場面で使われますが、上記の表現はややカジュアルかフォーマルかの違いがある場合もあります。
反意語
- “there is no reason” (理由がない)
明確な「反意語」ではありませんが、「理由がない」というニュアンスで対になる形になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /waɪ/
- アクセント: 1音節の単語なので、強勢は “why” 全体に置かれます。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありません。わずかな母音のニュアンス差はありますが、どちらも /waɪ/ と発音します。
- よくある誤りとして、/wai/ のようにあいまいに発音してしまうと通じにくい場合があります。口をしっかり動かして「ワイ」とはっきり言うように心がけてください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
why
を “wy” や “whay” と書いてしまう。 - 同音異義語との混同: 特に同音異義語はありませんが、
Y
というアルファベット名と混同しないように注意。 - TOEIC・英検などの試験出題傾向: 疑問詞として「理由」を問う問題で、初級レベルから頻出します。文章を読んで「なぜその行動が起きたのか」「なぜその結論に至ったのか」を問われる読解問題などでよく見ます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペリングの形 “Y” が分岐点の形に見えることから、「道が分かれている→どちらに行くべきか→なぜそちらを選ぶのか?」とイメージすると覚えやすいかもしれません。
- “why” はわかりやすい疑問詞のひとつですが、実際の会話ではトーンや文脈を意識しないと、尋問調や攻撃的な響きになりやすい点に注意しましょう。
- “why” の発音をはっきり意識して、迅速に質問できるようになると会話で理由を尋ねる場面に強くなれます。
以上が、副詞 “why” に関する詳細な解説です。理由を尋ねる基本的な疑問詞でありながら、名詞的用法やカジュアルからフォーマルまでの幅広い使い方もある便利な単語です。ぜひ実際の会話や文章でも積極的に使ってみてください。
《疑問副詞》
なぜどうして,何のために
《関係副詞》[なぜ]…するのか[南由]
理由,原因,動機
《驚き・意外》おや,まあ,これは
《焦り》うーん,困った
《熟考・反省》えーっと,そうね
《反ばく・応酬》でも,だって
《当然の気持》なんだ[そんなこと],そりゃもちろん