最終更新日:2025/10/12

《移動・位置》『…の高いほうへ』,をのぼって;…の上のほうに / (川の)『上流へ』;(流れ・風)に逆らって;…の内陸(奥地)のほうへ / (自分が今いる所,またはある地点から前方へ)『…に沿って』

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元となった辞書の項目

up

前後置詞

《移動・位置》『…の高いほうへ』,をのぼって;…の上のほうに / (川の)『上流へ』;(流れ・風)に逆らって;…の内陸(奥地)のほうへ / (自分が今いる所,またはある地点から前方へ)『…に沿って』

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解説

前置詞「up」の解説

1. 基本情報と概要

英単語: up

品詞: 主に前置詞 (preposition)、副詞 (adverb) として使われますが、形容詞 (adjective) や動詞句(phrasal verbsの一部)など、さまざまな用法があります。

CEFRレベル: A1(超初心者レベルから頻出する非常に基本的な単語)

英語での意味


  • 「上のほうへ」「上へ」「上がって」など方向や位置を表す前置詞・副詞です。

日本語での意味


  • 上に、上へ、上昇している様子を表します。

  • たとえば「歩いて上に向かう」「目線が上に向く」という感覚です。基本的には「下→上」へ移動するイメージで使われます。

「up」は非常に日常的で幅広い場面で使われる単語です。移動の方向・位置を明確にしたいときや、状態の「上向き」を表現したいときに使われます。

活用形やほかの品詞になったときの例


  • 形容詞的用法: “the up escalator” (上がっていくエスカレーター)

  • 副詞的用法: “He stood up.”(彼は立ち上がった)

  • 前置詞的用法: “She walked up the hill.”(彼女は丘を歩いて上った)

  • “upper” (形容詞): 上の部分を指す “the upper deck”(上のデッキ)など

  • “upwards” (副詞): 上方へ “The balloon floated upwards.” など

2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 前置詞「up」は、元々ひとつの短い語根です。明確に区別できる接頭語や接尾語はありませんが、ほかの単語と結合して多くの派生形が生じています。

主な派生語・関連語


  • “upper” (形容詞/名詞)

  • “upwards” (副詞)

  • “uplift” (動詞/名詞)

  • “upgrade” (動詞/名詞)

  • “update” (動詞/名詞)

  • “upload” (動詞)

  • “upbeat” (形容詞)

よく使われるコロケーション(10個)


  1. “wake up” → 「目を覚ます」

  2. “pick up” → 「拾う、迎えに行く」

  3. “turn up” → 「音量を上げる/現れる」

  4. “show up” → 「姿を見せる、現れる」

  5. “grow up” → 「成長する、大人になる」

  6. “bring up” → 「話題を持ち出す、子どもを育てる」

  7. “make up” → 「でっち上げる、仲直りする」

  8. “dress up” → 「着飾る」

  9. “end up” → 「結局〜になる」

  10. “run up” → 「(金額や数を)貯める、急増させる」

3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語 “upp” に由来し、「高い位置に」「上方」などの意味があります。方向を示す最も基本的な単語の一つです。

使用上のニュアンス・注意点


  • 「上へ」という直接的な意味だけでなく、抽象的に「上向き」「好転する」「発生する」といった比喩的な用法も多いです(例: “His spirits are up.”「彼の気分が良い」)。

  • 日常会話・ビジネス・フォーマルな文書まで広く使われるため、特にレジスターの制限が少ない単語です。

4. 文法的な特徴と構文

前置詞として


  • “up the stairs” や “up the mountain” のように、「〜を上がって/上へ行く」という方向を示します。

副詞として


  • 動詞のあとに置かれて方向を補足します。

    例: “Stand up.”(立ち上がる), “Look up.”(見上げる)

イディオム・構文


  • “up to someone” → 「(決定などが)〜次第である」

  • “up and running” → 「(機械やシステムなどが)稼働している」

  • “what’s up?” → 「どうした?」「元気?」(カジュアルな挨拶)

5. 実例と例文

① 日常会話での例文(3つ)


  1. “What’s up?”


    • 友人同士の挨拶で「最近どう?」のような意味です。


  2. “I woke up late this morning.”


    • 「今朝は寝坊したよ。」


  3. “Please turn up the volume. I can’t hear.”


    • 「ちょっと音量を上げてくれる?聞こえないんだ。」


② ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Let’s wrap up this meeting by 5 p.m.”


    • 「この会議は午後5時までに終わらせましょう。」(wrap up: 終わりにする)


  2. “We need to follow up on the client’s request.”


    • 「顧客の要望をフォローアップする必要があります。」


  3. “Please bring up your concerns in the next team meeting.”


    • 「懸念点は次のチームミーティングで提起してください。」


③ 学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)


  1. “This study aims to sum up the findings from previous research.”


    • 「本研究は、これまでの研究結果を要約することを目的としています。」


  2. “He grew up in a culturally diverse environment, which influenced his thesis.”


    • 「彼は文化的に多様な環境で育ち、そのことが彼の論文に影響を与えました。」


  3. “We must look up the original sources to confirm the accuracy of the data.”


    • 「データの正確性を確認するために、原典を調べる必要があります。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • “above” (上に)


    • “above” は「〜より上の位置に」(上下関係を示す)という意味が強く、静的・位置的なイメージを伝える。 “up” は「上へ」という動きや向きをしばしば含む。


  • “over” (上に、覆うように)


    • “over” は「何かを覆うように上にある」イメージ。上下関係も強調するが、必ずしも「上へ動いている」わけではない。


反意語


  • “down” (下に)


    • “up” の最も一般的で直接的な反意語。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /ʌp/

  • イギリス英語: /ʌp/

アクセント・発音の注意点


  • 短母音 /ʌ/ で発音します。日本語の「ア」と「オ」の中間くらいの音で、口を少し開けて発音すると似た音になります。

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、単語前後とのつながりやイントネーションによって微妙な差が出ることがあります。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “up” と “above” の使い分け: “up” は動きや方向を強調することが多いのに対し、“above” は相対的な上下位置を指す。

  • スペルミスはあまり起きませんが、「up」を「ap」と書いてしまう初学者の誤りがまれにあります。

  • TOEIC®や英検などの試験では、熟語(phrasal verbs)での使用が頻出です (“pick up”, “look up”, “set up” など)。前置詞の一部として正しく選択できるかどうかが問われやすいです。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「up」は矢印が上向き「↑」になっているイメージを思い浮かべると覚えやすいです。

  • 「起きる(wake up)」「起き上がる(stand up)」「盛り上がる」など、日常的な状況とひもづけると記憶しやすくなります。

  • スペリングが短いぶん、その先の表現に注意を向け、たくさんの動詞と組み合わさって熟語になる点を重点的に学ぶとよいでしょう。


上記をまとめると、「up」は「上へ」「上に向かって」という基本イメージを軸に、多彩な用法(前置詞、副詞、形容詞など)と多くの熟語表現を持つ、非常に普遍的な英単語です。日常生活・ビジネス・学術などあらゆる場面で使われるため、基礎的な意味と代表的な熟語をしっかり身につけておくと、英語力が大きく向上します。

意味のイメージ
up

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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