turkey
1. 基本情報と概要
単語: turkey
品詞: 名詞 (可算名詞)
英語の意味:
1) A large bird that is often eaten at festive dinners such as Thanksgiving (七面鳥)
2) (口語的・比喩的に) 失敗作、失敗に終わったもの (例: “That movie was a turkey.”)
3) (Tが大文字の「Turkey」で) 国名のトルコ日本語の意味:
1) 七面鳥のことです。感謝祭(サンクスギビング)やクリスマスなどのごちそうのメインに使われる、割と大きな鳥です。
2) うまくいかなかった作品のことをくだけた言い方で「失敗作」と呼ぶ時にも「turkey」を使うことがあります。
3) 大文字の「Turkey」は、国の「トルコ」を指すことがあります。
このように、鳥としての「七面鳥」、失敗作を指すスラング的な意味、そして国名「トルコ」の意味があります。場面によっては文脈からどれを指すか区別します。
活用形:
- 複数形: turkeys (some turkeys, two turkeys など)
- 複数形: turkeys (some turkeys, two turkeys など)
他の品詞:
- 形容詞形などは特にありませんが、口語表現で “turkey” を用いたイディオム (後述) があります。
CEFRレベルの目安:
- 「鳥」「国名」としての意味はA2 (初級) レベル。
- A2:初級の英単語として、「鳥の名前」「国名の呼び方」です。
- 「失敗作」のスラング用法はB2 (中上級) レベル。
- B2:中上級者が、映画やプロジェクトの失敗をくだけた表現で言う際に使います。
- 「鳥」「国名」としての意味はA2 (初級) レベル。
2. 語構成と詳細な意味
- 「turkey」の綴りは、明確な接頭語・接尾語・語幹に分解しにくい一語です。
- 語源的には国名の「Turkey (トルコ)」と関連があります (後述)。
関連語や派生語
- turkey shoot: 不釣り合いな有利さ・圧勝する状況の比喩
- cold turkey: (特に薬物・習慣などを) 断ち切ることを意味するイディオム
- go cold turkey: (習慣や依存を) 急に一切やめる
10個のよく使われるコロケーション
- “roast turkey” → 「ローストした七面鳥」
- “stuffed turkey” → 「詰め物を入れた七面鳥料理」
- “turkey dinner” → 「七面鳥の夕食(特に感謝祭などのごちそう)」
- “wild turkey” → 「野生の七面鳥」
- “leftover turkey” → 「残った七面鳥(料理の余り)」
- “carve the turkey” → 「七面鳥を切り分ける」
- “talk turkey” → 「率直に話す」(イディオム)
- “go cold turkey” → 「(悪習などを) 一気にやめる」
- “Thanksgiving turkey” → 「感謝祭の七面鳥」
- “that movie was a turkey” → 「その映画は失敗作だった」
特に7番、8番、10番は比喩的・イディオム的な表現です。
3. 語源とニュアンス
語源:
七面鳥はもともとアメリカ大陸原産の鳥ですが、ヨーロッパに渡った当初、そのルートがトルコ (Turkey) を経由していると思われたため、「turkey」という名になったという説があります。国名の「Turkey」(トルコ) と同じスペルですが、実際は鳥と国の名称のつながりは後付けの混同によるものともいわれています。ニュアンス・使用上の注意:
1) 鳥としての「turkey」- 基本的に七面鳥を指すニュートラルな語です。
2) 失敗作としての「turkey」 - けっこうカジュアルな表現なので、フォーマルなビジネスシーンではあまり使わない方がよい場合があります。
3) 国名としての「Turkey」 - 文頭が大文字の場合は国名「トルコ」なので注意が必要です。こちらはかしこまった場所でも使える通常の国名表記です。
- 基本的に七面鳥を指すニュートラルな語です。
口語/文章/シーン:
- 「七面鳥」は会話でも文章でも日常的に使われます。
- 「失敗作」のスラングは、フレンドリーなカジュアル会話でよく使います。
- 「トルコ (Turkey)」は地名・国名としてフォーマルにも使えます。
- 「七面鳥」は会話でも文章でも日常的に使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 基本的には数えられる名詞です。
- “One turkey” / “Two turkeys” のように用います。
一般的な構文・イディオム:
1) “talk turkey” = 率直に本音で話す
2) “go cold turkey” = (喫煙や飲酒などの悪習を) 急にやめる
3) “shoot (someone) like a turkey” = 非常に容易に勝つ・片付ける (やや稀な表現)注意点:
- 「Turkey」と大文字で始まる場合は国名。文中で国名を指す場合は、必ず大文字にします。
5. 実例と例文
日常会話での例文
“We’re having roast turkey for dinner tonight.”
(今夜はローストした七面鳥を食べるつもりだよ。)“I saw a wild turkey near the woods this morning.”
(今朝、森の近くで野生の七面鳥を見たよ。)“That old movie was a turkey, but it made me laugh.”
(あの昔の映画、ひどい出来だったけど笑っちゃった。)
ビジネスシーンでの例文
“Let’s talk turkey about the budget for next quarter.”
(次の四半期の予算について率直に話し合いましょう。)“I’m afraid the campaign was a turkey; we didn’t reach our targets.”
(残念ながらあのキャンペーンは失敗作でした。目標を達成できませんでしたよ。)“We’ll host colleagues from Turkey next month.”
(来月、トルコから同僚たちが来る予定です。)
学術・専門的な文脈
“Researchers are studying the dietary habits of wild turkeys in North America.”
(研究者たちは、北米における野生の七面鳥の食生活を研究しています。)“The evolutionary divergence of domestic and wild turkeys highlights differences in plumage.”
(家畜化された七面鳥と野生の七面鳥の進化的分岐は、羽毛の違いを浮き彫りにします。)“International relations between Turkey and neighboring countries have a long historical background.”
(トルコと隣国との国際関係には、長い歴史的背景があります。)
6. 類義語・反意語と比較
(七面鳥という意味での) 類義語
- “bird” (鳥、非常に広義)
- “fowl” (家禽、家で飼う鳥の総称)
※ただし「turkey」の具体性ほどはありません。
- “bird” (鳥、非常に広義)
(失敗作のスラングとしての) 類義語
1) “flop” → 「興行的に失敗した作品」
2) “bomb” → 「(興行などにおける) 大失敗作」
3) “dud” → 「期待が外れたもの、役に立たないもの」反意語 (成功を示すものとして)
- “hit” → 「大成功」
- “success” → 「成功」
- “hit” → 「大成功」
使い分けとしては、「flop」「bomb」「dud」はネガティブな意味合いを持つ失敗を指す簡潔な語、「turkey」はややユーモラス・カジュアルな響きがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈtɝːki/ (アメリカ英語), /ˈtɜːki/ (イギリス英語)
- 強勢(アクセント): túr-key のように最初の音節にアクセントがあります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 母音の発音が slightly 異なり、米音は “tɝː” (氷の“アー”に近い音)、英音は “tɜː” (カタカナの「ター」に近い音) になります。
- よくある発音の間違い:
- /turkey/ の「ur」部分を「ターキー」と日本語的に伸ばしすぎてしまうミス。
- 最初の音節を弱く発音してしまうと通じにくい場合があります。
- /turkey/ の「ur」部分を「ターキー」と日本語的に伸ばしすぎてしまうミス。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “turky” や “turkie” など、母音を落とすなどのミスに注意。
- 同音異義語との混同: “Turkey” (国名) と “turkey” (鳥) は文脈・大文字かどうかで区別。
- スラング用法 (失敗作) を知らず誤用する: 公式の場では失敗作を “turkey” と表現するのは砕けすぎるかもしれません。
- TOEICや英検などでの出題傾向: 国名や料理に関する問題で登場することがあります。派生表現「cold turkey」などイディオムとして出題される場合もあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Turkey” は「トルコ」も指すので、トルコ料理と七面鳥料理をイメージすると分かりやすいかもしれません。
- 「失敗作」のイメージとしては「七面鳥が舞台でバタバタしている」→「うまくいかない」ようなコミカルな連想で覚える学習者もいます。
- スペリングは “Tur + key” と分けて、「トルコ (Turkey) の鍵 (key)」と覚えるのも一案です。
以上が名詞 “turkey” の詳しい解説です。七面鳥やトルコ、そしてスラングとしての「失敗作」と、文脈によって意味が大きく変わる単語なので注意しましょう。話し言葉・カジュアルさの度合いを踏まえて使い分けると便利です。
〈C〉シチメンチョウ(七面鳥)
〈U〉シチメンチョウに肉
〈C〉《話》失敗作,だめなもの,だめな人,いやなやつ